あらすじ
加速する学力偏重、いま見直すべき教育の意義。部活動が持つ教育的効果を、全国大会出場4度の現役教師が提言。新ガイドラインから生み出す部活のミライ。宮城県松島町立松島中学校に英語教師、野球部顧問として勤務する猿橋善宏先生。過疎化の進む地方公立中学校の野球部を全国大会に4度導くなど、その高い指導力に全国から注目が集まる現役教師です。昨今の「ブラック部活」という風潮、活動時間が制限される新ガイドラインの中で、猿橋先生は何を思い、考え、指導に当たっているのか――。「部活動の教育的効果」「令和時代の部活組織論」「主体性、知性を育むコーチング」など、30年生徒と向き合ってきた現役教師の提言を、全5章で余すところなくご紹介。「教育のヒント」を得られる内容になっているので、部活動や生徒との向き合い方に悩むすべての現場教師、そして子どもの未来を思う両親におすすめの1冊です。構成は、中学野球の現場を誰よりも取材し、猿橋先生からの信頼も厚い大利実氏が担当。
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Posted by ブクログ
本書は、令和における部活動の在り方から、教師の在り方、求められている仕事まで細かく書かれている。
本書で特に印象に残ったことは2点ある。1点目は、人間は非認知能力が高ければ高いほど幸せににれるという実験結果だ。この能力を高めるためには、勉強だけでなく、課外活動を通じて学ぶことが重要なのではないか。
2点目は、教師が生徒と関わる上で大切なことは、生徒をよく観察することという考えだ。とにかく声をかけるのではなく、相手の様子をよく観察し、生徒の様子、性格を確認してから話し合った方が良い。
Posted by ブクログ
部活動ガイドラインの中で、今後、どのように部活動を指導していくのか。部活動を熱心に指導している教員が現在まさに壁にぶち当たっている。
そんな熱心な教員にどうしていくのか道標となる本。
Posted by ブクログ
部活論というより、部活を通じた教育論。
現場の意見で、ある程度実績を作ってきた人だからこそ説得力がある。
自分は昭和の体育会系だけれども、部活で一緒だった連中は一生の仲になることだけは確実と言っておきたい。
Posted by ブクログ
部活どころか教育そのものも、昔に比べれば今は格段の違い、そこには相互理解がある気がする。ただし、先生が生徒を選べないように、生徒も先生を選べない。そんな大前提の出会いからお互いになにを学んでいくか、が大事な姿勢である点、よくわかった1冊でした。