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Posted by ブクログ
小説家として億を稼いだ人の指南本。(それにしても億を稼いでいてもまだ一冊も読んだことのない作家ということに恐ろしくなった…)
小説の書き方指南としては、2点のことが描かれているだけだった。登場人物の設定をよくよく練る方法と、プロットの書き方について書かれているだけで、分量としてもそれほど多くはなかった。確かに登場人物とプロットをよく作り込んでおけば、ある程度のものは書けるであろうし、それができない場合は、「登場人物」と「プロット」の作り込みが甘いということなのだろう。(さも簡単そうに書かれているがそれが難しい)
それよりも紙幅が割かれているのは、作家としての実務の面についてだった。編集部との付き合い方や税金や契約についてのこと、メディアミックスの話が出てきたらどうすべきか、テレビの取材が来たらどうやって振る舞うべきか、サイン本は書くべきか、書店にどうやって営業するか、など、小説家としての実務のことが細かく描かれている。それだけ聞くと面白くなさそうと思ってしまうのだけれど、これがなかなか興味深く面白くて、するすると読めてしまった。お仕事本として単純に面白いし、小説家という仕事に対してよりリアリティをもって知ることができた。
こういうテーマであっても面白く読めてしまうというのだから、億を稼ぐ人っていうのは才能があるんだなあ、って思った。
Posted by ブクログ
小説のHOW TOの部分がさらりと書かれているのだけど、かなり圧の掛かる方式で、しかしそれをしっかり実践できれば本当に上手に小説が書けそうだ。漫画にも応用できるので根性を入れて試してみたい。
売れた後のことが半分以上で、夢のような縁遠い話なのだけど、読んでいて売れたら売れたでけっこう大変だなという気持ちになる。読みやすくてとても面白かった。
Posted by ブクログ
来た!
5段階評価で6をつけたいやつ
『推理小説常習犯』森雅裕
という同じく業界をあけすけに書いた本があったけど
そちらはやや愚痴の色彩が強く、本書は若手作家希望者への導きの色彩が強い
しかしまぁ現役作家でよくもまあここまで
ってここまで書かれると次の作品の伏線なのではないかとさえ思えてくる