【感想・ネタバレ】若草物語 上のレビュー

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Posted by ブクログ

読書感想文で岩波少年文庫の中から好きな本を選び読むのですが、私はせっかくだから読んだことのない本を...と、若草物語を選びました。
姉妹はみんな仲良しで、私も妹がいるのどすが、仲があまりよくないのでこんな姉妹になれたらいいと思いました。

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2024年02月26日

Posted by ブクログ

こんな風に、この物語に出てくる人たちのように生きていたいなと思った。せっせと人のために働き、休む。より良い自分になれるよう努力をすることが大切……。読み終わったあと、良い人間になりたい〜、と前向きになれる名作でした。

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2024年01月17日

Posted by ブクログ

本書を学校の図書室で
読み首をかしげている
子どもたちへ、

大人になって読み返す
といいよって言いたい。

優しい心に溢れた生活
が何ものにも代え難い
ということは、

大人になってようやく
わかるもの。

気難しい老人の凍った
心を溶かす感謝のキス
で胸がいっぱいに♪

癇癪を起こし自責の念
かられる娘に、

母親が優しく諭す怒り
を鎮める術は、

時代を超え性別や年齢
に関係なく、

すべての人に響く内容
ではないでしょうか。

華やかな社交界の中で
貧しい身なりを惨めに
感じて、

思わず挫けそうになる
メグや、

「これからは良い子に
なります」と誓っては、

すぐにもと通りになる
娘たちの姿に、

自分自身を重ね合わせ
身につまされるのです。

そんな人間臭さも含め、

本当に美しい物語だと
あらためて感じます。

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2024年01月16日

Posted by ブクログ

約150年前に書かれた物語なのにちっとも色褪せない。
4人姉妹が目の前にいるように生き生きと描かれている。
お父さんは従軍牧師として戦地(南北戦争)に赴き、一家は慎ましい暮らしを余儀なくされているが、お母さんがキリスト教の教えや自分の経験に基づいて娘たちをしっかり導いている。それが、お説教を嫌っているジョーのキャラクターによって説教臭くなく感じられる。
4人姉妹は、それぞれの個性を大切にされていていいなぁ~と思う。特に、ジョーは淑女っぽいのが苦手だがそれを矯正させられることもなく、またべスは学校が苦手なので学校へは行っていない。そうやって素の自分として生きていける。
読者は、4人姉妹の何れかに又はそれぞれに自分を重ね合わせて読めると思う。大人になってからはお母さんに重ね合わせられる。自分だったらどうするか?と自分に問いかけながら…。
そこにお隣の小さな紳士ローリーとそのおじいさんが加わって楽しい毎日を送る。いいなぁ~
下巻では、人生における大切なことを姉妹たちは学んでいきます。

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2022年11月09日

Posted by ブクログ

子供向けの本を持っていて飽きるほど読んでいるんですが、『ストーリー・オブ・マイライフ』公開記念に再読。

あらためて読んでみると、姉妹の「いい子にならなきゃ」オブセッションとか説教じみたお母さまの話に怯みますが、オルコットの父親が教育者であったこと、ピューリタンであったことなどを考えると、実際にこういう教育を受けて育ったんだろうと思われます。

私の持っていた子供向けの本ではピクウィック・クラブやキャンプ・ローレンスの話は省略されていて、中学生ぐらいのころに全訳に近い版も読んだ覚えがありますが、キャンプ・ローレンスについてはまったく記憶なし。メグがブラック先生とともにドイツ語の詩を読む場面とか、ちょっとびっくりでした。
(『ストーリー・オブ・マイライフ』だと海辺のシーンになっていて、のちにエイミーの恋人となるフレッドが登場してます。)

1868年という時代を考えると、ジョーの考え方は進歩的で、それを容認しているミセス・マーチもすごい。

この本が子供時代の私に与えた影響ははかりしれないのですが、今の女の子たちははたしてこういう少女小説を読むのでしょうか。子供向け文庫もライトノベルみたいな表紙ばかりでうんざりするんですが、そんななかでバーバラ・クーニーの版画のかわいらしさにホッとします。


以下、引用。

ベスは自分のひざもとにあるジョーの乱れた髪をなでてやったが、その手のやさしさは、世界中の皿を洗い、世界中を掃除しても損なわれるものではなかった。

猫背に大きな手足、服にからだが合っていない様子の、どんどん大人の女性へと成長していく少女のぎこちなさが見られ、そのことも、本人は気に入らないのです。

笑いさざめき、キスを交わしあって、プレゼントの説明をしあう、このような質素ながらも愛に満ちたやり方は、家族行事をとてもたのしいものにしたし、ずっと後々までもたのしい思い出として残るものだった。

メグが駆け上がると、ジョーは、日当たりのいい窓辺に置いた、脚の一本欠けた古いソファでキルトのかけぶとんにくるまり、リンゴをかじりながら『レッドクリフの世継ぎ』を読んで泣いていた。

「さあ、何を着ようかしら?」
「そんなことを聞いてどうするの。ポプリンのを着ていくに決まってるじゃない。だって、ほかには何も持ってないんだから」

メグが前髪をカールさせたいと言うので、ジョーが引き受け、紙でくるんだ小さな髪の房を熱いコテではさんで巻いてやっていた。

ふたりとも「エレガントにあれ、さもなくば死を」という心構えであった。

ふたりはそれを「お母さんごっこ」と呼んで、まだ幼いながらに母性本能を発揮して、捨てた人形の代わりに今度は妹たちをかわいがっていた。

「だって、結局、お金持ちだっていろいろと悩みごとがあって、それは貧乏人と同じなんだと思うもの」

「…だからあの人、あんなにきれいな黒い瞳をしていて、礼儀正しいんだわ。イタリア人ってたいていはいい人よ」ちょっとロマンティストのメグが言った。

悪い考えや感情はすぐに捨て去らなければかならずそうなってしまうのに、ジョーは自分の怒りがだんだん強烈になるまで温めてしまい、とうとうその怒りにとりつかれてしまったのだ。

イヤリングは、オルタンスが目立たないようにピンクの絹糸で、耳にかけるようにして留めつけてくれた。

「あなたたちが幸せで、愛され、満足して暮らせるのなら、自尊心も平和もなくした女王さまになるより、貧乏人の奥さんでいてくれるほうがよっぽどいいと思うわ」

「そうね、ジョー。不幸せな妻や、結婚相手を探しまわるはしたない娘になるより、幸せな独身女性のほうがよほどいいわね」

「いいね、いいね!」ジョーはそう叫ぶと、寄りかかっていた古い柄つきあんか(ベッドを温める器具)の柄で床をトントンたたいて盛り上げた。

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2020年11月19日

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