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Posted by ブクログ
「もっと遠くへ行こう」がものすごく面白かったので、読み終わった翌日に本屋さんに行ってこれを買った。
「もう終わりにしよう」を読み終わったあとは、意味がわからん!となって謎解説に手を伸ばしてしまったが、その中の解釈の一つを読んでなーるーとなった。こういうのにすぐ手を出さずに自分で考えられる人間になりたいとずっと思ってるけど、謎知りたい欲が強すぎてまだなれてない。
その謎の真相めいたものを片手にパラパラと読み返し、最後はがっつり読み返したら、仰天の真相を通り越してなんか寂しい気持ちになった。
先の「もっと遠くへ行こう」もそうだけど、この作者は人と人の関係になにか思うところがあるのかもしれないと思った。作品から作者の人柄を伺おうとするのはマナー違反かなと思いつつ。
いや、というか、多かれ少なかれ、人と人の関係には、こういうところがあるのかもしれないな。あのとき、っていうことが。それを重いものと考えたことはなくて、チャンスは何度でもあるように私は考えていたけど、失われた一回の重さっていうのはもしかしたら、そのあとにチャンスがまたあろうがなかろうが、実は変わらないのかもしれない。人の命の重さが誰であれ変わらないのと同じような感じで。
〈わたし〉が、「もう終わりにしよう」と思っている設定になっているのも、そうでないとジェイク自身がやりきれなかったからかもしれないな。
Posted by ブクログ
"もう終わりにしよう。"と考えている〈わたし〉は、ジェイクの運転する車で彼の両親に会いに行っている。
主人公は常に考えている。その思考がずっと流れている。この思考がぐるぐると巡るあたりは結構好き。
永久に辿りつかないと思ったジェイクの家に着いた辺りから不穏な雰囲気が一層色濃くなる。
こんなにも読み手に緊張状態を強いる小説を読み始めたことに後悔した。途中からは早く読み終わりたいと願って一気に読んだ。
どこまで書いていいのか匙加減が難しい。
たくさんの仕掛けのある小説だと思う。
だけども怖すぎたので、もう読みたくない。今のところは。
読み終えて自分でも意外だったのは、涙が出たこと。"もう終わりにしよう。"と追い詰められる主人公がただただ悲しくて泣いてしまった。
Posted by ブクログ
Netflix版観てからなので結末を知りつつ。
だけどラストへ向けてのあの言葉の連なりはゾッとする。
し、やっぱり腑に落ちないっていうかよく分からない…。
孤独を突き詰めすぎると生んでしまうのだろうか。
ドグラマグラ感あるよなあ。
Posted by ブクログ
終始不穏な空気が漂うも何か起こりそうで何も起こらない、いったいこれは何の話なのか。
何が始まるのか、どう終わるのか、気になって気になって読み進めてしまう。
結局二重人格か妄想かどっちかわからないけど
最後の最後まで引っ張っておいて散々期待値を上げておいてこれかぁ…という感じ。
序盤の雰囲気がすごく良かっただけに結末は残念。
Posted by ブクログ
横文字などもあまり出てこないし、
セリフの言葉が中々深くて良かった。
ただ読んだ後スッキリする感じはしない。
読んでてずっとどうなるんだろうとか
なんで本人からずっと電話が来るんだろうとか
疑問はたくさんありながら読んでいく。
疑問と答えが全部スッキリする感じじゃなく
なんだかもやっとする。
結果的に、あの時あの女の人に電話番号を渡せていたら、こうなっていたのかなとずっと考える孤独感がすごい。最後自分で終わりにするのも悲しい。
Posted by ブクログ
「もう終わりにしよう」という思いを胸にしながら恋人ジェイクの両親の家へ一緒に挨拶に向かう私。
少し前から起きている謎のいたずら電話と道すがら次第に違和感、緊迫感が高まっていく2人の会話。
この話、どこに向かうのだろう、何か起きようとしている、でも具体的な手掛かりはない。
胸のざわつく心理サスペンス。
解説によると著者の独特なテーマを有した作品は哲学サスペンスというジャンルを築きつつあるらしい。
Netflixで映像化されているというが、まさに映像向きの作品。
特に後半のジェイクはもしかして…を感じ始める辺りからはむしろ文字づらだけでは良くわからず、イメージで読む感じで、自分の中で勝手にカットインが繰り返されていた。
表紙のイラストがちょっとライト過ぎて作品の雰囲気とはミスマッチかなと思った。