あらすじ
棚氷の崩壊、氷河の後退、上昇する海水温……。南極大陸と南極圏の島々では、自然環境と生態系の変化が複雑に絡み合い、予想外の事態が次々と起こっている。
荒れ狂うドレーク海峡の先にある南極の“日常”を二〇年にわたり撮り続けた写真家は、何を見て、聴いて、嗅いで、触れたのか。
五感による、未知なる大地の記録!
深夜2時、白夜のに写るペンギンの長い影。
深く厚い氷の下のカラフルな海の表情――。
温暖化で変わるゆく南極の動物たちや景色を
貴重な写真120点に及ぶ写真とともに描写する。
カラー口絵32ページつき
はじめに
第一章 温暖化の波のなかで――南極半島
第二章 南大洋に浮かぶ生きものたちの楽園――サウスジョージア島
第三章 コウテイペンギンの国――ロス海、ウエッデル海の奥懐へ
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
水口博也の見続けた南極のペンギンの生活を中心に、この20年の変化を記した本。
水口博也といえば、オルカを追ってる海洋ジャーナリストというイメージが強かった。だから正直、南極へまで足を伸ばしているとはビックリした。
南極の定義から、南極に住むペンギンのこと、南極を巡る歴史や、その地で営みを続けてきた生物が直面している危機や、氷山のことなど。
専門的なことが、とても分かりやすく、筆者の立場から感じたこととして記されている。
だけど、やはり専門的なので、もう一度ゆっくり読み返したい。
そして、水口博也の話を聞いてみたいと思った。