あらすじ
ガラパゴス化した「結婚」のプレッシャーから抜け出そう。「日本に相手がいなければ、世界で探せばいい」と発想を大転換し、日本を飛び出した一人の女性がいた。アメリカ、韓国からバングラデシュ、モロッコ、フランスまで恋愛リサーチ&婚活の旅を続け、ついにパリでゴールイン。日本と世界の「モテ」はこんなにも違う。閉塞した日本の恋愛に大きな風穴を開ける若きラブジャーナリストの奮闘記。「これからのアイデア」をコンパクトに提供するブックシリーズ第6弾。
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Posted by ブクログ
気になる。でも、読んでがっかりさせられたら嫌だなあ。そんな後ろ向きな気持ちが拭いきれずに2ヶ月ほど手に取るのを見送っていましたが、予想していた以上に良かったです。
婚活がどうのこうの、とかHow to get a 外国人 boyfriendとかいうことではありません。
「幸せ」って何なのか、誰が決めるのか。とても大切で、とても難しい命題だと思います。
10年以上の海外生活を経て日本に帰ってきて、日本の忙しさ・めまぐるしさに取り込まれそうになっていた私にとっては、原点を見つめ直すきっかけになった本でした。どんなに苦しくても、自分で決めなくちゃいけない。それは逆にいえば、どんなに苦しくても、自分が決めたことなら乗り越えられる。誰かに与えられた「幸せ」の定義では幸せになれないひとがいる。もちろん、幸せなひともいるでしょうけれど。
〇〇でないといけない、といった考え方では全てのひとを幸せにすることはできず、でも、〇〇が社会に浸透していればいるほど、〇〇でなければならないような気がして疲れてしまう。
そうではなくて、〇〇以外のものでも幸せになれるのなら、それでもいい。言い尽くされた言葉ではありますが、彼女の体当たりにも近いエッセイを読んで、お金や仕事や地位じゃないんだなあと思いました。本当に。
「一ヶ月分が一生分と思われるほどの愛情を注がれ」という彼女の言葉に、思わず涙してしまいました。
愛されるのも、愛するのも、本当に大事なことだと思います。
Posted by ブクログ
日本での仕事と恋愛に疲れた著者が、対象を広げるべく世界各国で恋愛&婚活に励む様子を綴ったルポタージュ。ブログとか漫画みたいにすらすら読めてしまった。これだけの行動力があれば結婚できる、すごく説得力がある。以下、著作で印象的だったフレーズ。
他人がどうとかではなく、自分がどうあったら心地良いか?そのためにはどうしたらいいか?という幸せの軸は常に確認しています。むしろこの軸を気にしていないと、結局どこにいても、誰といても、いつまでたっても居心地良くなれないのではと思うのです。「幸せは自分で決めるもの」という言葉を、いま私はこんなふうに理解しています。
「幸せ」というものは今でもよくわからないけれど、他人に何を言われようが自分が納得するまで動いてみないと、何もわからないのは確かなのです。
Posted by ブクログ
一言で表すなら深夜急行恋愛編、といった感じでしょうか。場所が違えば恋愛事情も違い、色んな悩みや幸せの在り方があるようです。
本書を読むと旅に出たくなります。しかも各地を巡る、というよりは各地の人と触れ合う旅に。中村さんの人懐っこそうな雰囲気のにじみ出る文章ですごく読みやすいし、ハッピーエンド?で終わっているのですっきりした気持ちで読み終われます。
何を隠そう、中村さんはAD時代に僕の高校の取材にきて、その時に知り合いました。ところがいつの間にか辞めていて、次に再開したのはインド帰りの中村さんでした。もしかしたらこの本に書かれている旅の途中だったのかな?そのぶっ飛んだ感じに「この人は俺の人生の師匠や!!」って思ってました。
是非是非本書を多くの方に読んでいただきたいですね。
Posted by ブクログ
ついったで紹介されてたので読んでみた。非モテの立場で書かれたものと紹介されていたけど、非リアというわけではなかったので、ちょっと期待外れ。でも副題である『恋愛のガラパゴスから抜け出す』ということについてはよく書かれていた。
Posted by ブクログ
本当かどうかわからないけれど、26年間彼氏がいなかったという著者。
うーん他人事じゃない!むしろ、親近感湧いちゃう(笑)
周囲が次々と結婚していく環境は、焦りを感じたり、もやもやしたりする。
結婚がすべてじゃない、って理性ではわかっているつもりでも、
独身シングルのお局様が憐れに見えて、「あぁはなりたくないな」って思う自分がいる。
つまり、「結婚」という価値観にいちばん捉われているのは、
お局様じゃなくて、他でもない、自分自身なんですよね。
そういう凝り固まった自分の価値観を体当たりで揺るがす手段として
日本を出て世界に飛び出すことは有効かもしれない。
日本にいてもできないことはないけれど、やっぱり環境ってとっても大切だしね。
日本脱出、って安易かもしれないけれど、日本でうだだうだし続けるよりは、
ずっといいことだと、わたし個人的には思います。
引用は最後の最後の一文です。
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「幸せ」というものは今でもよく分からないけれど、他人に何を言われようが自分が納得するまで動いてみないと、何も分からないのは確かなのです。
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そう動かないとわからない。
うだうだ悩んでいるだけではだめなのです。
幸せって納得して感じるものなんだろうな。
「わたしの幸せってこんな感じ」とか
「これがわたしの幸せなんだわ」って。
こんなもんだわ、って納得するのと、
こんなもんだわ、って諦観するのって、全然ちがう。
動かなきゃ、納得できないのなら、動かなきゃ、ね。