【感想・ネタバレ】[新装版]アフリカで誕生した人類が日本人になるまでのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

新装版の表紙のインパクトと、帯の「佐藤優氏推薦!」という文言に惹かれて購入。佐藤優さんをリスペクトして、著書を読みまくった時期もあったなぁ。
さて本書は、人類学者(形質人類学者)の著者が、長年研究している「日本人はどこからきたのか」というテーマを、フツーの人にもわかるように、なおかつ深く面白く解説している。根拠となるデータやその見方の部分はやはりちょっと難しくて、わからーんと思いながら読み飛ばした部分もあるけど、細かい内容もいろいろ面白かった!
サルやクマなどの動物が、赤道に近いほど小型で、緯度が高くなれば高くなるほど大型になり、丸みを帯びてくる理由や、ヨーロッパ系の人類の鼻が高くすっと長くなる理由なども面白い。粘膜の唇をもつのは人類だけで、唇というものは生殖器の擬態なんだって!わお。最近、コロナが落ち着いても恥ずかしくてマスクを外せなくなってしまった若者がいるけど、「唇は生殖器の擬態」とか聞いたらますます、一生マスク外せないだろうな…。
また、長い人類の歴史の中で、本来男性は太った(脂肪の多い)女性を好んでいて、脂肪が多く、皮膚が引き延ばされて色が薄くなるため、どんな人種でも男性より女性の方が色が白くなる、とか。脇と陰部に毛が生えている理由とか←これはちょっと例として紹介されていただけだけど。
私は子供に、性的なことを聞かれたとき、恥ずかしがったり「そんなこと聞くな」とか言ったりせずに、真顔で科学的な事実を淡々と説明することにしているんだけど、もし息子に「ママ、どうしてココに毛が生えるの?」とか聞かれたら、サラっとこれ説明しよう、と思ってメモりました笑。
仕事では、中学生に「日本人はどこから来たか」的な話を10分くらいで説明しなきゃいけないんだけど、本書を読んで、わかりやすく、ちゃんと自信をもって説明できそうです。

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2024年06月16日

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