【感想・ネタバレ】松坂世代、それからのレビュー

あらすじ

あの伝説の夏から22年――。誰よりも追い続けてきた著者が、松坂世代の“それから”を書き尽くす。平成の怪物・松坂大輔を筆頭に、野球界を牽引してきた「松坂世代」。そんな最強世代も不惑を迎え、94名いた現役選手はわずか5名に。「平成」の野球界は彼等が引っ張ってきたが、「令和」に入り世代交代は確実に進行している。また、力のある選手が揃っていながら、一流選手の証しである200勝、2000本安打達成者が未だゼロという不思議な世代でもある。そんな松坂世代を誰よりも追い続けてきた著者が、再び筆を執り、書き尽くした渾身のノンフィクション。古巣・西武で復活を目指す世代筆頭の松坂大輔。現役を引退しコーチとなった村田修一、後藤武敏、木佐貫洋。世代初の監督に就任した平石洋介。野手唯一の現役・渡辺直人。さらには別の競技でアスリートを続ける者、プロには進まず指導者となった者、一般企業の社長になった者・・・総勢16名、全16章で、知られざる真実、人間ドラマに迫る。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

98年の甲子園で日本中を一世風靡した松坂大輔率いる横浜高校の快進撃。その周りにいる松坂世代についてそれぞれの甲子園からその後の足跡と松坂大輔に対する想いや同世代への想いなどを綿密な取材に基づいて書かれた一冊。

先日今シーズン限りでの引退を表明した松坂大輔を中心とする同期の高校生当時の想いやそれからの足跡を約20年前に書かれた前著で感動した思いから再び読むことができて感謝の一言しか無いです。
監督、コーチとプロ野球に携わる者から高校、中学の野球指導者の道に進んだ者、マネージメントやアナウンサーなど裏方からプロ野球に関わる者、競輪選手・プロレスラーと違うスポーツのプロとなった者、アナウンサーや飲食店経営など全く違う道に進んだ者と様々な道へと進んだ15人について綿密な取材に基づいて書かれていて前著と同じく幾多の感動を味わせてもらいました。
当事者の心理まで伝わってくる当時の試合の描写、野球以外の違う道も詳細な説明によってそれぞれの方の人生を深く感じることができました。
選手としての引き際や野球との決別などそれぞれの方の決意の瞬間、そして新しい道でのそれぞれが輝く姿を通して希望を感じ、いいセカンドキャリアを歩まれていると感じました。

田中将大、大谷翔平とその後も甲子園を彩った名選手は幾多も誕生していますが、本書を読んでその後のルールの改正などもあり、劇的な試合の連続だった松坂世代は特筆すべき世代であることやその中心にいる松坂大輔のスター性そして偉大さを世代の方の語りによって改めて感じることができました。
現時点でプロの選手としては和田選手1人だけとなりましたが、これからの松坂世代がどのような形で活躍をするのか楽しみになった一冊でした。

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2021年08月16日

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