【感想・ネタバレ】湯沸かし勇者の復讐譚～水をお湯にすることしか出来ない勇者だけど、全てを奪ったお前らを殺すにはこいつで十分だ～ 1巻のレビュー

のんB / 織

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能力＝【沸騰】女勇者の、復讐が始まる!!
～勇者とは、【ギフト】と呼ばれる強大な能力を神から授かった存在。～勇者に選ばれたのは、ごく普通の村娘キリエ。彼女の【ギフト】は、水を沸騰させてお湯に変える、ただそれだけのものだった。彼女の能力に落胆した王は、次の勇者に【ギフト】を授けるためキリエを殺すことを命令する。家族、友人を殺され、追い詰められたキリエはこの能力の使い方を知る!! “水をお湯にする”しか能がない勇者の復讐譚開幕!!
(C)2020 NonB┴(C)2020 Ori

[ブクログ · ★★★☆☆]

復讐劇にはありがちだけど、序盤と後半で展開に温度差がありすぎて人を選ぶタイプの作品。
ただ残念な点として、主人公以外のキャラクターの背景は殆ど語られないので、周囲が何を考えてるのか掴めずふわっとした状態で続く。
あとこの世界の王は”１世代で世界の半分を手に入れた王”でしかも信長みたいな見た目なのに、やってることが姑息だし人を見る目がない。ちょっと設定に対して力量不足感がある。

作画はきれいなんだけど、感情がこもるシーンになると線に勢いが付きすぎて何を描いてるのか分からないことがままあり、しかしそれをページを巻き戻って確かめたくなるほどのストーリー的魅力はまだ感じられない。

とはいえ、個人的には復讐劇は嫌いじゃないので、今後どのような展開になるのか気になるところ。