あらすじ
わたくしを奪ってください。
繊細で危うげだった王女――が、憧れの黒騎士に押しかけ降嫁!?
双子の妹アルシアの葬儀で出会った騎士レオルディド。五年の歳月が過ぎ、騎士団長となった彼へ降嫁が決まったエメリーヌだが、彼女には秘密が。王族のみが持つ女神の力の中でも厄介視されるそれは鳥に意識を同調するというもの。政略結婚の駒にもなれない王女と臣下の形式的な婚姻と思われる中、通例を破り王宮から彼の砦に移ったエメリーヌ。「断れない王命」だったはずのレオルディドにも変化が…。
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Posted by ブクログ
鳥に意識を移せる力は確かに通常役に立たないけれど、最終的には夫を守れたよう。
(戦の斥候役となるのかと思ってたけど、流石に王女様にそこまではさせなかったか)
夫は家族に本当に恵まれていない。
特にあの毒母。
王女に口論で勝てなかったから何か仕掛けてくるだろうなと思っていたら、やはり。
不穏な気配は察してはいたんだ。
実行犯もやはりあなたかと。
ただ王女の力と、本当に彼らに力を貸してくれる仲間がいたことで乗り越えられてよかった。
理解者が一人ではない、これがどれほどありがたいことか。
毒母への仕返しがなかったのは少し残念だったが(何しろ主役二人が揃ってお人好し)女神は見ている。
きっといつか破滅はするのだろう。
それよりは、仲睦まじい夫婦のこれからの幸せを祈りたい。
あの黒騎士が最終的に嫁バカ娘バカになってたからなあ……思い合える家族は偉大だ。