【感想・ネタバレ】意識と感覚のない世界――実のところ、麻酔科医は何をしているのかのレビュー

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Posted by ブクログ

【麻酔薬を投与するとき、私はいつも患者に「一〇〇からカウントダウンしてください」と言う。私の経験では、九〇より先まで数える患者は一人もいない】(文中より引用)

もはや現代の医療に欠かすことのできなくなった麻酔。その発明に至るまでの歴史を振り返りつつ、麻酔科医がどのような問題意識を抱えながら職務に臨んでいるかを垣間見ることができる作品です。いまだに麻酔がどのようなメカニズムで効くのかが完全には解明できていないというのは驚きでした。著者は、小児科を専門として年間1000人以上の子どもに麻酔処置を施しているヘンリー・ジェイ・プリスビロー。訳者は、翻訳家として活躍する小田嶋由美子。原題は、『Counting Backwards: A Doctor's Notes on Anesthesia』。

痛みの表明に関する考察も☆5つ

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2021年07月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

下北沢B&Bにて購入。麻酔科医は何をしているのか?という副題はちょっとミスリーディングかもしれないと感じた。これは、プロフェッショナルがプロフェッショナルとして何を行動規範としているのか?ということに関しての文書であって、その題材が、たまたま麻酔科医であるということなのだと思った。このプロフェッショナル感がたまらないのだが、このようにプロフェッショナルとしての倫理を彼が何故磨いたのか?
麻酔導入に使われる笑気ガスを吸うと何故人は意識を失うのか?のメカニズムが全くわかっていないという。この事実が一つ倫理観を磨き上げる理由となっている気がした。

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2020年09月05日

Posted by ブクログ

タイトルからして、麻酔中の意識がどのようになっているのか、とか何か盛り上がって脳科学的な話かと思っていたら、全然違いました。
が、麻酔科医の独白で、医師としての喜びや葛藤が綴られていて、私は素直に感動してしまいました。
脳外科マーシュの告白とよくにた雰囲気です。

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2020年07月19日

Posted by ブクログ

麻酔科医は、黒子であるが、常にスタンバッテいないといけない。症状に合わせた施術を行わなければならなく、患者のことを主治医同様に知っていないといけない。麻酔の聴く仕組みは本当にはよくわかっていない。新しく麻酔科医に広まった薬はここ20年くらい出ていない。

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2020年02月28日

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