【感想・ネタバレ】さくらと介護とオニオカメ！ 5のレビュー

たかの歩

魂のこもった「最後の研修」の指導後
再び病魔に侵されていく熊本。
苦しみを我慢させたくない鬼岡。
苦しみを見せたくない熊本。
希望を持ちすぎず、でも希望は捨てずに。
前回の奇跡はまた起きるのか。
そしてその最期とはーー
実話をもとに生まれた
感動ヒューマンドラマ、遂に完結。
想いは…紡がれ、広がっていく。

[ブクログ · ★★★★★]

最終巻。
終わりがある事は分かっていたし、読むのは少し怖かったけど読まずに終えることもできず手に取った。

悲しみや寂しさ、受け入れるまでの空白の時間の描かれ方が手に取れるんじゃないかと思うくらい鮮明だった。巻末でモデルの方がいたことを初めて知った。
福祉の現場、介護、病気、告知、緩和ケア、延命措置、グリーフケア。最初から最後まで一貫して丁寧に描かれる作品でよかった。

希望ある最後のシーンもとても印象的で、今後も読み返していきたいと思う。