あらすじ
名により本質が定められる『此の世』――亥雲の国に転生した八重。ある日、化け物に襲われた八重は、かつて神だったという金虎・亜雷を解き放つ。俺様な彼に振り回されて弟捜しを手伝うが、見つけた弟・栖伊は本質を失い、異形と化す病に冒されていた。亜雷は、独特な魂を持つ八重ならば栖伊を治せると言うが……? 「俺はおまえのために解き放たれた」アブない虎に懐かれて、魂の意味を取り戻す“神様治療”はじめます!
【電子特典短編】
八重が虎兄弟との日常を綴った、書き下ろし短編『備忘録を残そうと思ったらただの神獣観察日記になった話】』収録!
感情タグBEST3
大好きです!!続きが読みたい!
糸森環先生の作品が大好きです!
今作も大変素晴らしい!!面白過ぎて一気に読んでしまいました…!
承認欲求が強い主人公に、凄く共感してしまいまして。そういう意味でも引き込まれる、読み応えたっぷりの内容でした!
虎兄弟が可愛過ぎます。太刀まで可愛いとはどういう事だ。電子特典の読み切りがまた悶えさせてくれますありがとうございます。
糸森先生の醍醐味とも言える、溢れるもふもふ愛が今回も迸ってます!もふもふ最高です!
糸森ワールド
昔の糸森作品はグロテスクで痛々しく、救いも少ないような(主人公をそんなに傷めないで!と思うくらい)表現が多かったものの、最近は残酷さとユーモアと可愛さのバランスがとても良くて、新刊が出る度にすかさず購入してしまう。クスッと笑えるピリ辛がやめられない絶妙なバランス。そしてもふもふした獣たちがまた可愛い。本作品ではもふもふ以外にも無機物のはずのマスコットが登場。変態チックなのに愛らしいので必見だ。
もふもふは正義
人に愛されるために、"いい子"を演じる程に人から愛されることに飢えた主人公のお話。
主人公は、いい子を演じることでしか自分は愛されないと、無償の愛情を信用しない。一方で、他者が自らを一番に愛してくれることを望み、それが得られない現実に深く絶望する。
人に愛されるためでなく、自分の思うままに生きるための一歩を踏み出した主人公が今後どういう結論を出すのか興味深い。
Posted by ブクログ
異世界で医者になるという設定が新しいなと興味引かれました。
意味がわからなくてもやっとしてしまうところもあるのだが、それがこの世界に馴染まなく理解もままならぬまま特殊なお役目をやらされている主人公の心情と合っていると言えなくもない。
前半はこのもやもやーっとした嫌な感じのままなのだが、世界観が面白く、キャラクターも魅力的なので今後に期待。
色々な神様や「四還」という四つの性など緻密な世界観が面白い。作者の言葉遊びは今回も心地よく健在です。
次元の違う日本に転生した主人公は、特殊な技能で周りに認められているのに自分に自信がない。上辺だけの好意の影に怯え、いい人でいようと努力して、いつでも自分を一番に想ってくれる誰かを熱望しています。いつも後回しの存在だと嘆く主人公に違和感がありますが、前世と関係があるのでしょうか?物語はまだ謎だらけです。
虎兄弟と定めがつながった主人公、やんちゃな亜雷に振り回されそうですが、次巻はもうちょっと亜雷との関係が進展しますように。