【感想・ネタバレ】モルグ街の殺人事件のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

非常に悲惨な事件を物語ったこの作品は、犯人がオランウータンだというなんとも言い難い結果に終わる。凶悪な人間の犯人が居るはずだと推測していたために、驚きを隠せないものであった。しかしやはりそこで、私たちの当たり前だと考えていることを全くひっくり返してしまうような奇想天外な事柄が読者を惹きつけているのだろうと感じた。

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2019年10月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

アニメの名探偵コナンが好きで、
いつか読んでみたいと思っていた作家のお話。

7つの短編が収められている。
最後が有名な『モルグ街の殺人事件』

初めの『黒猫』は、
生き物好きの優しい主人公が
酒のせいで残虐性を止められなくなり、
堕落していった様を自ら語る形をとる。
依存症や勝ち誇った時の油断など
心理描写も今読んでも秀逸。

『ウィリアム・ウィルスン』は、
不思議物語のように描かれるが
最後に種明かしするようなスタイル。

『アッシャー家の崩壊』や
『赤死病の仮面』は
描写が絵画のようで想像力を刺激される。
そして、とにかく薄気味悪い。

ミステリー作家だと思って読んでたが
こういうジャンルを恐怖小説というのを
訳者あとがきで知った。
ポーから名前をつけた江戸川乱歩の作品の
あの薄気味悪さと重なる。
絵画的な表現などのルーツも感じた。
なるほど。

『大渦にのまれて』は
科学的な視点で描かれていて
当時は新しかったのかなと思った。
ポーはすごく賢く好奇心も強く
新しいことを学んでいた人なのかなと感じた。

『アモンティリァードの樽』は
殺し方において
『黒猫』に重なる部分がある。
生き埋めに対する恐怖なのか
こだわりがありそう。

『モルグ街の殺人事件』は、
推理・探偵小説の起源のような作品
ということでドキドキわくわく読んだ。
デュバンという人がいかに知的で
分析的かを描いた後に事件発生。
新聞記事とたくさんの証言者たちの情報。

おなじデータを見せられているが
デュバンのように真実に辿り着けない
主人公と読者である私。
謎解きが展開されていく。
警察を出し抜くほどのデュバンの分析力。

いまなら当たり前のこの形式を
初めて作ったと思うと尊敬しかない。
探偵小説やミステリーの
原型を作ってくれて
ありがとうと気持ちでいっぱいだ。


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2024年04月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

黒猫は面白い。昔読んだのに詳細は結構忘れてた。
主人公は、死刑の前日にこの話を書いてること。子供の時は動物好きでおとなしい近所のこどにもからかわれるような子供だったこと、最初は猫を可愛がってたこと、お酒に溺れて最後はあんな結末になるなんて救われない。
お酒には気を付けよう。
ウィリアムウィルソンは結局二重人格なのかなびっくり。
アッシャー家は何故か近親そうかんの話かと長いこと勘違いしてた。リビングデッドか。
モルグ街は犯人覚えてたけど、やっはり、すごい。
これが、世界最初の名探偵のミステリ。すごい才能だよ、本当。
どの話しも総じて最後がなんかドラマチックだな。

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2022年05月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【Impression】
いやーおもろかった。
最初の推理小説ってことで魅かれて読んだが、こんな本を書くにあたっての最初の注釈というか序文が長々といい訳かのように書かれているあたりにそれを感じた。

そして淡々としている。この辺はシャーロック・ホームズっぽい。犯人被害者の心情とか背景に焦点を当てているのではなく、事件を解決することに主眼を置いている点は今の推理小説と違うな。淡々としている。

そして、このトリックは某サンデーの推理漫画にあった気がする。
【Synopsis】
●主人公がフランスに旅行に行き、一人の奇妙な男と知り合う。意気投合し、逗留中は一緒に住もうかということになり同じ部屋に住み、毎日様々なことを語り明かした。
●ある日、二人並んで黙って歩いていた際、主人公が頭の中で考えていたことをその男が当ててしまう。しかも、話の移り変わりまで当てて見せた。そして殺人事件が新聞に報じられる
●証言がまちまち、犯罪の異様性などから事件は難解だったが、疑いをかけられたのが奇妙な男の知り合いだったため、解決に動き出す。そしてその奇妙な男は現場に赴き、様々な不可能性を排除していき最後に結論に辿りつく。

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2013年08月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

エドガー・アラン・ポーは昔、黄金中を読んで以来でした。

これは表題の「モルグ街の殺人」「ウィリアム・ウィルスン」「アッシャー家の崩壊」「赤死病の仮面」「大渦にのまれて」「アモンティリァードの樽」の6つのお話がおさめられています。

いちばん気に入ったのは「赤死病の仮面」です!
訳者あとがきに書いてありましたが、映像化するならやりがいがあるだろうなあという印象です。
7つの色をテーマにした広間、仮装舞踏会、誰も近づかない黒の広間、恐ろしい時計の音、現れた赤死病、想像を楽しめるお話でした。

「アッシャー家の崩壊」「黒猫」も陰鬱で気に入っているのですが、これは映像化すると怖そうですね・・。
「モルグ街の殺人」は意外な結末で楽しめました。

どの話がとかどの部分がという具体的なことは言えませんが、何が起こるんだろう?とわくわくするところとか、それがちょっと普通(?)じゃないところが谷崎潤一郎ぽいなあと思いました。

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2013年03月08日

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