【感想・ネタバレ】探偵コナン・ドイルのレビュー

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コナン・ドイルが探偵役で
ベル博士と一緒にジャック・ザ・リッパーを
追う話
まさか黒幕があの人だとは思わなかった!
黒幕が分かった状態でもう一度読みたいと思った。
シャーロック・ホームズとは違う感じで
面白かった!

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2020年11月12日

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史実をないまぜながらの展開に読む手が止まらなかった。時はビクトリア朝時代。クラシカルな雰囲気を醸し出しているので連続猟奇殺人のグロさもそこまで気にならなかった。ミステリーそのものはそんなに凝ってはいないが、ドイル、ベル教授、マーガレットの生き生きした描写に満足。次作も待ちどおしい。

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2020年05月23日

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1888年に発生し、ロンドンを震撼させた切り裂きジャックによる連続殺人事件。その史実をベースとして、作家コナンドイルが事件に挑むというフィクションです。読んでいくうちに、フィクションとは分かっていても、本当にこんなことがあったのか?と錯覚してしまうくらいに物語の舞台に引き込まれていきました。
ハヤカワポケミスはハードルが高いなぁと苦手意識があった私ですが、この本は時間を忘れさせてくれるくらいに面白く読ませてもらえました。

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2020年03月24日

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コナンドイルが探偵役となり、ジャックザリッパーと対決する!ワクワクする設定です。ビクトリア女王時代のロンドンの描写が鮮明で、ゴージャスと猥雑がないまぜになった様が目に浮かびました。捜査の様子もクラシカルなので、え!こんなこともっと前にわからない?と思う場面はありましたが、それだけ当時の様子に則って描かれているのでしょう。作者はドイル同様医師ということで、殺害シーンの描写ががエグい。それに比して事件は淡々と進み、ドイル含む三銃士の描写の方が生き生きとしてます。劇的な展開がないままラストに突き進みますが、なかなか印象的な結末でした。こんな文学的なミステリーもあるのだな、と感じ入っています。マーガレットが素晴らしく素敵で、この時代に生きるのは大変だったと思いますが、惚れ惚れしました。そして、ベル博士。深みのある人柄で心底魅力を感じました。読み進めるたびに、かつて見たジョニデのフロムヘルを思い出しました。

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2020年07月06日

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実在の事件を下敷きにしているので、少し展開がまったりしているところがあるけれど(特に前半は、捜査といっても警察署に泊まり込んで云々ぐらいしかないので)逆にいうと、その史実を下敷きにうまくまとめあげたなと。ドイルが完全にワトソン役なので、ドイルの息子たちが生きていたら完全にNGだろうなとか、ちょっとおかしくなってしまった(ドイルの息子たちは父を絶対視していて、父こそがホームズのモデルであると主張していた)。マーガレット・ハークネスも実在の人物なのね。知らなかった。
ホームズ対切り裂きジャックはけっこうあるはずだけど、ドイル対~は斬新かも。

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2020年04月13日

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 コナン・ドイルの『緋色の研究』によるデビューが1886年。ホームズの第二作『四つの署名』が1890年。その間の四年間、ドイルはホームズは一作書いただけの鳴かず飛ばずなので、英国内乱の歴史小説を書いている。そして本業の医師の仕事についている。プライベートには1988年に妻ルイーズが妊娠。その頃、切り裂きジャックが血まみれのナイフ片手に、霧の町ロンドンの夜を震え上がらせている。

 そんな時系列を抑えておく。つまり本書の作者は、ホームズ作品の難産作品二作目を産み出すモチーフとして、四年間の空白の中間部に勃発する切り裂きジャックの事件を配置。ドイルは、ホームズのモデルとなった恩師である医師ベルと共同で事件の謎に挑むことで、その後のホームズ像を確立させるモチーフとしたという収まりの良い設定を見せてくれる。その意味ではある意味、本書は快挙と言える。

 しかし、それだけでは本書の魅力は語り切れない。むしろ影の主人公たる男装の女流作家マーガレット・ハークネスがチームに加わり、三銃士のトライアングルを形成することで、捜査チームは完成する。作品に血が通い、躍動する。男性二人に女性一人。『俺たちに明日はない』の如く。『明日に向かって撃て』の如く。

 マーガレットは、切り裂きジャックの徘徊したロンドン・イーストエンドにマッチ工場で燐による顎骨癌を患い死と向かい合う女性とともに住んでいる。界隈は貧しく治安の悪い場所のため、外出時には男装し、小型銃デリンジャーをポケットに忍ばせる。男性の服はポケットが沢山あるから便利、というのは彼女のセリフである。

 そしてベル博士はエジンバラで教鞭を取りながら、名医として知られるが、患者を一目見て職業や状況を当ててしまう観察力でも知られている。そうドイルはベル博士からシャーロック・ホームズの、今ではメンタリストという職業でも使われている才能、観察力と推理力を借用したのだ。

 かように三人ともに個性的極まる実在の人物であり、嬉しいことに巻末に彼らのプロフィルと写真があるので、姿かたちまで物語という想像のスクリーンの上で動かすことができるのだ。

 ミステリー小説としては多くの制限がありすぎるかもしれない。史実と資料に縛られた実在の事件であること。事件の捜査に実在の人間たちが参加するシチュエーションを構築すること。でもその辺りを当時の風物や町の情景を活写しながら描き切っている筆力には注目すべきである。そしてこの時代、ロンドンに流入する異人種、貧民、犯罪者などの掃き溜めのように扱われ差別の横行するイーストエンドのホワイト・チャペル界隈。貧富の差のリアル感。まだ鉄道も電話も十分に整備されていないゆえの馬車やメッセンジャーによる移動、及び通信手段。

 ホームズものは日本では松岡圭介が『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』という怪作を残している通り、コナンドイルの生きた時代は明治維新の時代である。

 なお『わが名は切り裂きジャック』でのスティーヴン・ハンターの本事件への取り組みも見ものである。この作品と本書とで、ぼくは二度ホワイト・チャペル界隈のリアリティと事件のあまりの残酷さとを想像体感させて頂いているわけだ。

 本書でのドイルがホームズ像をより具体的に心に描いてゆく過程、家庭に妊婦を置いていながらマーガレットに惹かれてゆく気持ち、など含めて繊細かつ大胆な骨格の名作が出来上がったように思う。なお、続編ではマーガレットがベルともどもヴィクトリア朝ミステリという形で活躍することになるらしい。気になるヒロインとの再会への期待が膨らむばかりである。

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2020年04月08日

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感想。基本切り裂きジャックの殺害現場を追っていく話なので明るい話題がなく途中息切れ気味になり読み終えるのに時間を要した。文体はまさにホームズ物を踏襲しているが、ベル博士自体はホームズのように個性が際立っている訳でないのでキャラクターとしてはやはりマーガレットの一人勝ち状態。ただ、だからこそエンディングの味わいが個人的にはとても好ましかった。
切り裂きジャック物はどうしても犯人は公表されず闇に葬り去られるのがマストなのでどう頑張っても対決はあんな感じになるのよね、というか犯人はそこしかないよねという感じで推理物として読むにはどうにもね。
ただマーガレットは良かった。その意味で星3つです。

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2023年07月01日

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コナン・ドイルが切り裂きジャックを追う!同時代の二者を取り上げた作品。ドイルだけでなく、ドイルの師でありホームズのモデルといわれるベル博士や、マーガレット・ハークネス、マーク・トウェインなど実在の人物たちが登場。面白く読んだ。
著者は、米国の軍医だったそうだ。きっと、熱烈なシャーロキアンなんだろうなぁ。

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2022年05月07日

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ネタバレ

原題の『霧の中のナイフ』のままが良かったと思う。
英王室の血友病の影響は、ロシア革命だけでなく、切り裂きジャック事件にも及んでいたのか。当時のプリンス・オヴ・ウェールズも容疑者に挙げられていたし、切り裂きジャックを王室と結びつける考えは根強いよね。
ドイルの奥さんは夫が他の女に心を奪われているのに気づいていると思う。妊娠中、ただでさえ神経過敏になりがちなのに。それを思いやれないから、ドイルは探偵として二流なんだ。
ドイルがマーク・トウェインを愛読していたのは事実なのかな。

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2021年06月06日

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ネタバレ

ホームズのモデルとなったベル博士と、作家のマーガレット、ドイルの三人が切り裂きジャックの謎に挑む話。
ベル博士はホームズとはまた違って落ち着いた紳士的な人で、そこまで目立つシーンはなく、マーガレットが一番目立つ存在だった。

女性やユダヤ人への差別的扱いにたいするマーガレットの主張や態度はよかったものの、ドイルとのほのかなロマンスは必要だったのか?普通に仲間じゃだめか?という気持ちと、切り裂きジャックとの決着のつけかたには少しモヤモヤした。

それでもラストは爽やかであり切なかった。

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2020年07月18日

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ネタバレ

冒険譚。
切り裂きジャックものも結構読んでいるので、それ自体にはあまり新たな興味は持てないのだが、アイリーン・アドラー好きなら面白く読めるかも。

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2020年04月03日

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