感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
「運命なんてただの影だ。臆病者だけがそれを見るんだ」
「まっすぐに生きろよ。何があってもまっすぐにだ」
記念すべき100冊目の感想として書きたかったため、買った後読まずに少し溜めました。
対ではなく、相似していることに熱さを感じました。
Posted by ブクログ
・・・か・・・カッコいい・・・orz
いやもぅ、「機龍警察」シリーズは、どれもカッコいいんですけどね。これまでの作品同様、極めて重厚で救いようのない暗さを孕みつつ、ラストシーンに見える光の眩しさ、陳腐な表現をすれば「読後感の良さ」はシリーズ随一かと。
SFとしての評価ポイントは、新型機甲兵装「キキモラ」と<龍機兵>の対比。<龍機兵>に匹敵する運動性能を誇るキキモラを倒すために、その本質を掴んだユーリが編み出した奇策が「そう来たか!」と膝を打つ面白さ。機甲兵装同士の戦闘シーンもサービス満点の描写ぶりで、重厚なストーリー展開の中で派手なドンパチも堪能できるという、稀有なエンターテインメント作品です。
特に、下巻の舞台となる真冬の東北の雪景色を背景とした戦闘描写の美しさ!純白の雪、漆黒の樹影、紅蓮の炎。この色彩のコントラストを文章だけでここまで表現できるのは、さすが月村了衛、と唸らざるを得ません。
でも、この作品の真骨頂は、やはり登場人物たちの魂の相克だと、鴨は感じました。
<龍機兵>搭乗要員の3人は、皆複雑な過去があるようですが、職業軍人として戦闘を100%「ビジネス」として捉えている姿、もはや善悪の彼岸に魂を置いてきたかのように虚無を抱えたライザ、この2人に比べてユーリは「こちら側」の世界に必死にしがみついている印象がありました。時には冷ややかな視線を浴びながらも、ユーリがなお「こちら側」にこだわる理由。それが、この作品を読んで、ようやく分かったような気がします。
ユーリの人生を変えるきっかけを作ったダムチェンコ班長の生き様は、鴨には正直よくわかりませんでした。それがロシアという国なのだ、と言われてしまえば、そういうものなのかもしれません。そうしたモヤモヤも含めて、人間模様をじっくりと味わえるのもこの作品の楽しみ方です。
次のシリーズ作品も、絶対読むぞー!
Posted by ブクログ
班長……!!
これに尽きます。面白かった。
面白いばかり言ってられない、〈敵〉の政治圧力も怖くなります。警察組織だけでなく外務省にもとなると、沖津部長大変だ。。
ユーリが生き延びて良かったです。本当は守られていたのか……警官の先輩たちにも、ゾロトフにも。「おれが守ってやる」のクリスじゃないか…容赦ないギリギリのラインだけれど。
クワンさん何者なんだ、チャイニーズマフィアのビジネスマンにしてはスマートに協力してくる。シビアなビジネスマンなのかも?
それにしても班長……刑事でした。ユーリに刑事を辞めさせたことずっと後悔してたのかなぁ、懺悔みたいにロシアから助けに来たと思うと。。でも、ユーリの危ない潜入捜査をロシアも把握してたってことはどこかから筒抜けなんだね。こわっ