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Posted by ブクログ
エマニュエル・トッド 新ヨーロッパ大全 速水先生の言葉を借りれば、この本は西側ヨーロッパ全域を構成する16カ国を483の地理的単位に分け、国境を取り払ったこの単位ごとに観察を行うことにより、一国内の差異を、ヨーロッパ内の特徴として捉えました
誰もが経済合理性に基づいて行動すると考えがちですが、そうではありません。速水先生はこう言っていました。磯田くん、インド行ってみたらわかるよ。人は、経済合理性には行動していない。伝統や習慣や宗教に基づいて生きていると
日本の場合、農奴は存在せず、独立自営の傾向の強い、小百姓の家族農業がおのずと盛んになり、経済社会が自発的に出来上がりました
鷹山は、これだけ手を尽くしたにもかかわらず、多くの領民が死んだのを悔やみ、去年、痘瘡流行、国民夭折につき、年始御儀式を略殺すと、翌年の祝賀をやめました
Posted by ブクログ
スペイン・インフルエンザの世界的流行が、戦争=軍隊の移動に起因するものだ、という歴史的事実は、つい100年前のことだし記録もたくさん残っているのだから、少なくとも国の政治を司るひとたちの間では、当然のことと周知されていて然るべきではないのか。それなのに、何故アメリカ軍からの感染の染み出しを許してしまったのだろう。現在ウクライナ侵攻の真っただ中、どのように終結することになるか見当もつかないけれど、これによってまたCovid-19パンデミックが広がってしまうのでないかと懸念する。(2022-02-12L)
Posted by ブクログ
安住アナのラジオに磯田先生が出演されていて、この本の話もされていたので、興味を持って読んだ。
ラジオで先生は、「歴史とは靴である」とおっしゃっていた。パンデミックは未曽有の事態ではなく、過去の時代にも乗り越えてきたことだから、歴史を調べれば参考になる事例が見つかる。
コロナに限らず、何か問題に直面にした時、自分の頭だけでゼロから考えるのではなくて、過去にさかのぼって事例を徹底的に調べることは、解決策を見つけるのに有効なのだと思った。
■引用
患者史
過去と同類のものが、反復的に襲ってくる→歴史が役に立つ
本能的な人間心理は変わらないものがある
感染症の対策には、総合的な知性が必要
長く幅広く時間軸で物事を捉える歴史学がもっとも威力を発揮する
緊急時のリーダーは、世評は放置し、仁慈、良心に従って断行する必要があります
世界を見て、1番、感染者や死者を減らしている国の対策を素早く取り入れるのが大切です。
地球を1つに見て、最善と思われる対策事例があれば、どんなに手間でも、政府は力の限りそれを真似たほうがいい。
ワクチンを開発し、集団免疫を獲得するのが我々のゴール
自衛隊が感染予防の見本を示している
おそらく化学兵器に対する訓練が行き届いているから
ノウハウを共有すべき
速水先生の言葉
「磯田くん、インド行ってみたらわかるよ。人は経済合理的には行動していない。伝統や慣習や宗教に基づいて生きている」
同じ国の中でも、地方によって特徴は異なる。多様性がある。