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Posted by ブクログ
スマホ依存症の患者への治療を行う久里浜医療センターに勤める医師がスマホ依存の問題点や予防・回復の方法についてまとめた本。
依存症の元となる依存物とは、「快楽が容易に味わえ飽きにくく続けられてしまうもの」とされる。
しかし法令での規制が厳格に行われているアルコール・タバコなど従来の依存物と違い、スマホは精神面で未熟な小中学生から使用が容易で、依存物へ触れる時間が長くなるほど依存しやすい傾向が問題となる。
香川県にてゲームの時間を制限する条例が制定され、実効性のなさから批判が多く寄せられた。スマホゲームは大半の人間にとって楽しいもので人生を豊かにするツールであることは違いないが、スマホは常時持ち歩ける点でかつてのゲーム機とはまた違った性質を持っていて、幼少期から接する時間が増える分、未成年の依存傾向が出やすいのもまた事実。家庭内だけでなく、社会においても依存症を防ぐアプローチが必要になると思わされた。
本書ではeスポーツなどスマホゲームの競技化についても触れている。スポーツに力を入れる一部の高校の部活においても学業を蔑ろにされる点が批判されることがあるが、eスポーツ業界においては学業や社会生活とのバランス管理が全く行われていないため、業界全体の課題となる。
本書は主に未成年の依存症の予防について重点的に取り扱っているが、一度依存になってしまうと回復は難しいということの裏返しでもある。依存からの回復・軽減のアプローチはまだまだ今後の研究課題となっているようだ。
Posted by ブクログ
依存物の使い過ぎは依存症(使わないでいるときの不快度が増す負の強化ので依存物を使う、依存物への欲求がある)に行きがち。スマホもゲームも。依存症になることで不幸になるので、依存症にならないように使うのを減らしましょう。うーん。トートロジーぽく見えてしまう。