【感想・ネタバレ】ジャックポットのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

筒井ワールド全開の私小説的短編集。

・漸然山脈
・コロキタイマイ
・白笑疑
・ダークナイト・ミッドナイト
・蒙霧升降
・ニューシネマ「バブルの塔」
・レダ
・南蛮狭隘族
・縁側の人
・一九五五年二十歳
・花魁櫛
・ジャックポット
・ダンシングオールナイト
・川のほとり
の14編収録。
最後の「川のほとり」の昨年早世した息子との夢の中での対話小説は感動的だし、中長編でもイケそうな気がしたが、それ以外は小説とは言えないと思いました。
ただ、テーマ(大衆文化、フランス文学、哲学、戦争、ジャズ、演劇、映画、マスコミなど)がしっかりしているものは十分読み応えのある筒井的文化論になっていると思います。
また、筒井さんお得意の言葉遊びも炸裂しているのですが、コロナことわざ以外は空回りしていたような気がして残念です。

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2021年08月22日

Posted by ブクログ

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 久々に著者の単行本を購入。
 既発表作の14編が収められてる。フリーな調性なしの音符(言葉)がすごい勢いで畳み掛けられ、あっという間に振り落とされる。とは言え、無調性のなかにチラッと出てくるウィットを見逃したくないし、と言ってもたくさん見逃しているだろうが、そうかと思えばしっかりと「現実」が語られ、聴く(読む)のに大変な労力を要する。ほんと、よくこんな書けるな。
1934年(昭和9年)生まれ、著者は老獪にして、読者は…。

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2021年05月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最後の章、「川のほとり」がせつなく哀しい。
51歳で一人息子(画家の筒井伸輔氏)を食道がんで亡くした心情を夢に出てきて川のほとりに立つ息子と会話する康隆氏。

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2021年03月28日

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