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Posted by ブクログ
1971年、トヨタの「かんばん」をデジタル情報化する。
60桁以上の情報。
バーコードシステムの独自開発。
NDコード 3桁*21=63桁
1977年導入
CCDでスキャン セブンイレブンPOSにリーダー納入
2次元バーコード開発目標
200桁、ワンタッチ、即時、耐汚れ、生産物に印刷
マトリックス型⇔スタック型
方向性なし
高密度
切り出しシンボル ;早く正確に
ファイダーパターン
電車から目立つビルから発案
「迷ったら、手を動かす」
様々な印刷物のフォントから
白黒比の少ない比率を見つける。3カ月。
■枠:□枠:■=1:1:3
1994年7月完成 先行3社から7年遅れ
QR=Quick Response
数字で7000キャラクタ収納
1秒間30シンボル読み取り
誤り訂正比率30%
自動車業界から標準化
1996年 ISOとIECが国際標準化SC31設立
UPC IBM特許権行使しないことで普及→先行3社も
JAN 特許切れで普及
世界標準化されたものでないと取引先まで普及しない
機械やソフトで商売するポリシー
デンソー社内での実績
eかんばん+QRコード
トヨタ生産管理部門
紙ベースの「かんばん」への信念
人の手を介した 現場・現物・現実の三現主義
物流部門
かんばんで記載しきれない情報も記録
取引伝票のOCR→デジタル情報化
自動車業界の帳票の標準化へのQRコード採用へ
自工会、自部工会
全米自動車産業協会 での標準化に4年
3種コードを使い分けていた
委員会活動にコンサルを採用
デンソー及び日本各社のサポート表明
第三者機関へ試験依頼
毎年3億円の普及活動費
通産省とJIS規格化
2001年 国際標準二次元シンボルへ
デザイン性とセキュリティの進化
フレームQR
誤り訂正領域30%を独自デザインに使用
SQRC
非公開部を設けた
QRに預金者の顔の特徴を非公開領域に記録し
カメラの顔認識とオフラインで照合
複製防止QR
特殊な光だけ通すインクでQRコードを隠し
反射して帰ってくる情報を読み取る
tQR
電車のQRをカメラで読み取りホームドアを開ける
誤り訂正を50%へ
マイクロQR
回路基板の管理
最先端企業の現場が起点
Posted by ブクログ
すごく面白かったです。
QRコードが誕生した背景を知るだけでなく、本書からは、とことんこだわることの大切さが学べます。
若い方に、ぜひ読んで頂きたいです。
著者の著述がとても分かりやすい。
「後述する●●が」などと、読者が迷子にならないような気配りも感じられます。
物語としては、登場する関係者一人ひとりの強いモチベーションに感動しました。ページをめくるたびにわくわくしました。
また、特許権を持っても権利行使をしない「パブリックドメイン」のメリットがよくわかりました。
実は、前半を読んでいる間は「奇跡なんて失礼。関わってきた一人ひとりの努力の成果じゃないか」と思っていました。
「奇跡」は、ユーザーが新しい用途をどんどん発見して、QRコードの価値を引き上げて行ったことを指していたのですね。
カバーデザインのセンスもバツグン! 東洋経済とは思えない遊び心が感じられました。