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Posted by ブクログ
当時の書簡や記録から明智光秀の実像を浮かび上がらせている。小説やドラマからイメージしていた戦国武将の姿がよりリアルになったように感じる。大河ドラマ「麒麟がくる」を観るのが、また楽しみになってきた。
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確かな記録が無いので、玉石混交の残された資料から類推するしか無いからこそロマンがある。
謎が多い明智光秀なだけに、色々語られてきたが、本作は比較的論理的に説明がされている。
それでも謎は謎。
Posted by ブクログ
NHK大河ドラマに便乗して出版される歴史本は、玉石混交というより大半が「石」だが、厳密な史料批判と研究史を踏まえた本書は数少ない「玉」であろう。著者がアカデミズムの正規のルートを経た専門の歴史学研究者であるから、というだけではもはや信用ならない嫌な御時世だが(実際本書の著者と同じ勤務先の別の研究者は、最近すっかり商業メディアに毒されおかしくなっている)、本書は原則一次史料(文書や日記)に即して、不明な点は深追いせず、確実に判明した史実から明智光秀の人物像や歴史的位置を慎重に考察している。光秀は同時代では例外的に病気や怪我を気遣う内容の書状が多いという指摘など興味深い。ただし「本能寺の変」に関しては二次史料を多用した「怨恨説」の焼き直しで疑問が残る。