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Posted by ブクログ
本書を読んで、世の中のデータの多くは、恣意的な操作が加えられていると言っても過言ではないように感じた。
データの取り方、グラフの表示の仕方で、受け手に与える印象がだいぶ変わることが分かった。
アンケートなどもどのような人に答えてもらうかで、その割合に大きな差が出る。当たり前の話だが、阪神タイガースの上場についてのアンケートを見ると、それがものの見事に反映されていて、とても興味深かった。
デイリースポーツ、日刊スポーツ、ライブドアがそれぞれ取ったアンケート結果がある。
阪神ファンを多くの読者に持つデイリースポーツは、賛成が7%なのに対して、上場に賛意を示していた堀江氏が社長を務めていたライブドアでは、賛成が73%なのである。
このようにデータの裏側を考えなければ、歪んだ情報を信じてしまうこともあるだろう。
また、サンプリングの仕方についてはとても勉強になった。例えば、都道府県ごとにサンプルを集めてデータ化する場合は、その都道府県ごとの人口比で按分しないと偏ったデータになってしまうのだ。
データの正しい取り方を知ることも、正しい読み方をするためには必要なことだろう。
色々な角度からデータリテラシーについて解説されていてためになった。