【感想・ネタバレ】MaaS戦記 伊豆に未来の街を創るのレビュー

あらすじ

交通・観光・不動産・物流・行政サービス・遠隔医療・ワーケーション……
MaaS(Mobility as a Service:マース)は21世紀の産業の交差点にしてアフターコロナの標準形!

「日本初の観光型MaaS」を推進する東急でプロジェクト・リーダーを務める著者が現場目線で書き下ろした唯一無二・感涙必至のビジネス・ドキュメンタリー

「10年後、20年後の東急を支える事業を創れ!」
MaaSの意味も知らずに新規部署へ異動した前広報課長が伊豆半島の現実と悪戦苦闘しながら創り上げた〈未来の暮らしのモデル〉とは?

* * *

MaaS(Mobility as a Service:マース)とは……
移動をサービスとしてとらえる、新しいモビリティの概念。
スマートフォンやクラウドなど、ITの活用によって、鉄道・バス・タクシー・自転車ほか、ほぼすべての交通手段をシームレスにつなぐだけでなく、観光・不動産・生活サービス・医療分野などと組み合わせることで新しい産業を創出する効果も期待されている。
また、デジタルの特性を活かした事業の省力化により、人口減少・少子高齢化によって慢性化する交通機関の人手不足を補い、住民の移動手段を確保するなど、地域課題解決のための公共的役割も担う。
アフターコロナにおいては、対人接触を避け、安全に観光を楽しむために、チケットを事前決済し、決済画面を見せるだけで電車やバス、観光施設が利用できるMaaSの需要は、一層高まるだろう。

* * *

[目次]
はじめに
【1】春の社長室
【2】舞台の背景
【3】運命を変えた無料セミナー
【4】踏み出した第一歩
【5】「MaaSに共通解はない」
【6】肌感覚でつかめ
【7】伊豆の雨と夕陽
【8】共感と軋轢
【9】補助金ください!
【10】大臣とインフルエンザ
【11】まだ見ぬアプリはIzukoにぞある?
【12】フェーズ1開始:4月1日の狂想曲
【13】ショー・マスト・ゴー・オン
【14】寝姿山とスマホの壁
【15】ダウンロードと葛藤の日々
【16】岩田の涙と伊豆戦略
【17】さらば、ムーベル
【18】伊豆の風になれ
【19】捲土重来・フェーズ2開始!
【20】「Izuko=ニッチ」
【21】Izukoが描く伊豆の未来
【22】Starting Over
おわりに

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Posted by ブクログ

ネタバレ

MaaSは公共の交通機関のIT化であり、スマホの専用アプリを使用すれば経路検索や予約、支払いまでも行えるものである。

著者は序章の部分では冷たい性格にも思えるが、去っていった仕事仲間の事を思うなど、人間味に溢れていると感じた。

元々MaaSは初めて聞いた言葉で、ただなんとなくというだけの理由で読み始めたが、それ以外にも実体験に基づくリアルなビジネスシーンやヒュマンストーリーは小説かと思えるほど引き込まれた。

0
2021年01月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【要約】
東急電鉄による伊豆でMaasを導入していく事業の中で生じた苦労や葛藤が描かれた作品。
Maas(mobilty as a servise)とは、スマートフォン等でそれぞれの需要や目的地に応じて、最適な交通手段(バスや電車、タクシーやレンタサイクルなども含む)が表示され、予約やチケット購入もできるサービス。またそれを可能にする、交通体系や社会制度のこと。公共交通機関の利用率を上昇させることと、利用データの集積から効率的な車両配車システムを導き出し、少ない運転手車両の数でも便利な公共交通機関の運営を可能にすること、が目的。
Maasについて調べるところから始めた著者は、伊豆でMaasの実証実験を行っていく中で、新サービスの必要性の理解を得ることや、高齢化地域におけるスマホの壁に苦しみながらも、デジタルデータを活用してPDCAを回すことで、伊豆に必要とされるMaasの答えを導き出す。

【キーワード】
①Maasに共通解はない
②ショー・マスト・ゴー・オン
③デジタルデータを活かしたPDCA
④デジタルとアナログの最適な融合


【感想】
地元である伊豆に惹かれて読み始めた。
Maasという初めて触れる単語を理解しながら読み進めていった。ビジネス書でありながら、作者の経歴などにストーリーがあり、小説のように話が進むから面白いかった。

0
2021年01月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

日本初の「観光型MaaS」 
2018年3月 部下3人でキックオフ 
2019年4月 実証実験Phase1 開始
 消滅可能性都市 伊豆下田
 デジタルフリーパス+オンデマンド交通+観光パス 
 アプリIzukoはドイツ ダイムラー系のムーベル

Phase2 12月~
 アプリの低い完成度のため WebベースのJR東日本企画の「ワラビー」に変更
 河津桜と稲取つるし雛の組み合せのオンデマンド交通が好評 20日間で380人
  下田では2018年にはクレジットカードは2店舗しか使えなかった
  購入商品、購入時間、使用時間がライブ把握 行動履歴
  高齢者へはスマホ登録サポート 
  JR東日本アプリへのリンク 400万人ユーザー
  熱海から下田への周遊 2月には一日平均100枚の販売
 「ラブピアノ」 ユーチューバーが4か所のピアノを演奏して回る 

 Izuko X 駅から離れた物件再生 X 生活サービス 

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2021年11月05日

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