あらすじ
憧れの社長秘書への異動発表を明日に控えている詩織は、酔った勢いで不思議な雰囲気のバーテンダーと一夜を共にしてしまう。翌朝、名も知らぬ彼をそのままに出社し社長室へ向かうと、そこには先程まで隣で寝ていた彼が!? 彼、和真は社長の弟で、詩織は新たに役員に就任する和真の秘書に任命されたのだった。和真はその独特の雰囲気から、はじめはお飾りの役員と噂されていたが、徐々に頭角を現し注目の的に。一夜のことは忘れあくまで上司と部下の関係として接する詩織だったが――「男の〝何もしないから〟って嘘だから」人気者なのにどこか影を含む和真に惹かれ、再び身体を重ねる……。ところが彼には隠された過去があって……？
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これは素晴らしいです
ヒーローの心理描写が素晴らしく、患った心のコントロールの難しさを良く表現しており、そのヒーローの精神ごと受け入れるヒロインの心の大きさに感動しました。良い作家さんです。
ジーンときた
不幸な生い立ちの少年が、初恋の少女に大人になって再会し、その二人の間に恋が生まれるというお話です。
生い立ちのせいで、難しい性格の彼を愛してしまった彼女の一途さに、彼が癒されていくようすに、しんみりしました。
いわゆる「楽しい」作品ではないので、好き嫌いがあるかもしれませんが、とってもよかったです。
切ないです
不幸な生い立ちのために、ずっと幸せに背を向けてきたヒーローはかわいそうです。そんなヒーローを愛するヒロインの愛は大きい。普通なら一緒にいるのが辛くなってしまうのではないかと思う。もう少し後の話まで読みたかった。
こんな幸せの形
生い立ち、育ってきた環境が酷すぎて、幸せを受け止めきれず壊してしまう和真。詩織に対してこんなことしては酷すぎると思うけど、詩織無しでは生きられないんだろうな。それは詩織にも言えることなんだと思う。こういう人を愛してしまって、こんな愛の形もあるなかと思えるお話でした。
どんな風に人生を歩んでいくのか、もっと二人を見ていたかったです
