【感想・ネタバレ】よきリーダーは哲学に学ぶのレビュー

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Posted by ブクログ

過去の哲学者の考えから学ぶリーダーシップのあり方について学べる、面白く良書であると感じた。
1番学びとなったことは、トーマス・ホッブスの、権限は贈り物であり、下から上へ譲渡されるものであるという考え方である。上の地位は、他人に何かを与えるような特権的な地位ではなく、他人から授けられたもの、よって他人のために用いなければならない(他の人々が活躍できる環境を作る)
自分自身は立場と役割から権利を与えられ、時にそれを強く行使することも必要だと考えていたが、そもそもの捉え方を変えさせてくれる、またそれが他の人たちの気持ちを考えさせてくれる捉え方で非常に心に残った。

その他学びメモ
・アリストテレスの中庸、やりすぎでもやらなさすぎでもないちょうどいいアプローチを見つける
・ジャニスのグループシンク、特定の意思決定の内容にメンバー全員が内心反対しながらも、表には出さずに賛成してしまう状況、理性に基づいて判断することを許されない状況
・ニーチェの健康的な心と体づくりのためのアドバイス、なるべく物事に反応しないようにすること、自己中心的になること
・タイタニック症候群、危険に対する感受性を喪失、妨げになるような情報や苦言に耳を貸さなくなる
・ブッダの戦略アドバイス、苦しみをなくすにはその根源を断ち切る、それは自らに対する妄想から生まれる、能力を発揮できないジレンマも苦しみである
・ポパーの批判的合理主義、戦略に汎用的な理論を使うことは無意味で、独自の考え方をしてこそ成功できる
・ブーバーの世界と関わりを持つアプローチの一つ〈我ー汝〉モードの姿勢、他者と関わろうとする姿勢であり、エンカウンター(出会い)の精神でお互いから学び成長のきっかけを掴む。相手の肩書き役割にではなく、どんな人かに興味を持つこと。その人のことだけに集中して接すること。

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2022年09月11日

Posted by ブクログ

様々な哲学を参考に、リーダーシップの取り方•考え方が書かれています。ですが、内容が参考になるかどうかは、読者が哲学をどのように受け取るかによるため、評価が分かれると思います。

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2022年10月25日

Posted by ブクログ

従業員1人1人を尊重しながら、組織として成果を上げるにはどうすればいいのか。ロンドン・ビジネススクール教授らが、哲学者の教えをもとに、組織づくりの方法を考察した書籍。

カール・マルクスは、労働者が管理者の指揮下で、人間性を疎外され、単なる労働力として扱われていると考えた。マルクス主義は旧ソ連とともに崩壊したが、企業の競争が激化する今日、この「人間性の疎外」は再び問題になりつつある。

より充実した人生を送るには、何をもって「よい人生」と考えるか、すなわち「善の基準」が必要になる。この基準を考える上で、偉大な哲学者たちの教えは大きなヒントとなる。

アリストテレスは、「よい人生」を生み出す美徳として、友情や寛大さなどをあげた。彼は、これらの徳は「過剰」でも「不足」でもなく、「中庸」とすることが重要であり、中庸を見つける秘訣は、自らの理性を研鑽することだと説いた。

ニーチェもまた、「よい人生」とは何かを考察した。
彼は、人間として高みに達し、繁栄するためには、自分の価値観を立て直すことが必要だと考えた。そして、価値観を立て直すカギは、自分の行動に影響を及ぼしているのはどんな衝動なのかを発見することだと説いた。

ブッダは、次のような世界観を持っていた。
自分は他から切り離された存在であると考えると、「自分対世界」の構図に基づく強迫観念が生まれ、自己の利益を追求し始める。
だが、自分は他と依存し合う関係にあると捉えれば、この構図は崩れ、相互共生的な世界が実現する、と。

ブッダの洞察をビジネス戦略に応用すると、市場の独占ではなく、協力を通した価値創造に焦点を置いたアプローチになる。その遂行に当たって重要になるのは、共感のスキル。

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2021年10月05日

Posted by ブクログ

中々頭に入ってきにくい文章であるが、大事なこともある。個人を尊重しながら、チームとしての成果を生み出す難しさ。

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2020年10月29日

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