あらすじ
大前研一氏推薦! 「デス・バイ・アマゾン」という言葉がある。アマゾンの業務拡大によって、業績の悪化が見込まれる企業や業界のことだ。同じような現象がさまざまな業界で起きている。ウーバー、エアビーアンドビーなどが有名なところだ。業界秩序や商習慣にとらわれず、斬新なビジネスモデルで驚くべきスピードで顧客を獲得している企業、すなわち「業界破壊企業」である。22の業界破壊企業をピックアップして徹底解説。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
やはり アメリカでは 次々
有望な企業が 出てきますね。
こんな 企業もあるんですね。
目から うろこです。
困っていることを 解決する。
小さく始めて
やってみて 改良して また やってみる。
ちょっと 勇気をもらえる本です。
Posted by ブクログ
この本では、イノベーションによって業界の勢力図を一変させてしまった「ディスラプター」が紹介されている。まずイノベーションを単純分類して、1. 価値創造と、2. 価格破壊の視点でとらえ、さらに、何によってイノベーションを起こしているかという視点を加えている。①プラットフォームで需要と供給をつなぐもの(プラットフォーム型)。②ビジネスモデルで常識を超えた顧客体験をつくるもの(ビジネスモデル型)。③模倣しにくい独自の技術を強みにするもの(テクノロジー型)
プラットフォーム型には、オンライン宅配のDoor-Dashとか、p2pレンディングによる学生ローンのSofiなどがある。ビジネスモデル型には、在宅フィットネスのPelotoneとか、セリの貧困という社会問題とむきあうThinxがある。テクノロジー型には、微生物による農業効率化のIndigo Agとか、植物を使った人工肉製造のImpossible Foodsがある。
ディスラプターを分類する半面、共通点も見出されており1.主役はミレニアム、2.ビジネスの価値基準はサステナブル、3.成功の方程式はリーンスタートアップ であった。ミレニアル世代はデジタルネイティブであり、SNSで多くの情報や感情をシェアし、ときに行動を共にします。SNSにおけるキーワードは共感であり、今やビジネスを構築する上で共感はもっとも大切なテーマである。
不穏な時代が到来している。スタートアップバルブ崩壊の予兆に加えて、コロナショックによって、巨大な金融危機が世界経済を襲う可能性が高まってきている。時代は、「スケールアップを目指した野心的な企業」から「幸せの連鎖をうむサステナブルな企業へ」と変わっていくだろう。
まずは、自分が夢中になれるスモールアイディアをひらめくところからスタートして、無理に拡大するのでなく、自然の流れを大切にしながら、幸せの連鎖を産んでワクワクすることが、生きる活力となり、明るい未来となるだろうと締めくくっている。
Posted by ブクログ
業界破壊企業 第二のGAFAを狙う革新者たち(斉藤徹)
■基本的なビジネスモデルやパターンを知っておくと、
「なぜそのビジネスがうまくいくのか」
「どんな考えや理論をもとにビジネスを展開しているのか」
というカラクリが見えてくる。
■イノベーションの2つの意味
①価値創造タイプ
・新市場開拓、旧市場破壊イノベーション
・ソニーのウォークマン
「外で気軽に歩きながら音楽を聴く」という新しい価値
②価格破壊タイプ
・ローエンド型 価格破壊イノベーション
・ユニクロ製品
「びっくりするような安価で服が買える」
■イノベーションの根源3タイプ
①プラットフォーム型
・需要と供給を「直接」つなぐビジネス
②ビジネスモデル型
・常識を超えた顧客体験をビジネスモデルで生む
③テクノロジー型
・模倣しにくい独自の技術を強みにする
■面倒だなと思える事がビジネスになる
・複雑なものをシンプルにして提供する
・顧客体験のシンプルさを追求する
■マネタイズポイント
・無料サービスのどこで収益化するか
〇トランスファーワイズ:海外送金手数料の激安
・海外送金をするのではなく、海外から日本にお金を送りたい人をうまく調整。
→実際にお金が国境を越えて送金しなくていい。
〇デュオリンゴ:語学学習アプリの無料提供
・自分たちで翻訳しない。「翻訳してほしい」と受け取ったデータをテストユーザー(アプリ利用者)に教材として提供し翻訳してもらう。
・何千、何万人になると翻訳の精度は非常に高くなる。
『それぞれの需要のマッチング』
■プラットフォームによる業界破壊企業(マッチング)
〇ハウズ(カリフォルニア):リフォームしたい人が直接業者とつながる
・インスタのような「リフォーム写真を投稿するコミュニティ」を作り、そこから興味ある人が業者を選べる
〇ソフィ(サンフランシスコ):学生ローン
・名門大学の学生は高収入の可能性が高い。→低レートの学生ローン+先輩OBが貸す。
・お金の貸し借りに母校への思い・人と人のつながりというストーリーを乗せた
〇コンボイ(シアトル):トラック輸送のマッチング
・アメリカトラックの40%が空で走っている。非効率なスケジュールで何もせずに止まっている時間が大量にある。
・一方で荷物を運んでほしい業者は必至でトラックを探している。
・2業者のマッチング:トラック版のUber
〇ドアダッシュ(サンフランシスコ):オンライン宅配
・Uberと同様 料理配送依頼者・注文者・配達者の3者マッチング
・専用アプリからメニューを選択すると、店の込み具合・到着予定時刻の確認ができる。
・配達者が事前に入力しておき、その時間に待機。注文がはいると2分以内に受けるかどうかの返答
→ラストワンマイルデリバリー市場の拡大と責任問題の課題「つけ麺事件」
〇オープンドア(サンフランシスコ)不動産のオンライン買取販売
・他、ジロウ/レッドフィン/コンパスの不動産テック4企業 →ZORC(ゾーク)
・家を売りたい人から物件をすぐに査定買い取り最短2日で現金化(売りやすい)
・買って30日間気に入らなければキャッシュバック「30日間試せる」(買いやすい)
→今後大手も参入。スピードが同じになると価格競争になる。
■ビジネスモデルによる業界破壊企業
〇ユダシティ/コーセラ(カリフォルニア):オンライン教育
・公開された無料講義。修了商の発行や成績・評価で有料。
〇ペトロン(ニューヨーク):在宅フィットネス
・動画を見ながらバイクでフィットネス。ライブもあり家にいながらジムに参加
〇ロビンフッド(カリフォルニア):手数料なしの株式売買サービス
・小額投資あら無料でできる。有料なら一定の融資。
・収益は、ユーザーからの預かり金、有料会員料、そして「顧客売買データ」を企業に売却。
→顧客に無断でやったので避難。
★顧客の取引データ「ビックデータ」は、集まれば集まるほどAIの精度を高める。
→価値が高まっていく。
データ販売によってフリー化するビジネスモデルは今後増加
■テクノロジーによる業界破壊企業
〇インディゴ・アグリカルチャー(ボストン):微生物による農業効率化
〇ランザテック(シカゴ):微生物のガス発酵技術でごみから資源を生み出す
〇アピール・サイエンス(カリフォルニア):食品が長持ちするようにパウダーでコーティングする。
〇シナック(カリフォルニア):認定ホワイトハッカー1500名によって脆弱性を診断するセキュリティ検査
■ハッピーイノベーション
〇ウィワーク(ニューヨーク):シェアワークスペース 人が繋がるクリエイティブなシェアオフィス
・世界中の都市で好立地を見つけ、不動産リース契約をしおしゃれにリニューアル。
・月額賃料を支払う会員・企業向けに提供
・クリエいてぃぐなカルチャーと高額サービスによって「ハイグレードな人たちが集まるクリエイティブな空間」