あらすじ
一時的な感染対策にとどまらず、恒常的な働き方として、多くの企業で導入が進むテレワーク。
「在宅で生産性を高く保つためには」といった大きな課題に始まり、
「労務管理をどうするか」「人事評価を適切に行うためには」
「部署による不平等をどうするか」「手当などが必要か」「サボる社員、連絡の取れなくなる社員をどうするか」
「情報漏洩などのリスクを避けるためには」「新人研修をどうするか」といった所まで、
企業にとってまだまだ課題は多く残され、現場の管理職や、労務担当を悩ませている。
本書では、10年以上も企業のテレワーク相談を受ける2人の社労士が、
法律に基づく適切な制度策定の方法を示すとともに、
現場から寄せられる悩みや、各社の失敗事例・成功事例をもとに、実践的な知識を授ける。
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Posted by ブクログ
社労士によるテレワークを開始する企業向けのノウハウ本。
感想。丁寧。わかりやすい。ただ、そんなにドックイヤーするところはなかった。
備忘録。
・テレワークとは、テレ(離れて)、ワークすること。
・特定の社員だけをテレワークさせないようにできる(まじか!)。
・テレワーク導入に、就業規則の変更は必須ではない。やった方が良いけどね。
・テレワークで、「深夜早朝に仕事がしたい」という従業員の希望に応えられるか。答えは「割増賃金を払えば可能」。
・午前はテレワーク、午後は出勤、の場合の昼間の通勤時間は「休憩?」「業務?」という深い問題。従業員の都合かつその時間の従業員の自由利用が保障されているならば休憩時間とすることも可。との著者見解。ただ、「休憩」の意義からすると別途確保する配慮が必要、どの著者見解。
・テレワーク導入で通勤手当を廃止にしても、法律上は問題なし。但し、労働条件の変更には、労使間の個別同意が必要。
・テレワーク手当は必要か。答えはNO。
・テレワーク中も労災の対象。
・テレワーク中のマネジメント。部下の報告に必ずフィードバックしよう。文字でのやりとりに注意しよう。ネガティブなフィードバックは更に気をつけよう。
・テレワーク最大のメリットは、通勤時間削除。多様な生活感合わせた働き方が可能となる。それは上手くいけば、従業員のモチベーションアップにつながる。