【感想・ネタバレ】「医療・介護産業」のタブーに斬りこむ! 日本国・不安の研究のレビュー

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Posted by ブクログ 2020年06月24日

正直、前半部分は誤植があったり、やや乱暴な論調があったりでちょっと大味な印象があったのですが、後半部分に進むにつれて、ペンの切れ味が鋭さを増してきたような印象を持ちました。
年金を除いた医療・介護を産業として捉えて、持続可能性を考えるよい機会となりましたが、継続性が極めて重視される領域であるが故に、...続きを読むゼロリセットができないのが実にこの問題の難しいところですね。
付箋は22枚付きました。

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Posted by ブクログ 2020年02月06日

「社会保障制度」は日本国最大の国家課題であるが、総予算150兆円という化け物になった巨体を制御できるものはいない。所管する厚生労働省も、ましてや政治家も小手先の「調整的改善」に終始するだけである。それは戦前の「軍事費」にも似て、国の破綻まで手をつけられないことが危惧される。
 本書は「年金・医療・介...続きを読む護」の三位一体から「年金」を外し、「医療・介護産業論」という新たな視点で巨大な国家課題に取り組もうとするものである。産業論なので「効率性」「合理性」を基準に論じることができる。
医師・看護師・介護士・薬剤師といった「専門家」の賛意は得られないが、国家の存続を優先する考え方だと思う。これも例えてみると、軍人が好きに扱った戦前軍事費と似たアナロジーになる。
 本書最大のポイントは「医薬分業の政策コスト」コンビニより多い零細薬局6万店が、「2兆円の技術料」で支えられているという不合理。
 医療では、先進国では異常に多い「ベッド数」が、年間5百万円の老人施設として収益事業になっていること。また「人工透析」も大きなビジネスに成長している。これらの分析は、「医療はビジネスではない、崇高なミッションだ」として、俗な意見を徹底排除しながら、現実は最もビジネスライクな医療を邁進しているのが実態ではないかと言うこと。要は「医療もマネー次第」を否定できない。
 猪瀬直樹氏のように、徹底して「お金」で検証することが、「問題の本質」をつかむ要諦である。
 最大の国家課題を「骨太」に整理し、国家としての決断を下すべき時は近いと思うが、国民と政治家に覚悟は出来るだろうか?
 それとも二度目の焼け野原と敗戦を甘受しなければならないのだろうか?
 

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Posted by ブクログ 2021年02月28日

10の勉強をされた方が10の知識を書いた本です。中の人からすると意外な事実や深い考察がある訳ではなく、暴論もみられますが概ね面白かったです。ただ、この業界は労働集約型だと思いますが、現場が労働生産性を追求して果たして利用者が幸せになるのか少し疑問です。

あとこの本に限らず時折り目にしますが、日本医...続きを読む師会は医師全体を代表する団体では全然ないので、医師会や医師会会員がやらかしていることを『これだから医者は…』みたいな責め方されても辛いなぁという思いがあります。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年11月29日

自分の職種と被る部分について、耳が痛い部分もあるし、反論したくなる部分もあるが、
自分の仕事の大部分は将来的に不要になっていくだろうなという予感はある。向上心があってプライドをもってやっている人は然るべき方向を見つけるだろうが、自分はどうするべきかわからない。
見つけなければならない。

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