あらすじ
★親の何気ない行動やひと言が子どもの脳を傷つけている! ●「怒りにまかせて長々と叱りつける」 ●「子どもが見ている前で激しい夫婦ゲンカ」 ●「お風呂上がりに裸でうろうろ」 など、どの家庭でもありがちな言動が子どもの脳を物理的に変形させる可能性が明らかに。傷ついた脳の回復・成長を後押しできるコツを小児神経科医が脳科学の見地から解説。場面例とイラストでわかりやすく紹介しています。 【著者より】子どもの脳とこころの成長のために、親御さんたちにぜひ知っておいていただきたいことをまとめました。小児神経科医として、また娘二人をもつ母として、この本が皆さんのこころをラクにする一助となれたら幸いです。 【もくじより】●〈PART1〉子どもの脳はこうして変形する ●〈PART2〉こんな子育て、してしまっていませんか? ●〈PART3〉「ほめ育て」が子どもの脳を伸ばす ●〈PART4〉こんなとき、どうしたらいいの? 子育ての悩みQ&A
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Posted by ブクログ
なぜ幼少期の脳の発達がその後の長い人生において大事なのか、小児科医の視点で詳しく書かれている。
「不適切な養育」(マルトリートメント)による脳への負担。親だったら、程度の差こそあれどれかひとつくらいは心当たりがあると思う。とても参考になりました。
Posted by ブクログ
ショッキングなタイトルにドキドキしながら、1時間くらいってざーーーっと読み進めた。
不要な怒りではなく、いけないことを「叱る」は良い。
あとは、子どもの声をきく、応じる。
余裕なくなりがちだけど、心がけて少しずつ身に着けたい。
Posted by ブクログ
完璧はないのだろうが、さまざまな虐待の中で
子供の脳が萎縮していく科学的な根拠を始めに示されています。
その後、日々の問題を挙げ
それぞれに対応策を具体的に述べられています。
完璧はないのだ、ということを
親にも周りの大人にも理解を深めて
社会で子供を暖かく見守れたらいいですよね。
親へのケアが子供へのケアに。
とても良い本だと思いました^_^
Posted by ブクログ
私の脳は変形してると思う!
だって私の両親はマルトリートメントしまくってたから!
怒鳴る、手をあげる、無視する、物を投げる、私の友達をわざと褒める(私は一度も褒められたことがない)。
怒りの沸点が低いのに、酒が入ると余計イライラしてテメーだの貴様だの言われて罵られ(お酒を美味しく飲めない人は嫌い)、父親が母親に殴りかかったのを泣きながら止めたり、でも私が手を上げられても母親は守ってくれたことなど一度もない。
誕生日やクリスマスプレゼントもなし(でも弟にはよくプレゼントしてた)。
本当の親じゃないのかもしれないと、祖母に電話したことがある。
お陰で結婚、子育て願望など全くないまま育ち、小学生の頃から家を出ることを目標にしてきた。
しかし何の因果か、私の親とは全く違うタイプの夫とその家族に出会い、結婚出産してしまった。
食卓で笑い話する家があるんだ、なんて仲がいいんだ!と驚いた記憶がある。
自分の親を反面教師にして子育てする気持ちはいつもあるのに、遺伝なのか気性なのかイライラさやすく、つい怒鳴ったり、子供を傷つけてしまったりして、本当につらい。
自分に親が乗りうつったように感じて愕然とする。
子供には私みたいな自己肯定感のめちゃ低い、基本人が嫌いな人にはなってほしくないのに、私のせいでそうなってしまうかもしれない。
他のお母さんだったら良かったのにと思ってしまう。
何が言いたいかと言うと、この本は私の助けとしては足りなかった。
でも普通の(何が普通かはわからないけど、少なくとも私の親は普通じゃない)子育てをしてる人とその子供の助けにはなると思う。
Posted by ブクログ
親も共に育つ共育、褒めることスキンシップ、アンガーマネジメント、完璧な親にはなれないならなくて良い、嫌がることを無理矢理させないこっちもしない、子どもはひとりの人間!
虐待まではいかない日々のちょっとした、愛情を受け取りにくい養育=マルトリートメントの危険性について、脳が変形するんだ!というパワーのある言葉を使って、医学的観点を交えてわかりやすく説明されている。
わたしはまだ子どもがいないけど、妊娠したら戒めのために1冊持っておいても良いかもしれない。
脳の成長は1歳までに大人の70%、4歳までに95%ということが最初に書いてあったけど、びっくりして、本に書いてることを真面目に受け取りたくなった。やっぱり小学生までに人間になるんだな!小学生からは大人として接したいといつも思っている裏付けになったかも。