【感想・ネタバレ】ボランティアバスで行こう!のレビュー

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ネタバレ

非常に面白かった。
ボランティアというテーマ、殺人もない中でなぜミステリー小説?しかも大賞?と思ったけど、読み始めると短編小説的に各ボランティア参加者の視点ごとの、ボランティアしながら起こる謎解きが始まる。
それがミステリー小説と言われる理由と思ったが、大賞というには弱い。

でもある物語で主人公だった人が、別の物語では脇役という風に絡み合ってるのに、ある一つの物語のみ全く別物語の主人公が一度も出てない話しが一つだけある。
実は後の時期のボランティアの話しで、時系列が違っていた。その後の時期は、他の複数の物語の主人公が気付きあげたボランティアの恩返しから集まったメンバー達で向かうボランティア。

最後にどんでん返しだけでなく、恩返しというすっきりした終わり方で楽しく読めました。

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2024年06月07日

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東日本大震災の数か月後

就活に利用しようとボランティアバスを主催する大学生。
そのバスに集った人々の出会いとつながり。
恩は次に渡してゆこうとする「恩送り」

ラストで「こう来たか!!」となります。
やられた・・・

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2021年09月13日

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ボランティア活動を知るきっかけになる本ではないかと。
一人一人の思いも丁寧に書かれていて、読んで良かったなと思えた。

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2020年11月16日

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ネタバレ

読みやすい、ページ数も文体も手軽、文章もこなれていて簡易。一見よくある日常(とはいえないか)お手軽ミステリー短編集かと思わせておいて。

一つ一つの短編は意外と小さな謎を解くことで終わっているが、最終章で巧妙に張り巡らされていた伏線を見事に回収している。なるほどそういう展開な…。

謎解きの面白さを提供しつつ、「恩送り」という一貫したテーマを1冊通じて書きあげるのが上手い。遅ればせながら友井羊、要注目と感じたぞ。

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2020年03月29日

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こんなミステリーがあったのか・・・感動しました。

東日本大震災で甚大な被害を被った架空の小さな街「山浦」
そこへボランティアで向かう参加者と地元の人々との交流を描いた話
話は6章に分かれていて
「災害の映像を見て自分も何かしなくてはと思いました」と答えるが何か他に理油があって参加したと思われる「遠藤幸樹」

被災地で知り合った姉弟の元父親探しを手伝う女子高生の「沙月」

就職に役立つと安易な考えでボランティアバス運行の企画を立て参加者を集める主催者「大石和磨」

ボランティア活動に参加したいが大石和磨に断られ、どうして断られたのかわからず理由を探す「潤一郎」

昔の教え子が教師になったと知らせがきたが場所が山浦と気付き行方を探すこともかねてボランティアに参加した成子とその夫善治の老夫婦

被災地の隣町で犯罪を犯し逃亡途中でボランティアバスを見つけ乗せてもらう事になった「陣内」

それぞれがいろんな形で被災者と関わり自分の考え方などが変化していく
半分くらい読んでる途中で
ん?
これってミステリー???
と頭の中にハテナマークが沢山浮かび上がったが6章で話が微妙にズレていきエピローグで全体の話の真相が語られるとなるほどと話の繋がりに納得しました。
感動するミステリーを読んだのは初めて。ボランティアの事情なども細かく書かれていたので感情移入もできました「まる」

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2018年07月08日

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2016.11.15完読

これは、なかなか読み応えがある。
一番最初の遠藤の話が一番好きだった。
遠藤の照れた顔とかを想像すると
あー人の繋がりっていいなと思える。

最後の話は、少し無理くり感が否めないけど
十分面白い。

読み返したくなる本だし
いろんな人に読んで欲しいと心から思う本だった

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2016年11月17日

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おもしろかった!!!
地味だし決して軽くはない各人のエピソードが続くので好みは分かれそうだけど、自分は相性よかった。

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2016年07月26日

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災害ボランティアバスを題材にした連作短編。私自身、ボラバスに何度か参加させてもらったことがあったので、いろいろ思い出しながら読むことになりました。

被災後の状況や、それを写真に撮られることに対して現地の人たちが持つ抵抗感。ボラバス参加者が直接自分の目で被災地を見たときのインパクトなどなど。

タイトルからちょっと軽めで明るい印象を受けていたのですが、本作の内容は結構ズッシリくるものでした。

いちおうミステリの体をとっていて、(あとがきでいう)小さな謎の真実を各章の主人公が解き明かす形。軸となるのは震災に絡む人のドラマと解釈してましたので、ミステリとしてのスケールの小ささはさほど気にならず。

……と思っていたら、最終章でまさかまさかの展開が。まったく予想していなかったので、この驚きはとんでもなさすぎて一瞬頭が真っ白に。でもちょっとずつ頭の中で情報を整理して行くと、まー良く出来たお話だと関心。

題材自体に強い興味があったので、個人的な思い入れはありますが、それをさっ引いても今年読んだ本の中で一番面白く感じた作品です。

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2016年11月17日

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震災復興のためボランティアバスに乗り込む面々、それぞれに事情や思惑があるもののその根底には、誰かを思う気持ちがある。震災という過酷な題材だが優しい気持ちになれた作品でした。

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2023年06月30日

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震災復興をするグループがバスに乗りボランティアという繋がりから、小さな謎やハプニングに出会うお話

同じ人を多面的に感じらたり、時間が進むことによって変化する人間関係も感じられました

震災という重いテーマでノンフィクションの様な詳しさですが、辛いことだけでなく、前向きに強く生きていこう、そして何か手伝えることをしたいという人達の気持ちに触れて心温かくなる本です

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2023年06月15日

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東北で地震が発生した。 ボランティアバスに乗り込むは就活を控えた大学生、震災地に何かを想う会社員、一人でやって来た女子高生、何かから逃げる男、崩壊した都市で人々は何と出遭い何を想うのか、最終章に驚嘆すべき仕掛けが光る!!

なんてこった!! ボランティアをテーマにした被災地ミステリーと軽い気持ちで臨んだら・・・これは中々・・・。ミステリーとしても勿論面白いですし、被災地でのボランティア活動への考察・是非についても興味深いことが書かれています。 
 ボランティアは素晴らしいことだと思うし、被災地まで足を伸ばす行動力は中々真似できることじゃないです。 でも行動する前に少しだけでもいいから立ち止まって自身の行為が本当に必要なことなのか、勇み足ではないのか確認してほしい。 生半可な準備や気持ちでは逆に迷惑な存在になってしまうかもしれないのだから。 そしてミステリを読む時も・・・死なないミステリだ、ユーモアミステリだ、と慢心してはいけない、巧妙な仕掛けを乗り過ごしてしまうかもしれないから・・・。

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2023年02月13日

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ボランティアに向かうそれぞれの人間模様という感じだが、揶揄することも賞賛することもなく、描くのは案外難しいだろう。最後も良かった。

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2019年10月30日

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東日本大震災から8年が経過してこの作品に出会った。ボランティアのリアルに忠実に、短編集かと思いきや同じボランティアバスで出会った人たちを視点を変えながら描くことで意外な人物像が浮かんできたり、やられた!感がありました。また読み返します。

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2019年09月19日

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ボランティアバスに参加する人の動機が「被災者、被災地のために役に立ちたい」というより、本当に個人的なことでという感じがよかったです。季節ごとに大災害が起きていて、被災したことのないものにとっては「またか」と悪い意味で災害という言葉に慣れてきている気がしていますが、また立ち返る機会になりました。ボランティアのあり方も考えさせられました。

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2019年09月01日

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ミステリーにカテゴライズされているけれど、内容は災害ボランティアが抱える問題と向き合う社会派小説です。
人がボランティアに参加を決意する時の理由は多々あれど、現地に行けば圧倒的な現実に向き合うことで考えが改まる。阪神大震災後のボランティアに参加した経験があるので、よく分かります。
被災者が出来ることでも何でも代わりにやってあげるという高慢な意識ではダメだというメッセージが心に残りました。

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2018年10月07日

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ネタバレ

途中までは、日帰りボランティアツアーとはどういうものかというのを読んでふむふむと思ったが、時間軸も変わっていてそれに気づいた時に驚きと感激しました。
面白かったです。

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2018年04月27日

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震災のボランティアに乗り合いバスで行く話。
短編集だけどちょっとずつ繋がってる。
そして最後にちょっと「ん?!」と終わる。
好きな話。
でも印象には残らないかな。
いつか再読してもいいかも。

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2017年10月21日

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大石くん、無いなら自分で作ろうって考えがいい。困っているから助ける。恩に感じたから返す。立場により、様々心情が交錯する。自分だったらどうするのか、考えさせらせた。

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2017年08月11日

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東北の震災を扱っているので、いろいろ考えさせられつつも、ボランティアに参加する人たちのそれぞれの事情や小さな謎たち、そして人とのつながりなど、お話としてもよかったです。

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2016年12月24日

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ボランティアバスに参加した人達の連作短編日常系ミステリ
女子高生の話はが妙に浮いてるなぁと思ってたけど、そういうことだったのね
ははは、叙述トリックには必ずと言っていいほどハマってしまう私ですからねぇ

ボランティア先は架空の地名だけど、実際どこまで現実とリンクしてるのかね?
まぁ、主要都市ではないところは救助や援助が遅れてしまった地域もあったんだろうなぁとは思うけどね
人の命の価値に差はつけられないとは言うものの
実際問題、やはり助けられる人数の多いほうが優先されますわなぁ

それはそれとして、このお話しはボランティアについての知識も得られるし、考えさせられるし
そして何より面白いという、他の人にも進めたい本ですなぁ

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2016年05月17日

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日帰りのボランティアバスを舞台に、被災地の姿や災害ボランティアの実態を描きつつちょっとした謎を上手に絡めてて、ほんと友井さん好みの作家さんだわ……とても優しいミステリーだった。

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2016年04月16日

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読むのが辛い人もいるかもしれない。物語としてはとてもよくできてるなあ、と思う。最後、伏線が鮮やかに回収されていくのがたまらない。

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2015年05月02日

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東北で大震災が起きた。ボランティアバスに乗り合わせた、さまざまな人々のそれぞれの思惑が交錯する。ラストに大どんでん返しが待ち受ける感動の日常系ミステリー。
軽々しくは使いたくない「絆」という言葉。そして、深い思慮と気遣いが必要な援助活動。「情けは人のためならず」の本当の意味がこの物語にあると思う。
見事な伏線の張りかたと熱いものがこみあがるラスト。本を好きになって欲しい子供たちにも薦めたい作品である。

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2015年04月27日

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ネタバレ

災害ボランティアが被災者ができることまでやってしまって、被災者の自立を阻むとか、被災した子どもたちが「地震ごっこ」や「津波ごっこ」をするのは、辛い経験を再演することで、恐怖を消化しようとしているのだとか、今まで知らなかったこと、考えも及ばなかったことが書かれて、非常に驚きました。

時間のトリックも効いていたと思います。

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2022年11月01日

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震災で被災した架空の地区へボランティアバスで向かう人々。
参加した理由はそれぞれで、章ごとに一人の人物を主人公として進んでいく。
最後の章は唐突な印象があるが、震災ボランティアの話だけでなくミステリーとして描きたかったんだなと思えば、途中のちょっとした違和感も含めてアリかもしれない。
受けた恩は、また別の誰かに送るという恩送りの考えは、震災に限らず、生きていく上で大切にしたいと思えた。

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2021年10月03日

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たまには小説が読みたいと思って、東日本大震災から10年で、かなり震災の報道がされている時期だったので、ネットで紹介されていたこの本を読んだ。

被災地にボランティアに行くバスが舞台で、ボランティアに参加した人や、企画した人などそれぞれの思惑を、章ごとに主人公を変えて、第六章まで綴られている。

叙情ミステリーということだが、大したどんでん返しがあるわけではなく、時系列が複雑になっている。登場人物に悪い人が出てこなくて、被災者の気持ちも通り一遍ではなく、違う角度から書かれたりしていて、読後感はさわやか。
でもやっぱり、被災者の遺族だけでなく、人生変わった人は大勢いて、不可抗力に立ち向かう気力、財力のある人ばかりじゃないのだから、この先もうこんな災害は起こらないことを祈る。

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2021年03月14日

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ネタバレ

東日本大地震をベースにした、ボランティアと人を助けたいという善意の連鎖がテーマの物語。
震災を機に兄妹を見つけた遠藤、軽薄そうに見える、ボランティアバス主催者大石。この2人のキーパーソンに、あっと驚かされた。単なる感動ストーリーかと思ったら、叙述トリックも組み込まれていたのね!

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2018年11月24日

Posted by ブクログ

この作者は題名は割と軽い感じなのに、中身は結構重い。「僕はお父さんを訴えます」は後半は触れると切れるようなヒリヒリした緊張感があった。
この作品は極悪人が出てこない、日常の謎的な連作だけど、震災に対してのボランティア活動の心構えなど学ぶことが多かった。東北の震災の折に募金と日常品の提出しかできなかった自分にしてみれば、読んでいて心苦しくなった。
最後の最後で時間のミステリーだったことに、気持ちいい騙された感。

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2018年05月18日

Posted by ブクログ

なんか変??と思いながら、読んでいて最後にあーそう言う話か!と思って、面白かった。
ボランティアの実情などもリアルに描いていて、良い。

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2018年03月04日

Posted by ブクログ

ボランティアに行く人にも色々な事情がある。一人ひとりの物語を綴って行く本なのかなと思っていたが、読み終わるととってもいい本だったなとじんわりと思う。被災地の実情、被災した人の心情なども織り込みながら、そして最後にはびっくが待っていた。

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2017年05月13日

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