あらすじ
進むべき道に迷ったとき、先が見えずに苦しいとき、生きがいを見失ったとき、言葉が君を支えてくれる。「おもう」「分かる」「考える」「読む」「書く」「聞く」「話す」――素朴な動詞の意味を問いながら、大切な言葉と出会う7つの授業 。生誕60周年を迎える池田晶子の傑作『14歳の君へ どう考えどう生きるか』へのオマージュを込めた、新しい「人生の教科書」。
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Posted by ブクログ
入りは分かりやすく、すっと自分の中に入ってきたので借りたのだけど、一気に読み進めると頭が混乱してきたので、整理しながら何日にも分けて読んだ。また関連の本も読んでみたい。
時間をあけてまた手に取ってゆっくり読んでみたいなと思う本。
Posted by ブクログ
言葉とコトバ。
言葉と沈黙。
生と死。
「と」という「あわい」に漂う、曰く言い難い何かを手探りで探すこと。
言葉を介して、あるいは、沈黙を介して、みえない友人とつながること。
じっくり考えていると、日常の狭い柵の中で埋没するように生きていた自分が、息を吹き返してつながりのなかに解放されてゆくのが感じられる。こうして感想を書きながら、自分の中で正体を変えてゆく自分の蠢きが、わかる。
そういう本にまた一冊、出会うことができた。
若松先生の言葉に直に触れた子どもたちは、その後、どんなことを感じながら生きているんだろう?
たくさんのプラトンたちのコトバも聞いてみたいと思った。
Posted by ブクログ
2019年6月から2020年2月まで、筑波大学附属中学校で7回に分けて行った授業を書籍として再編成した一冊。
通読して改めて思うことは「中学時代の自分だったら、全然内容について行けなかっただろうな」ということでした。終盤の言葉と沈黙についての話などは、大学の授業かと思ってしまうほどレベルの高い内容です。
しかし本書の中にもあるように『「分からない」を大切にする』という姿勢がこの授業のベースにあったように思います。授業を受けた生徒たちの中に、言葉を超えた何かが残ることを信じている、若松さんのそんな想いが詰まっているように感じました。
Posted by ブクログ
とある知人に貸していただいて。
若松英輔さんの本は、わかりやすいようで、わかりにくい。
易しい言葉で難しいことが書かれている。
若松さんの敬愛する池田晶子の本を読んだときも、空を掴むようなわかったようなわからないような感覚になったけど、この本も似たような感じ。
もうすこし、大切な人が大変なときに仕事に没頭してしまったことなどについて、個人的エピソードを知りたかったんだけど、この人はそういう方針じゃないですよね。
言ってることはとても大切なことなんだけど、個人的エピソードがないので、なんだか身に入ってこない。
紹介している先人たちは、とても(教材として)良い人たちを紹介していると思うが…。