【感想・ネタバレ】紅のアンデッド 法医昆虫学捜査官のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

序盤、動きの鈍い展開にあまり読む手が進みませんでしたが、中盤、赤堀の過去が垣間見えるあたりから一気に読む速度が加速。このシリーズで初めて(多少なりとも)他人事ではない感がでて来、もしかしてこの事件は赤堀の過去ともつながりが!?とボルテージが急上昇。

結果的につながりはなかったのですが、独特な隣人関係やアルコール依存症、ヴィーガンなどのいろんな要素が絡み合いつつも、うま~く事件解決に流れていく展開はとても楽しめました。また、今回は珍しく真犯人とその関係者のつながり予測が(ちょっとだけど)当たったりもしたので、妙な達成感も加わって満足度が飛躍的に高まった気がしています。

あと、食品添加物として蚕のフンやらビーバーの分泌液やらが使われてるという話で皆があたふたするところがツボでした。同時に、もしかしたら私が普段食べてる食品にも入ってるのでは……と思うと他人事ではなく、とても興味深いエピソードでした。このシリーズならではのネタだと思うので、今後も定番化してほしいと思ったり。

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2020年10月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今回の目玉は赤堀の深刻な身の上こそが昆虫博士になる動機だった事、この過去も6作目だから小出しに出したという「ネタ」ではなくて、今回の謎解きに関わる構成になっている
岩楯と鰐川刑事コンビはおかしみがあり過ぎるのと、今回は機能していないが「捜査分析支援センター」に変人赤堀(昆虫)・広澤(プロファイリング)・波多野(指紋)という3奇人が架空警視庁を支えるのだ・・・多分
今回は「やけど虫=アオバアリガタハネカクシ」がウジ虫以上大活躍したが、それ以上にお菓子を食べるのが嫌になった作品

ゼリービーンズのフレバーにカストリウムが使われているがビーバーの肛門にある香嚢に溜まる分泌物である(日本のアイスにも使われている・・・)
シェラック(飴)のコーティング剤にカイガラムシの分泌物、ケーキに使われている抹茶風味の材料は蚕沙といい蚕の糞を乾燥させたもの

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2024年05月17日

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