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他の方のコメントにもあるように、終盤の畳み掛けるような種明かしはややあっさりというか、ページ数の残り的にこれきちんと終わるんか‥と心配になった。実際もう少しページを割いてくれても良かったのでは?
ただ‥それでも迷った末に5点をつけます。
ミステリを読み慣れていないので、トリックの出来栄えに関しては言えることがないけれど、「出来レース仮説」や貧困弱者の救済手法は鮮やかだと感動しました。
また、私自身生保勤務ですが‥大日本生命、不正疑いのある加入・保険金請求に関してキチンと実態調査を行っているなあと感心。感心というより、これでいいのか弊社??
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おもしろい。めちゃくちゃにおもしろい。
がんの仕組みがよくわかる。キャラクターも魅力的。
最後まで物語がもりもりすぎて、肝心の謎ときがあっさり行われたが、謎自体はすごく凝っていたからもっと時間をかけて解き明かして欲しかった。
続編もあるみたいだから楽しんで読みたい。
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このミステリーがすごい!に選ばれて随分経った。
タイトルからとても惹かれていたので意を決してやっと読み終えた。
がんが消滅するとは?消滅させた動機とは?
フィクションだが、リアルさが散りばめられていて怖いもの見たさにページを捲る手が止まらない。
あらかじめ予習せず一気に読むのをおすすめします。
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最後、トリックが明らかになった爽快感から、追い討ちをかけるように更に衝撃が来る。
難しすぎず、ちゃんとスッキリ出来るので最高でした。
キャラも立っていて本当に面白かったです。
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上質のミステリー。社会派でもあり、哲学も含めたエンタメとしても良い。先生が何を目指しているのかが、今一つクリアに見えず。逃れて、次に何をなすのか。。続編も読まないとわからないのかも。
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岩木一麻さんの作家デビュー作となる「がん消滅の罠 完全寛解の謎」は、2016年の第15回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作品でもあります。
ストーリーも凄いのですが、このトリックを考えるには医療に関する専門的な知識がどれだけ必要なのか...と思って著者の略歴を見てみたら、大学も大学院も医療系ではなかったものの、国立がん研究センターや放射線医学総合研究所でがんの研究に従事し、医療系の出版社勤務、とあり納得。
(現在もこの出版社に在籍しているのかどうかはわかりませんが)
実際の医療現場でこのトリックを模倣することがないことを祈ります。
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読む前は、物語冒頭の小ネタで使われていたような「双子の入れ替わりを利用したがん消失トリック」みたいな、そんなミステリ的な作品かと思っていた
でも読んだら本格医療ミステリ!
思ってたんと違う、でも面白い!
読みながらトリックを当てろと言われてもそりゃ無理でしょ!ってなネタなんだけど、読んでいてサラッと納得出来ちゃうのがすごい
医療とは無縁の素人が読んでもこれだけわかりやすく書けるのはすごいなぁ
このがん消失トリック、ここまでくるとこれはもうSFなのではないか……?なんて考えながら読んでたんだけど、巻末解説によるとどうやらこれは実現可能なトリックらしい
そこまで読んでこれまたビックリ
この作品自体は2017年刊行のようで、その当時の描写を読んでるだけで「ほえぁー、すげー」って楽しめたのだけど、そこからさらに6年たった今、医療技術がどこまで進歩してるのだろうとか、そんな所が気になるような作品でした
専門的な知識に裏打ちされた作品ってのはやっぱり面白いなぁ
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余命宣告を受けたがん患者が保険会社のリビングニーズ特約を利用して保険請求をし、その後に完全寛解するという事例が4件続き、調査に乗り出すとその裏には医療を使った。現実には起こりえないことだとは思うが、こういう発想を持つ者がいても不思議ではないのかもななんて思った。でも、最後の展開は何となく読めてしまって若干の興ざめ感があった。
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がんはなぜ、どうやって消えたのか
衝撃が走る、最後の1行
医療ミステリーはやっぱり面白い
難しい医療用語もありましたが
テンポよく読めました
最終章で次々と明らかになる謎
トリックにも人間関係にも
気持ちよく騙されました
思わず翌日に読み直し、
一粒で2度美味しくいただきました
(アーモンドグリコ、知ってる?)
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リアリティが高すぎて所々理解できず。ラスト振り回してくるけど、そんなんアリ?という感じ。
がん患者の苦悩が描かれて、自分の健康を思うと憂鬱になる。
医はかくあるべき、と2人の医者が議論する場面は考えさせられる。医者じゃないけど。
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このミス大賞の本作。医療用語が様々出てくるため,難しいところは多々あったが,ぐいぐい引き込まれ読み終えることができた。
実際の現場を経験しているからこそのリアルな様子は,想像しただけで怖いと思った。人生を決める瞬間であんなことをされたら誰もが混乱し、普通の判断が下せなくなるに違いない。
そして,最後のシーンはまさかという衝撃だった。まさか生きていたとは...
追記
そして,宇垣もそういうことだったとは...
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医学用語が分かりやすく解説されてて勉強になった部分もある。学んでいる知識が出てきたところはわかるわかる〜って思いながら読めた。
最後が怒涛の伏線回収だったので途中で飽きないことが肝心。
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本格医療ミステリーですが、説明が丁寧でとても読みやすかったです。細胞培養や遺伝子操作などの経験者であれば、納得感が得られるトリックかなと思いました。
犯人の動機や目的については、個人的には若干腑に落ちないところはありました。
全体的にはテンポ感がよく、登場人物も魅力的なのでエンターテイメント小説として十分楽しめる作りだと思います。
あと、日本酒飲んでるシーンが多いので、酒好きの人は日本酒がとても飲みたくなると思います。
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国立がんセンターで働く医師が主人公。転移したがん患者が完治した。金銭的に困窮していた患者は治療に成功し保険金を受け取ることもできた。そこには何かカラクリがあるのでは?と大学時代の同級生トリオが調べ始める。
理系的な知識や思考がないので正直あまり理解はできていないが、こんなことが実際に起きたら恐ろしいと思った。
医師にしかできないが、医師にはできないし、してはならない。主人公が師事した「先生」はどうしてこの方向に突き進んでしまったのか…。やっぱり理解し難い。
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淡々とした小説という印象。最後を除いて特に大きな盛り上がりはないが、かといってつまらないというわけではない。要所要所に謎があり、主人公たちの考察が展開されるので、先が気になる。
なぜがんが消滅するのか、そのトリックも結構あっさり明かされる。医学の知識がないので、説明が現実的なのか突拍子もないのかわからないが、無理は感じなかった。ただ、脅迫に従ったあとの人物のがんを消滅させていたが、その後反抗されたりしないのか気になった。
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面白すぎて一気に読み終えてしまった。ドラマ化されていたことを知らず、がん消滅のトリックは最後まで全く想像できなかったが、途中で先生が必死に探していた仇のDNAが羽鳥先生と一致したと聞いて、てっきり娘さんは子宮頸がんで亡くなったのかと想像してしまった。結果的に全然的外れだったわけだが、女性ならば毎年受けている身近ながん検診であり、途端にこの物語がものすごい現実味を帯びて自分と重なり、年齢的にがんはどこか遠いものだと思っていたのがすぐ近くにあるものなんだと感じ背筋が凍った。
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面白かったです!
医療にトリックが絡んでいるので、読む手が止まりませんでした。
が、トリックが明かされていく衝撃が大きかったせいかラストの物足りなさ、を少し感じてしまった気がしました。
医療ミステリーが好きな方はオススメです!
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理論はなんとなくわかったような気がしたけど、現代の医療がこんなに発達していることにびっくり。
復讐でここまでするか‥という驚きと気まずさはぬぐえないけれど、ミステリーとしては唸らざるを得なかった。
医療がこのまま発達して、がんも治る様になったらいいなと思います。
Posted by ブクログ
「このミステリーがすごい!」大賞受賞作品。神戸大学院自然科学研究科終了、国立がん研究センター、放射線医学総合研究所従事の経験を持つ作者らしく、作品は現代医学の圧倒的な情報が散りばめられている。
ある末期癌患者が生きている間にもらえるガン保険に加入していた件について、同じ大学の同級生で、親友でもある保険会社社員から意見をこわれる。
初めは、詐欺事件か?と思われたが、癌は確かに存在し、今なぜか、寛解し消えていた。この事件を発端に次々と同じような保険授受の件数が発覚。ある民間病院の存在が浮かんでくる。
確かにミステリーとしては、厚みも謎も十分なのだが、私にとって読後感の後味が悪かった。大評判を得たドラマ「JIN」の医者のような爽やかさも人情も愛も見えず、欲の道具としてガンを自由に扱う理不尽な設定。
私の本棚には並ばないだろうが、医療物本格ミステリーに興味がある方には新鮮!
Posted by ブクログ
医療用語が難しかったが、キャラクターは良かった。
犯行動機はいまいち分かりにくく、もっと説明して欲しかった。
ラストは良かったが、解決しない謎もいくつかあり、ちょっと詰め込み過ぎた印象。
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家にあったので読んでみた本
医療に詳しい方が書いた小説らしく、物語やミステリーと言うより論説を読まされていたような気がする部分も多かったように思う。
現在の最先端技術であるiPS細胞を応用する技術についての話など医療的な記述に説得力があるので、そこはすごいと思ったし読んで理解するのに時間がかかった。現在ある技術を応用して様々な医療の可能性があるのだと感じたし、倫理面をかなり考えないとまずい局面に来ているなというのもわかった。
ただ大筋の物語としてはどうかな?
西條先生のビジョンがよくわからなかったし
娘さんの仇、と言いながら相手がわかったら突然奥さんへの恨みの話にすり替わってるし
その娘さんが大事に思っている相手に偽名で付き合っていたこととか、なんでガン発覚で自殺するん?とか
高邁な精神の西條先生が恨みを抱いているからと言って奥さんと不倫?した相手に痛み止めもなしに人体実験して、最後に自分の身代わりとして死体にさせるとか
なんか、へ?と思う部分が度々見られ、
医療に詳しい人が読むと面白いのかも知れないが、普通に物語として読みたい人にはちょっとあんまりな、よくわからない感じを受けました。
最後、結局自分の精子バンクへの登録で生まれていた子が自分の弟子で、お互い親子と認めあってるってことでいいですかね
そこに至る心理の変遷をもう少しして欲しかったなぁ。
読むの疲れました。でも面白かったです。
Posted by ブクログ
・読んだ理由
余命宣告をされたがん患者が、生前保険金を受け取った直後に完治するという事件が相次ぐ。
というあらすじに惹かれて読んだ。
・感想
病気や治療についての専門的な説明が多く、すんなり読めるものでは無い。
あり得ないような事件であるが、超現実的な話では無く、納得できるトリックである。
がんを利用した犯罪の全貌が徐々に明らかになっていく過程が面白かった。