【感想・ネタバレ】貧困専業主婦(新潮選書)のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

●貧困でもなぜ専業主婦を選択するのか? 統計をつかって、時系列にわかりやすく説明してある。要因としては以下の要因を挙げている。
 欠乏の罠:貧困に陥ることで時間的にも金銭的にも欠乏やすく、長期の視点に立った考えが出来なくなる。
 政策の罠:配偶者手当、社会保険料を負担しない「103万円の壁」によるもの。政策によるもの。
 子供を小さい内は家で育てたいという考え、保育園に対する考え方なども大きく影響しているという。
政策として「リバタリアン」と「パターナリズム」の折衷案を提案。政府は個人の選択の自由を尊重しながら、情報提供し、情報不足による選択ミスを避けるように誘導することを提案。

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2021年10月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今の日本は、「大黒柱」が「柱」でなくなっている。にもかかわらず、柱を陰で支える専業主婦を自ら選ぶ人が少なくありません。

私の娘が3歳前後だった10年前は、まだまだ「3歳児神話」が台頭していました。今では少しトーンが落ちたかもしれませんが、ママ向けセミナーなどでキャリアの話になると、やはり3歳児神話は健在です。

「女性は外で働けば働くほど、自らの余暇時間が減る」
誠にその通り。疲弊しているママのいかに多いことか。

第7章で、専業主婦になる理由が述べられています。
貧困であっても、専業主婦には、なりたくてなっている人が多い。母親自身の経験から、思い込みで、就業するより子育てをすべきという理由で、専業主婦を選んでいる。また、日本の社会の完成度が高いために専業主婦が多いと考察しています。

施策として挙げられている「お試し保育」は、私も有効だと思います。働いていないと保育を受けられないという不可思議な制度は廃止し、ゆるい預け方、働き方にも柔軟に対応できたら良いと思います。

結論部分に書かれていたように、仕事との両立が難しい子育て初期に、夫の家事・育児参加の機会を増やすことも効果的だと思います。

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2021年01月13日

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