【感想・ネタバレ】どの口が愛を語るんだのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

短編集。

淡い恋心を抱いていた少女が、水商売をしていると聞き、現場を見に行った主人公。その後、少女は殺されてしまう。加害者は少女の母親(やはり水商売)の客だった。(『猿を焼く』)
これは恐ろしかった。客の飼っている猿でしょ?猿に対しては何の恨みもないのに、互いに試し合うかのように猿を焼く主人公とその友人。
でも、目には目を~的な理論で行くと理に適ってる。客は、直接的には恨みのない(はずの)女子を殺したんだから。
少年たちの行き場のない怒りみたいなものを感じてゾッとした。

『イッツ・プリティ・ニューヨーク』は同級生の姉に転がされている思春期の性欲の塊である少年が可愛らしかった。同級生の姉をアバズレと蔑みながらも、性的にどうしても惹かれてしまう素直な気持ちが新鮮。
自分を平凡な大人になったと思いたくないが、非凡な才能に触れるとそう思わざるを得なくなる日がやってくる。だからと言って、急にシフトチェンジして才能を表すことは難しい。人生、一度きりなんだなと深く実感。

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2024年04月09日

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