【感想・ネタバレ】ネオ・エヌマ・エリシュ 1巻のレビュー

マミー

[ブクログ · ★★★☆☆]

古代文化のイメージ湧く。

大学の「民族の世界III―食文化と民族3―」「オリエント史概説b」の参考書として購入。古代中東地域を描く歴史モノ漫画。食や服飾など文化の描写がしっかりしていて参考になる。特に第3話は料理の絵に力が入っていてレシピも添えられており、おいしそうな感じが伝わってくる。今後各地を巡りそうな展開が予想されるので、様々な文化に触れられるのではないかと期待できる。
周辺諸国の民族も数多く登場し、関係性が興味深い。授業では耳に馴染まない外国人の名前とか、世代関係とか、なかなかピンと来なかったが、マンガで見るとイメージがついてわかりやすい。
失礼ながら、安直な特殊能力少女かとタカをくくっていたが、第1巻からけっこう波乱がありマンガとしてもおもしろい。石版からタイムスリップするなど共通点から遊戯王の終盤を思出したが、そのような完全なフィクションではなく歴史描写には土台があるようだ。
表紙のカバー下が良い(初め気づかなかった)、巻を重ねて全巻そろったらすごいことになりそう。

目次
1.高き天より
2.ナイルに降り立つ“神の遣い”
3.ナイルランチ
4.赤鉄鉱の輝く夜
5.神託