【感想・ネタバレ】眠れる美女のレビュー

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ネタバレ

配役を巡って互いに嫉妬したり、主役を演じるダンサーが反感を買ったりして、人間関係が軋んでいくのは定番で面白い。
今回はそれに加えて、バレエ団の経営やスポンサーの確保など現実的でシビアな一面が描かれており、お金に関して無頓着な主人公や団員とのやり取りを通じて、経営側の本音の一部が伺えるのが面白かった。
他にも演目「眠れる森の美女」の役への解釈や世界的なプリマのプロ意識なども、バレエを知らない私には興味深かった。
まさかの真相が明らかになるまで目が離せなくてノンストップで読み続けた。
もし続編が発売されたらまた読みたいと思う。

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2022年12月14日

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前作は読んでおらず、バレエの知識もありませんが読み応えありました。ストーリー展開もスリリングで、ラストもよかったです。前作も読みたいと思います(R4.5.5)。
前作「ジゼル」を読んでから、再読しました!前バレエ団は解散したが、新たなバレエ団を旗揚げすることになった。旗揚げ公演は「眠れる森の美女」‥ バレエ団の理事も務めることになった花音‥シルヴィアが演出、ユリカがプリマとしてバレエ団に現れてから、不可解な出来事や予想もしない事件が勃発する‥。読み終えてみて、やっぱり「ジゼル」を読んでからの方がよかったと感じました。何度読んでもいい!本作はバレエが親しみやすいもの、身近なものに感じられるようなラストでもあり、実際のバレエをますます鑑賞したくなりました(R4.7.21)。

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2022年05月05日

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秋吉理香子さんの作品は読むのが4作目でしたが、わりと短いストーリーの中で人を騙すのが上手い作家さんだと思いました。

この作品の舞台はバレエダンサーの世界です。
東京スペリオール・バレエ団のスタジオにロシアのシルヴィア・ミハイロフが演出家として日本生まれのアメリカ人ダンサーのユリカ・アサヒナを連れてやってきます。

最初はバレエ団の内輪話からはじまり『眠れる美女』を上演するのですが、配役でちょっとした衝突が起こります。
いつになったら事件が起きるのかと思ったら、物語の中盤で二人のダンサーが殺されます。
『眠れる美女』と同じく紡錘で毒を注入され殺されます。

246ページと割と短い中で、事件は二転三転し「えっ、まさか、この人が犯人なの!」な展開あり、大忙しな解決編でしたが、なるほどこういう展開になるのかと予想もつかなかったラスト。
殺人事件はあったのに、まるでハッピーエンドのようなラストでした。

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2021年05月25日

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「ジゼル」続編の豪華絢爛な雰囲気が横溢するバレエミステリ。東京スペリオール・バレエ団の旗揚げ公演として計画される「眠れる森の美女」。有名な演出家に手掛けられることになり、希望に満ち溢れる劇団員たち。しかしスター不在のバレエ団を盛り上げるために不可欠な要素として、主役は客演を余儀なくされる。技術的に優れ、スター性としても申し分ないにもかかわらず、その性格から内部に軋轢を生んでしまう世界的バレエダンサー・ユリカ。そして不穏な空気の中、ついに起こってしまう事件。はい、申し訳ないけれど、バレエというとこういうドロドロしたの期待しちゃいます(笑)。
登場人物たちのバレエにかける熱意や夢と希望に満ち溢れた様子を読んでいると、事件が実につらくって。この中に犯人がいるということもまるで信じられない気分になってきます。そして実際、最後の最後まで真相見抜けなかった……! それぞれの人たちの想いが交差し、複雑さを増してしまったこの事件。なんともいえず悲しいものなのですが、それでも世界観の美しさは削がれることなく、夢と希望が完全に打ち破られてしまうこともありませんでした。決して楽な世界ではないでしょうが、果てしなく素敵な世界です。
キャラクターがみんな良いんだよなあ。融資担当の野崎がすごく好きです。たしかに最初はいけ好かないと思っていたのですが。読めば読むほど好意が湧いてきました。

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2021年02月14日

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ジゼルの続編です。魅力的な登場人物は健在でバレエの描写も素晴らしいです。演目になぞらえたミステリー要素も良かったです。

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2023年10月22日

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同著者の「ジゼル」と同じく、眠れる森の美女を題材にしたバレエ・ミステリー。
一連の事件には予想外に色々な人物が絡んでいてびっくり。今回も解釈のディスカッションのシーンが良かった。

眠れる森の美女のバレエは観たことがないので観てみたい。赤ずきんちゃんやシンデレラなど他の童話の登場人物が出てくるのが楽しそう。
また、作中に出てくるペロー童話の原作もカニバリズムが出てくるということで気になった。

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2023年04月08日

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題名と表紙に惹かれて手に取った1冊。

眠りの森の美女は私が好きなバレエ演目の1つ。
どんな話し全然検討つかなかったけど、めっちゃサスペンスだった( ꒪⌓꒪)
バレエとサスペンスなんて...私の好きなものだらけで純粋に楽しく読めた!
犯人は予想外だったし、展開も読めないところとかサスペンスとして最高だった!
バレエとしては少し物足りなさを感じるとこもあったり...

展開読めない割にはとても読みやすい1冊でした!

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2022年01月04日

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前作『ジゼル』の世界観をそのまま引き継いだ第二章。
今回は『眠れる森の美女』がテーマ。
世界3大バレエで行くと、次回作は『くるみ割り人形』だな。

前作からのストーリーテラー(如月花音)の俯瞰的視点から見る探偵役は没入しやすく、読者参加型ともいっていいように思う。ミスリードにうまいこと誘導されているので感情に同調しやすくてとても読みやすい。

ミルフィーユのように重なり合って生まれた繊細なミステリーは、おさまるべきところに綺麗におさまったように感じるエンディングにて大満足の結末。
前作『ジゼル』で感じた気味の悪さは軽減されていたがハッピーエンドを求める気持ちは今作の方が強かったように思う。
それはきっと今回準主役の立ち回りとなった石森達弘というキャラクター性によるものである。

他にも魅力的な新規キャラクターが多く登場したので、是非続編にも出てほしいですね!

秋吉さんの描く女性像は『暗黒女子』からずっとリアル。
(うわぁ〜。いるいる、こうゆう女。)と思いながらもページをめくる手が止まらないくらい、秋吉ワールドに引き込まれます。

ブラックユーモア、少しのホラーと繊細なミステリー。
そして納得の結末は、映画化されてもおかしくない一本!

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2021年02月06日

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ネタバレ

初出 2017〜18年「きらら」

前身の東京グランド・バレエ団が解散して、その施設を引き継いで新設された東京スペリオール・バレエ団の旗揚げ公演が「眠れる森の美女」になり、演出に世界的なバレリーナで引退したシルヴィア・ミハイロワ、主演に世界のトップと言われるユリカ・アサヒナを迎えることになったが、ユリカの傲慢な態度に団員たちの不満が募るが、スポンサーもついて公演にに向けて動き出す。
ところが、練習が始まって間もなくオーロラ姫の控え役の雅代が、オーロラ姫が指を突いて百年の眠りにつく小道具の紡錘に仕掛けられた毒物によってスタジオで死んでいるのが見つかる。
さらに、ユリカが宿舎で同じ死に方をしたという連絡が入ったが、実は死んだのはもう一人の控え役の美咲だった。警察は内部の犯行と考え、公演中止の声も上がるなか、公演会場での練習中にセットのシャンデリアが落下してユリカが意識不明となる。
ユリカが意識を取り戻したとき、全てが明らかになって、ハッピーエンドになるが、私は前のバレエ団が悲劇的な解散をし、それに伴う因縁が原因になっていると深読みしてしまっていたので、スケールが小さくなった感じが残った。
それにしても、トッププロの世界はすさまじいんだな。

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2020年12月19日

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ジゼルの続編。
バレエが好きだから読めるけど、ミステリーとしては浅い感じがした、、、
すらっと読める軽いミステリー。

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2023年07月08日

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バレエ・ミステリーの続編

バレエ好き、ミステリー好きには堪らない1冊。
意外と(?)毒毒しくなく、平和に終わった印象なのだが、バレエ団のその後が気になるので更に続編希望!

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2023年03月08日

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2017年9月に発売された「ジゼル」に続くバレエ・ミステリー第2弾。

新設された東京スペリオール・バレエ団の旗揚げ公演『眠れる森の美女』

バレエ界の至宝と呼ばれていたシルヴィア・ミハイロワが演出、世界的プリマのユリカ・アサヒナの客演で華々しくスタートするはずだったが、不気味な脅迫状が届き、連続殺人事件まで発生し物語はどんどんスキャンダラスな展開へ。

配役を巡る軋轢や嫉妬で人間関係が軋んでいく様がリアルだ。

二転三転しながら全ての真相が明らかになって行く終盤は緊張感があるものの、有りえない数々の行動に疑問が残った。

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2023年02月17日

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ネタバレ

クラシックバレエを題材としたミステリー。
この中の誰が犯人?とドキドキしながら読みましたが、結末への感想としては なーんだ、って感じです。まあそこまで悪人がいなかったということで大団円でしょう。亡くなっている人もいますが。存じませんでしたが、こちらは続編ということで、前作を先に読めばよかったかも。

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2022年11月02日

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前作がなかなか面白かったのでこちらも読みました。

バレエの知識はほぼないのですが、なんの問題もなく楽しめました。
きっとみんな見た目も美しくて、そんな彼らを頭の中で想像して読み進めるので楽しかったです。

殺人事件が起こり、犯人は誰か、などの展開になるも、サラサラと読みやすくあっという間に読めました。

登場人物の心理描写が丁寧に描かれている作品が好きなので、そこは物足りなさを感じました。

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2022年04月29日

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ネタバレ

★3.5
ミステリー、推理、サスペンス、パニック度、どれも前作に劣るけど、登場人物の造形が深まり、生き生きしている。達兄ィ、男前すぎる。後出し設定モリモリだし!
作品について深め合うディスカッションが前回に続き、読み応えあり、楽しい。ユリカの最初のセリフと最後がリンクするところも爽快。
ただ、母子関係のこととから、夢からの生まれ変わったかのような豹変は安直で、ヒールをもっと貫いて欲しかった。途中で何かある感ぷんぷんで二面性なんて語り出すものだから余計に…。
とはいうものの、バレエミステリーもっと続けて欲しい!

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2022年02月22日

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ネタバレ

花音も容疑者出し、第一発見者なのに…なぜ刑事さんは最初から凶器の事やらなにやら、ベラベラと花音にしゃべるんだ??
そしてハッピーエンド。みんないい人だったーっていう。
殺人事件あった割にかるーい感じの仕上がりだった。

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2022年01月31日

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新設されたバレエ団で、有名な演出家が指揮をとる、そして世界的に有名なプリマが招待されて踊ることになるのだが、殺人事件が起きる、そして次の殺人も…誰が犯人なのか、まさかの結末にビックリしました。

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2021年06月30日

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バレエに詳しければもっと楽しめるはず。
どこの世界にも誰よりも前に出たいと思う人はいるよな。悪いことだとは思わないけど、限度というものがあるような。

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2021年02月16日

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02月-06。3.0点
ジゼルの続編。あのバレエ団、名前を変えて再出発。
眠れる森の美女を演じるが、ロシアの一流演出家が担当。主役はバレエ団ではなく、外部から。争いが。。。

前作同様、女同士の争いもあり。ページ数少なめで、あっという間に読める。

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2021年02月07日

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個人的にバレエの話だけで十分面白かったので、殺人事件の要素いらないな〜と思いました。ラストがご都合主義っぽく感じてしまう…。

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2021年01月14日

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ネタバレ

バレエの描写が詳しく、延々と続き、事件がおきるのは中盤以降なので、かったるい。
怪しそうな奴は絶対に犯人じゃないという方法を繰り返すだけの展開もあんまり工夫を感じなかった。

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2020年12月29日

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ジゼルの続編。バレエやってたからか好きなシリーズなので嬉しいです。ミステリーなのになんだろ、サラサラ読めるから楽なのも好き。予想外な結末だけど、ちゃんと家族がいるっていいもんだなと思いました。

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2020年11月22日

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全然バレエに詳しくないのに、バレエものにはみょうに心惹かれる。美しきスポ根魂が私のガラスの仮面魂と共鳴するからだろう。本作は『ジゼル』の続編で、前回からのメンバーが登場するがほぼ忘れていた。東京スペリオールバレエ団での旗揚げ公演は『眠れる森の美女』に決まった。しかし急遽ユリカというスーパープリマが外部から主役を演じることとなり、バレエ団に不協和音が。やがてそれは殺人事件を引き起こす。この少女漫画感がたまらなく好きだが、ミステリーとしては拍子抜け。「なーんだ」としか言いようのない何ともあっけないオチ。

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2020年11月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

バレエの演目、『眠れる美女』の美しい場面とは裏腹の連続殺人事件!女同士のドロドロばかりではなく、純粋にバレエの楽しみ方を深める内容だったのでその点は評価出来た。
芸術を深めるための人と人との葛藤は何もバレエだけではないけれどストーリーに華やかさを与えてくれた。頭の中でチャイコフスキーの曲も流れて楽しめた。
前作の『ジゼル』イマイチだった印象。
秋吉さんのこのバレエシリーズまた、続いて欲しいとふと考えてる。

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2020年10月23日

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