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明治・大正・昭和の速記本をもとに、選りすぐりの有名かつ代表的な古典落語が21話収録。
現在でも、寄席でよく喋られる演目ばかり。
世代を問わず、読んでおいて、手元に置いておいて損はない1冊。
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ある男が蕎麦を食べて、お会計。16文。男は小銭を「1,2,.. 8」と数えたところで、男「いま何時だい?」、蕎麦屋「9時です」、男「10, 11..」。1文をごまかして支払った。これを見ていた頭の弱い与太郎。男と同じように会計をごまかそうと、別の蕎麦屋で、「1,2...8」と数え、与太郎「いま何時だい?」、蕎麦屋「4時です」、与太郎「5, 6..」。4文損をした。『時そば』
ある夫婦に男の子が生まれたが、名前がまだ決まっていない。そこで和尚に縁起のいい名前を付けてもらうことに。和尚「寿限無はどうか。寿命限り無し」。和尚は次々に縁起のいい名前を提案していく。夫婦は1つを選ぶことができず、すべてつなげたとんでもなく長い名前を息子につけることに。寿限無寿限無 五劫のすり切れ 海砂利水魚の水行末(すいぎょうまつ) 雲来末(うんらいまつ) 風来末 食う寝るところに住むところ やぶらこうじのぶらこうじ パイポパイポ パイポのシューリンガン シューリンガンのグーリンダイ グーリンダイのポンポコピーのポンポコナの長久命(ちょうきゅうめい)の長助(ちょうすけ)。『寿限無』
甲府(山梨)から出てきた男が浅草で財布を盗まれるも、江戸の豆腐屋の奉公として雇ってもらう。「トウフ、ゴマ入り、がんもどき~」と豆腐を売り歩く。真面目に働き、豆腐屋の夫婦に気に入られ、豆腐屋の娘と結婚し、豆腐屋の跡取りに。江戸に来る前に身延山(みのぶさん)久遠寺で願掛けをしていたので、お礼参り(願解き/がんほどき)のために帰ることに。「甲府、お詣り、願解(がんほど)き~」。『甲府い』
大名の父と仲がよくないある男。大名になることは半ば諦め、気ままに暮らしていた。ある日、本を読みすぎて肩がこったので、盲目のマッサージ師(あん摩の錦木という男)を呼ぶ。腕がとてもよく、話もうまい。大変気に入り「もし私が大名になったら、お前に高い位(盲人の最高位である検校)を与えてやる」。その後、あん摩は大病して寝込んでいたが、男が本当に大名になったことを知る。早速、屋敷に会いに行き、検校の位をもらう。『三味線栗毛くりげ』
ある男が我が子を連れて大阪天満宮の祭りに行く。屋台が出ている。父「何か買ってくれと言ったら河に投げ込むからな。河には河童がいて、頭をかじられるんだぞ」。子「河童は空想上の生き物だから大丈夫だよ」。飴屋にやってきた親子。男が商品を触って指をなめてしまい店主に怒られる。団子屋にやってきた親子。蜜の団子を買うが男が蜜の部分をすべてなめてしまい、子が蜜がついてないじゃないかと泣きわめく。そこで男は団子屋の隙を見て、店の蜜つぼの中に団子を突っ込む。子も父親の真似をする。店主に怒られる。『初天神はつてんじん』
喧嘩を仲裁するのが好きな男。喧嘩をおさめて酒を飲ませ仲直りをさせる。町では有名。町の二人組がタダ酒にありつくため、男の前で喧嘩をしているフリをする。それも知らず、意気揚々と「喧嘩」を仲裁し、酒を飲ませて満足の男。▼ある浄瑠璃の稽古屋で師匠と弟子が「お半町」の稽古をしていた。そこに通りかかった男は本当に嫁いじめがあると勘違い。男が話を聞くと、これは京都の押小路にある呉服屋の話だと聞かされる。男は船で京都まで出向き、押小路にあった呉服屋に入り、いじめられている嫁に会わせてくれと言う。呉服屋「それはお半町の話ですよ。その嫁(お半)は桂川で心中しましたよ」。男「そうか、遅かったか。汽車で来たら良かった」『どうらんの幸助こうすけ』
水を桶に入れて売り歩く男がいた。重たい水を売っても少しの銭しか稼げない。ある日、男が宝くじ(富くじ)を買うと大当たり。大金を手に入れる。つらい仕事を辞めて優雅に暮らそうと考えたが、水を売り歩かないと困る人たちがいる。男は水を売る仕事を続ける。『水屋の富』
武家の下男「わが家の庭に忍び込んだ筍を手打ちにいたしました」。隣家「手打ちは良いが死骸はこちらへ渡してもらおう」。武家の下男「死骸はこちらで手厚く、腹(原)に葬り、骨は明朝、高野(厠かわや)に納まるでございましょう。『たけのこ』
幽霊(遊芸ゆうげい)稼人(かせぎにん)でございます。『不動坊』
酒の中に水を混ぜる、水の中へ酒を混ぜる。水臭い酒、酒臭い水。『七度狐』
○死神
○饅頭こわい
○目黒のさんま
○猫の皿
○芝浜
○火炎太鼓
○頭山
○たらちね
明烏あけがらす
三人旅
厩火事うまやかじ
千早振る
そこつ長屋
たがや
道具屋
野ざらし
青菜
らくだ
がまの油
子別れ
崇徳院
三枚起請
小言幸兵衛
居残り佐平次
三方一両損
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○口入屋くちいれや。人材派遣をする人。
○達引たてひき。男同士の意地の張り合い。
○長襦袢ながじゅばん。肌着
○強力ごうりき。山伏の旅の荷物を運ぶ従者。
○大家(長屋の管理人)。店子たなこ(長屋の住人)から家賃徴収。店子の出産・死亡・婚姻の届出。大家は親も同然。長屋の修理。長屋の所有者ではない。
○一升瓶。1.8リットル
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笑福亭松鶴,六代目(1918-86)
桂米朝,三代目(1925-2015)
桂春団治,三代目(1930-2016)
桂文枝,五代目(1930-2005)
立川談志,七代目(1936-2011)
古今亭ここんてい志ん朝(1938-2001)
桂文枝,六代目(1943-)
笑福亭鶴瓶 (1951-)
柳家やなぎや喬太郎きょうたろう(1963-)
入船亭いりふねてい扇辰せんたつ(1964-)
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古典落語の名作とはいえ知らない噺もあるので、改めて文章で味わうのも良い。
だけどやっぱり表情、仕草、口調などがあってこその落語なので、あくまで予習復習のための一冊ですね。
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姉に借りた本!金明竹がないのが実に惜しい…暗記してしゃべれるようになりたい★
やっぱり読むのも良いですが、聞きたいです。まくらもちゃんとあるやつがいいなあ
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落語は聴くもの、落語の面白さは噺家さんの技量にある、と知りもしないくせに思い込んでました。読んでも面白いです。話としても笑えるし、これをどう話すんだろう、と想像してみてもいい。たまに聞き手の知識不足のせいでオチがわからず首を傾げてしまうこともあるけれど、注釈がついてて分かりやすいです。上方落語はそれでも分からない言葉もありますが。話を知った上で落語を一度聴いて見たくなりました。
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時そば・寿限無・目黒のさんまなど、自分のように一度もちゃんと落語を見たことのない人間でも知ってるような有名な話が21編収録されている。各話ごとに付くちょっとした説明や、巻末に収録された落語の歴史に関する解説などが初心者には大変ありがたい。
とにかくあらすじだけを伝える入門書と違い、読んで楽しめるというのが本書の大きな利点である。ちょっと高いが、娯楽と教養とを一挙に得られる本書には、それだけの価値は十分にあると思う。
800円。
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「タイガー&ドラゴン」を観ながら平行して読み返した。「目黒のさんま」「寿限無」「時そば」など有名どころが網羅されている。再読に耐え得る書。08.5.19再読。
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(明烏、三人旅、厩火事、千早振る、粗忽長屋、三方一両損、たがや、居残り佐平次、目黒のさんま、小言幸兵衛、道具屋、時そば、芝浜、寿限無、三枚起請、崇徳院、野ざらし、青菜、らくだ、がまの油、子別れ)
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初めての落語の本。「目黒のさんま」「時そば」「寿限無」「がまの油」は何となく聞いたことあるが、文章で読むと 確かに面白い。下ネタあり、ダジャレあり、勘違いの掛け合いあり、初心者の私でも楽しめた
読んでいて音声化しやすい文章だが、本だと 声のトーンや リズムを 感じられないので、ライブで聞いた方が 面白いかもしれない
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まず寿限無を読んだ。
寿限無寿限無・・・子の名前のお話。読むと聞くのでは、また違った面白さ。早口言葉みたい。
時そばは、有名。
目黒のさんまは初めてやったけど、あの味が忘れられないってことね。上様への中傷もまぜてあんねんかな。
子別れは、子はかすがいのネタ。
千早振るは、ナンセンスもの。
三人旅は、おばあちゃんと寝る話。
厩火事は、大切なものは何かって。瀬戸物や馬よりも女房だったり弟子たちでしょって話。
そこつ長屋は、とんちんかんな会話の繰り返しで、面白かった。言葉遊びもたくさん。
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落語、いいですね。
勉強にもなります。
ものによって、ハマるのとハマらないのがありました。
でもやっぱり、落語家さんが噺てるのを生でみてみたいです。
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巷では、落語ブームなんていいますが、
実際に落語の噺を聞いたことある人なんて、
まだまだ少ないもんで。
「まだ寝てるね、うちのどら息子は。将来はニートだな。」
「いくら太ってるからって、食べられるのはごめんだい。」
「ミートじゃないんだよ、全く。起きてたのかい。
いつも寝てばかりいないでさー、読書でもしたらどうだい。」
「何を読んだらいいか、さっぱり分からないもん。」
「別にかっこつけて、難しいもん読まなくていいんだよ。とうちゃんが小さいころには、
落語の本をよく読んだもんさ。」
「図鑑で見たことあるよ。あのこぶのついた、砂漠にいるやつでしょ?」
「それは、らくだだよ、バカ。まー、らくだっていう有名な噺があるけどな。
別にそれを知ってた訳じゃあるまいしな。」
「とうちゃん、俺のことをバカにしすぎだよ。
落語くらい知ってるさ。三枚起請に、芝浜、そんでもって、泥酔鶴瓶だろ。」
「なんだい、最後のは。そんな調子じゃ、
残り2つもタイガー&ドラゴンで見たくらいだろ。」
「ギクッ」
「ま、難しいイメージはあるだろうしな。ただ、意外に読んでみると
背景なんかも分かって面白いもんだよ。ほら、貸してやるよ。」
そんなこんなで、読み始める息子。
意外や意外に、これを読み耽ったようで。
「ありゃ、何やってるんだい。こりゃ、落語のDVDじゃないか。」
「とうちゃん、俺、落語家になるよ。」
「ぐうたらなお前にしちゃ、珍しいことだ。いいじゃないか。
で、どんな落語家を目指すんだい。」
「とりあえず、股間をさらけ出すような、らくご者にだけはなりたくない。」