あらすじ
リーマン・ショックの到来を予測し、2020年にも未曾有の経済危機が起きると予言していた伝説の投資家、ジム・ロジャーズ氏が語る「危機の時代」のサバイバル術!
ロジャーズ氏本人が世界的な危機の正体と経済・マネーの行方を詳細に分析。リーマン・ショック、ブラックマンデー、世界恐慌など、過去の経済危機では、何が起きたのか、今起きている危機はどうなるのか、世界はどう変わり、どのように投資すればいいのか、個人や企業はどう行動すればいいのか……。
ビジネスパーソン、経営者、金融、市場関係者、投資家が今知りたい情報が満載!危機の時代を生き抜くためのヒントに満ちた一冊!
【本書の主な内容】
・リーマン・ショック、ブラックマンデー、世界恐慌……
過去の危機で何が起き、人々はどう行動したのか?
・経済危機で大儲けした人々
・危機が起きた際にまずすべきこと
・持つべき資産と売るべき資産
・逆境で生まれる投資チャンス
・すべてを失った経験から得たもの
・危機をどうやって予測する?
・みんなが失敗している時こそチャンスがある
・お金持ちが不幸になる理由
・お金に困らない子供の育て方
・長期的な成功のために重要なこと
・歴史から得られる教訓
・戦争が起きる可能性は?
・中国、米国、欧州の行方
・インド、アフリカなどの新興国の今後
・日本はどうすべきか
・次のイノベーションが起きる場所
【目次】
第1章 リーマンを超える危機が来る必然
第2章 過去の危機では何が起きたのか
第3章 危機の際にどう行動すべきなのか
第4章 お金持ちになるために大事なこと
第5章 私の生き方
第6章 世界はどこへ行くのか
第7章 未来の正しい見方─社会の常識を疑え
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Posted by ブクログ
【危機の時代】 ジム・ロジャース
こんなひとにおすすめ。
投資家の市場のとらえ方、¥への考え方を知りたい人。
【A;購読動機】
ジム・ロジャース(以下、ジムとする)は投資家です。ウォーレン・バフェットと同じく投資家です。
投資家が、アメリカ、日本、そして世界全体をどのようにとらえているのか?
また、その理由が何なのか?を知りたくなりました。
なぜ?それは、自身の観察や思考能力を棚卸しすることにもつながるからです。
また、投資家の考え方をしることは、投資を受ける側(企業側)の実務にもプラスになると考えたからです。
――――――――
【B;著書の内容】
ジムの体験をもとにした考え方が記述されています。
<マクロ>
・不況の入口の兆候
・国別の体力を観察する指標
<ミクロ>
・企業評価指標
・投資する・しないの選別方法
・¥への考え方
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【C;学び】
<マクロ>
・好況/不況のサイクルは、過去実績では15年サイクル。
・国家の借金、収支、そして将来人口推移。基本的な評価項目。
・増え続ける人口。不足する食糧と資源。投資対象領域。
<ミクロ>
・企業評価はBS(資産、借金、自己資本)を中心に。
・投資しないは、自身がわからない領域。
・短期利益思考としない。長期が基本。
<情報源>
・複数の情報源をもつこと。ジムは、中国含めてNか国の情報をもとに投資判断。
Posted by ブクログ
15年も先になったら今の常識なんて間違いになっているかもしれない。だからこそ、自分で情報収集し、考えることが大切だと学んだ。
本書で多くのことを学んだが、ロジャース氏の意見も頭ごなしに理解するのではなく、自分なりに咀嚼して理解していこうと思った。
Posted by ブクログ
日本の中だけで生きていても世界の大きな流れには飲み込まれてしまうので、この本を読んで世界の大きな構造を理解しておくのは大事です。
この本を読んで、欧米のメディアだけでなく、中国、ロシア、中東の英語版メディアにも目を通すことにしました。
Posted by ブクログ
著名投資家のジム・ロジャーズは、2020年に経済危機が起こると予言していました。
本書は、新型コロナ肺炎が発生した後、タイムリーに出版されたものです。
「歴史は繰り返す」とし、2020年の危機は、世界各国が負債を積み上げ過ぎていたことが危機の予兆だと述べています。
彼は投資家として成功していると思っている人は多いようですが、大失敗もしています。大失敗をしているからこそ、その後の成功があるわけです。
私が業務上、個人投資家の方とお話をすると、みなさん「失敗はしたくない」とおっしゃいます。
いいえ、失敗をして、そこから学んで、経験を積み上げる必要があると、私は思っています。
本書には、危機の到来をどのように予測するかのヒントが散りばめられています。身をもって失敗した経験から、その匂いをかぎ分けることができると思っていますが、経験者の経験談からも学べるのですから、本書は一読する価値があると言えます。
Posted by ブクログ
ジム・ロジャーズ曰く、日本に明るい未来はないらしい。 しかしこのことは、いろんな本にも書いてある、IT関係、飲食関係、経済、あらゆる分野の著者が同じことを言っている。ということは、やはりそういう未来が訪れるのだろう。
日本は少子高齢化が深刻で、借金も多く抱え、かつての日本のような経済の成長は見られない。ジム・ロジャーズは、日本の方々は海外に移住した方が良いというほど、日本の未来には期待が持てない
今まで読んできた本の著者も既に海外移住している人は何人もいる。
ただし、アメリカに移住してもいけないとい言う、するなら中国、絶対次の世界の覇権を握るのは中国だと言っている。
この内容だけでも十分面白かったが、他にも教育の重要性について語っていることがある、それは、子供には、哲学、数学、歴史の教育をしろ。ということだ。様々な歴史を知ることが、これから先の未来の危機に対応する術を知ることができる、歴史は物語っていると
投資については、我慢が必要だ。どんな危機だって、10〜15年も経てば、状況はガラリと変わっているだろう。BSを読み、自分で考え、危機をチャンスだと思い、成長が見込める企業の株を安く買い高く売る。
この本は投資の事以外にも、ジム・ロジャーズの経済的、政治的な未来の考え方が書いてあり、勉強になった
Posted by ブクログ
投資は情報力と忍耐力、と言う。経営学以上に歴史、哲学、数学を推奨し、決して米国の有名大学を勧められない(授業料高騰=教授のテニュア「終身在職権」古い考え方の存在・過剰なMBA)だという。注目する国はロシア、中国(人口・天然資源・軍事力)であり、日本は今後さらに低迷化する(MMTによる借金とばら撒き)だが、移民を受け入れれば変化もあるが、人口が減少する国、歴史的に移民拒否・外国人撤退国は廃れるは、と言う。今の日本の政治はまさに米国がやっていた政策MMT(Modern Monetary Theopry:国債発行で借金増・ばら撒き政策)であり、それは長続きしないで崩壊すると予測しており、プラントンの言う歴史の繰り返しで、今は民主政治のカオス状態で独裁になりつつある状態、と言える。
Posted by ブクログ
多くの日本の会社を30年前に破綻させれば良かった。
その通りで、傷の舐め合いでジリ貧になるくらいなら、思いっきりメスを入れるべきでした。
今だから後出しに聞こえますよね。日本は決断できない国なのです。
歴史は繰り返す。
歴史は繰り返す。自分の知らないことには投資するな。必ず自分の頭で考えろ。複数の情報源を持て。
ありがちなメッセージだけど、ジムロジャーズは経験値が違うので説得力がある。
Posted by ブクログ
歴史を振り返ると、貿易戦争に勝った国は無い。貿易戦争は常に人々に災害をもたらしてきた
外国人を非難すると言う安易な手段に頼る政府が愚かな戦争を引き起こすことを、歴史は証明している
危機になると、絶望して自殺しようとする人がいつも現れる。そういう人たちに私はこうしていたい。どんなに悪いことがあっても15年経てば、世界が全く違うものになっている、と
私が投資する候補となる企業を分析する際に、最初に見ることの1つは、競争状況だ。競争が少なければ、そのビジネスが成功する可能性が高い
忍耐は、私が子供たちに教えようとしている最も重要な言葉である
外国人が勝手に決めた国境線
日本が得意とするロボット技術をもっと活用すべきだろう。ロボットやドローン、AIを活用して、農業にイノベーションを起こせば、ビジネスチャンスは大きいはずだ
オリンピックで大きな経済効果を上げた国はないと私は考えている。オリンピックを開催するには年に多くのお金がかかるからだ
オリンピックはどの国も作ったことがない。1つだけ確かな事は、借金が増えることだ
Posted by ブクログ
前著で少子高齢化で移民に積極的でない国、日本はいずれ衰退するから、若者は海外に脱出すべきであると述べたが、全く同感であった。今回の『危機の時代』は、彼の生い立ちから2回にわたる世界旅行、投資の世界での経緯・経験が詳しく語られていて、特に彼の投資方針・哲学はとても参考になった。シンギュラリティ―やMMTにも言及しており、興味深く読んだ。
Posted by ブクログ
1942年生まれのロジャーズの親父は中国とロシアの資源推しで、日本は高齢者社会になるから移民を受け入れた方がいいと。これについて日本人はどう考えるだろうか。
確かにその通りだけど抵抗する方がまだ多そう。
投資については、あなたが他の人よりもよく知っていると思う分野に投資した方がいい。
ホットティップ(とびきりの情報)なんてあてにせず自分で調べて良いと感じたら投資する。
Posted by ブクログ
ジム・ロジャース氏がグローバルな視点から日本への警告を記した著書。
著者は歴史を重んじており、人間は同じ過ちを繰り返すと主張している。現在は先進国が揃って金融緩和をしており、お金が市場にあふれているため、各国の市場は株高を形成しているが、遠からずバブルは崩壊すると警告する。
その中には日本も含まれており、さらに日本は労働人口の減少と超高齢化が進むため、移民を受け入れない限り先進国であり続けることもできないと警鐘を鳴らす。
一方で、今後の発展が期待できる国といて、一党独裁にと市場開放で成功した中国、財政が健全で天然資源が豊富なロシア、南北統一したときの朝鮮半島をあげている。一方でインドは小規模な農業従事者を優遇する政策や外資への規制などがあるため発展が期待できないとしている。
・良い投資家になりたいなら、バランスシート(貸借対照表)を読むことを学ぶ必要がある。バランスシートから始めれば、投資を考えている会社が健全かどうかを知ることができる。バランスシートは損益計算書よりもはるかに重要になる。
・個別投資よりもインデックス投資の方が優れている。
・自分が多くのことを知っている詳しい分野以外に決して投資しないこと。
Posted by ブクログ
コロナや災害などの危機に陥った時に投資家としてどう考えているのか?ということが気になり、著書を読んでみました。
著者については全く知らなかったのですが、この本が平積みされていたり、Youtubeにて紹介されていたこともあって知りました。
投資家として世界的に有名な方だそうで、この本を読んでみると、今回のコロナなどの危機に際しても動じることなどないように思えました。それは著者がそういった危機を今までにも経験しているからであり、また著者自身が歴史や哲学が好きで本などからも危機の際にどう行動すればいいのかを心得ているからだと思いました。
危機になった時の投資家としての考え方などは勉強になりました。ただ、中国への期待がすごく大きいのが私とはまた違った考えでどうなんだろう??と疑問を呈せずにはいられない部分ではありました。
日本についてもよくご存じで、難しいビジネス本かと思っていましたが、読みやすい文章でした。
Posted by ブクログ
これからの世界について、投資家の目線からの考えを知りたくて読んだ本。
コロナ禍は戦争であり、世界の危機である。忍耐強く落ち着いて、常識を疑いながら、他人の意見ではなく、自分の考えのもとで行動することが大切。
中国、ロシア、オリンピック後の日本など、さまざな今後を占っている。
いろんな点で気づかせていただいた。
Posted by ブクログ
有名な投資家ジムロジャーズがコロナ後の未来について語った本。前書も同じ様な内容が書かれておりあまり新しい事はない様に思えたが、確かにと思えた内容は以下の通り。
○歴史は繰り返す
○危機が起きても絶望する必要はない。危機とは、危険と機会である
○すべての常識は15年で劇的に変わる
○手っ取り早く儲けようと思ってはいけない
○株式インデックスへの投資は有効な手段
○40失敗しても3つ成功すればいい
○借り手にも貸し手にもなるな
○お金を正しく扱えないと人生は破滅する
○1つの情報源に頼るべきではない
○人生において失敗する事は重要だ
Posted by ブクログ
著者は日本経済の先行きには悲観的な考えであった。このまま日本に住んでいて良いものかと思いつつも、語学力など海外に通用する要素のない自分はとりあえずは今の生活を続けるしかないわけだが、まず語学力をつけておこうかと思う。
ジム・ロジャーズ氏について、世界的な投資家というくらいしか前知識がない状況で読んだのだが、タクシー運転手との会話や美容室の状況などかなり世相を詳しく観察しているのだということに驚いた。投資で長年成果を勝ち取っているのだから当然なのかもしれないが、これは見習う必要があると感じた。お店の店員さんと、普段は日常的な会話くらいしかしないが、客の入りや売れ筋商品のグレードなど、簡単なところから日常的に情報を得る様にしようと思った。
同氏は投資を行うなら自分の得意分野に、と言っている。なかなか胸を張って得意と言い切れることもないのだが、得意分野を身につけるというのは自己投資にもなるし他人への投資を行う際の武器にもなるということだろう。手っ取り早く稼ごうとしないで、よく調べて待つということも提唱されており、それこそが投資の王道ということなのだと思う。
中国がアフリカとの関係を深めている話など国際面の情報についても普段あまり気にしていないことがよくわかった。ある国で倒産が増えたなどちょっとした傾向を把握しておくことも重要そうである。
Posted by ブクログ
ジム・ロジャーズが、コロナ後の経済マネーの未来を語った一冊。ロジャーズは、(コロナ抜きで)2019年くらいからそろそろ大きな不況が来ると予測していたそうだ。本書では、コロナ後はアメリカに代わり、中国の力が大きくなると語っている(鎖国的要素が強いインドはに関しては若干悲観的)。日本に対しては少子高齢化もあり投資するのは厳しいと、かなり否定的な考えだが、農業だけは可能性を感じているようだ。あと、ブロックチェーンに関しては本文中に何度も伸びると語られているので、もし投資するならこのあたりか。