【感想・ネタバレ】脳寿命を延ばす 認知症にならない18の方法のレビュー

あらすじ

脳の健康のために何かやっていますか?
肝臓の数値を気にしたり、血圧を毎日測る人がいても、
脳の健康状態を意識している人は少ないはずです。
脳は身体の中でも最も大切な臓器であるのに。
近年、身体の寿命ははどんどんのびているのに、脳の寿命はのびていません。
このアンバランスをどうにかしたい、ということで本書は書かれました。
著者の新井氏は順天堂大学名誉教授で、同大医学部でアルツハイマーの治療に
専心してきた、脳の専門医です。
脳の働きについてはまだ20%ほどしかわかっていないと言います。
それほど謎の臓器なのです。本書では、まず、その脳の謎から説き起こし、
なぜ、脳が老化するかについて解説します。
その後に、本題である「脳の健康寿命」をいかにしてのばすかを詳述していきます。
そのためにどうすれば良いのかを、「18の心得」としてまとめました。
「お酒はタバコよりも脳に害をなす」とか、「認知症にきく食べ物はない」とか、
けっこうショッキングな項目もありますが、ほとんどは普通の事柄です。
要は、それを実行できるかどうです。
その実践編では、運動はどのようにやれば効果的であったり、
睡眠と脳の関係に関しても触れます。
ゲーム(トランプ、麻雀、将棋、囲碁)なども脳には良いのですが、
「脳トレ」はあまり効果がないそうです。
最後に、「脳に良い食事」、「サプリメントは効くのか?」について話して、終わります。
人生が100年までの射程に入ってきたいま、これは必読の書です。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

著者はアルツハイマーの世界ではけっこう有名な方のよう。いろいろなことが書かれているので、どこが「18の方法」だったのかはよくわからなかったが、書かれているのは一般的に健康に良いとされていること。認知症になりづらくするためには、やはり基本的な生活習慣をきっちりしなければならないということなのだろう。
本書の最後の方はわりと専門的なことが書いてあり、アルツハイマーの原因と考えられている「脳内のアミロイドβの蓄積」を調べるアミロイドPET検査を早期に行うことにより、より適切な治療が可能であるということは興味深かった。ただ、この検査は実施できる医療機関が限られており、しかも保険適用外なので非常に高額であることから、早期の保険適用に向けてがんばっているという先生を応援したい。また、本書が出た後に、このアミロイドβの沈着量を減らす根本治療薬が承認されたというニュースもあり、認知症の医療も大きく前進していることが喜ばしい。
ただ1点、残念な点は「入社試験に受かって会社勤めができている人なら、基本的にそうした障害(ADHDのような発達障害)はないものです」と書いてあるところ。軽度の発達障害の子を持つ親として、脳医学の権威がこのような発言をするのは非常に残念。

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2021年10月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 身体の寿命の伸びに脳の健康寿命を追いつかせるための18の方法だそうです。読むと、当たり前のことが書いてあります。新井平伊「脳寿命を延ばす」、2020.12発行。まず、脳の老化の4段階の理解: 体全体の老化(何より大事なのは血管)→脳の血管の老化(生活習慣病)→脳の神経細胞の老化→メンタルの老化。①まず、生活習慣病を治すことから ②有酸素運動&脳トレ ③質の高い睡眠 ④社会参加 ⑤バランスよく、楽しく食べる ⑥サプリに頼らない ⑦毎日飲酒しない。

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2022年11月12日

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