【感想・ネタバレ】限界のタワーマンションのレビュー

あらすじ

日本では、二〇〇〇年以降、タワーマンションが乱立する状態になっている。空き家が急増する中、これ以上、大量に住宅を供給する必要はあるのか? またマンションには欠かせない大規模修繕も、タワマンは多額の費用がかかり、破綻の兆しを見せている。この道三〇年以上になる住宅ジャーナリストが、住環境、健康、子どもの育ちへの影響など多角的な視点から、住まいとしてのタワマンを徹底検証。あらゆる点から、いま、タワマンは「限界」にきている――。その不都合な真実を明らかにする! ≪主な内容≫●なぜ番地にはタワマンがないのか? ●住宅の業界人はタワーマンションに住んでいない ●タワーマンションは未完成の住形態 ●タワーマンションの大規模修繕は想像以上に困難 ●2037年、いくつかのタワーマンションが廃墟化する ●災害に弱いタワーマンション ●タワマンに住むと心身の健康に支障をきたす? ●「タワマンの子どもは成績が伸びない」 ●子どもの心を蝕む階層意識 ●ヨーロッパの国では高層階で子育てをしないよう指導

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Posted by ブクログ

本書は予言の書です。

この本は2019年6月に出版されています。
つまり、あの武蔵小杉の洪水によるタワマン
騒動の前です。

タワマンの修善積立てや、子育てへの問題な
どを列挙している中の一つに、災害時の問題
も入っているのです。

確かに30年〜40年後には大規模な修善が必
要になることは間違いないですが、果たして
その時に住民同士の合意は得られるのか、誰
にも分かりません。

タワマンには興味が無くても、マンションに
住んでいる人には他人事とは思えない事例が
多く書かれていて、必読の予言の一冊です。

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2021年05月19日

Posted by ブクログ

不動産業界関係者は住まないと言われるタワーマンション。三度目の大規模修繕工事はほぼできない可能性が高いという指摘など区分所有建物の管理に関する少しの知識と少し想像力を働かせればわかる衝撃的なタワーマンションの近未来に興味を掻き立てられる一冊でした。

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2019年11月04日

Posted by ブクログ

都内のタワーマンションは都下地震を考えたら選ぶのはおかしいと思っているので、この様な本を読むとやっぱりと思ってしまう。

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2019年09月16日

Posted by ブクログ

タワマンの問題点まとめ
・災害に弱い(大きな揺れ、電気ガス水道インフラ停止の危険性、エレベーター停止、避難所不足、湾岸エリアでは液状化の危険性)
・健康に悪い(外出不足、後援不足により、子供の近視が進む、引きこもりがちになる、学習能力も低下)
・修繕に多大な時間と費用がかかる(2000年代にタワマンラッシュ、15年ごとに大規模修禅が必要。積立金が足りてない)
・資産価値の低下を懸念し、不正や問題点が公表されない

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2022年04月29日

Posted by ブクログ

 ぶっちゃけタワーマンションには住んでみたい。
 高いところが好きだ。
 見晴らしいいところが好きだ。
 展望台とか山に行っても、毎回天気がいいとは限らないから雲で何も見えないという日もある。
 だったら、高くて見晴らしのいいところに住んでいれば、見晴らしいいこと多いでしょ。
 特に、見栄のためではなく、あくまでも高いところが好きだから住んでみたい。

 但し、賃貸で。

 一応、大家業の跡継ぎワタクシ、月一回の業界紙読んでると分譲マンションの矛盾はひどいと思う。
 管理組合とはいっても、住民に管理する意思がなければ荒れるばかり。
 修繕費の積み立てすらしていない分譲マンションは、今後どうなるのか!?
 
 さて、タワーマンションってどうなのよ、という話。
 著者はタワマン大嫌いなんだろうなぁ、なんか恨みでもあるのかなぁという心意気が漏れ出ているが、概ね意見には同意する。
 見栄のためにタワマンに住むべきではない。
 タワマンに住む明確なメリットを感じないまま住むべきではない。
 確かにそう思います。

 1ヶ月くらいタワマン借りるといくらくらいなんだろうなぁ。
 と思って調べてみた、たっか!
 タワマンのシェアルームってないのかな。
 って思ってしまう貧乏人が住むところではないのは確か。

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2019年12月20日

Posted by ブクログ

今年(2019)の台風19号は記憶に残る台風となりました、首都圏・私の住む埼玉県の真上を台風が通過していきました。金曜日の夜に予報がでて、土曜日の午前中から雨が降り出し、月曜日には台風一過の晴天となりましたが、台風が近づいている時は、近くの川が一部決壊するなどして、私の家の目の前の道路も川のようになったのを覚えています。

今回の台風では、タワーマンション銀座と言われてるエリアで、大規模な浸水が起きて大変だったようです。東日本大震災の時もそうでしたが、災害が起きた時には高いところに住んでいるのはリスクがあるなと思っています。それでも、そのような気持ちは、数年も同じ被害が起きなければ忘れてしまいますが。

この本はタワーマンションについて、業界をよく知っている本書の著者である、榊氏が現実について述べています。タワーマンションを買う人たちの動機はそれぞれだと思いますが、リスクを理解したうえで、それ以上の「自分の感じる魅力」を確認したうえで購入したいものだな、と思いました。私はちなみに中古の4階建ての2階のマンションを買って20年が過ぎましたが、見渡す素晴らしい景色は楽しめないものの、駅近くで歩いて生活できるのでとても気に入っています。

以下は気になったポイントです。

・マンションで資産価値が下がらないのは、港区表参道周辺・千代田区番町・代官山、である(p57)

・神戸以外にもタワマンを規制している市町村として、京都市、鎌倉市、金沢市、軽井沢町などがある(p65)

・不動産業界の人は、分譲マンションを購入して住んでいる人は少数派、賃貸マンションに住んで引越しをする、購入しても10年も住まずに売ってしまう(p68)

・日本のタワマン1号は住友不動産による1976年与野市が最初だが、本格的に竣工し始めたのは、2000年から。背景として、建築基準法改正による規制緩和がある、大きな転機は1997年の容積率の実質的な大幅緩和、2002年にはさらに緩和された、日照りを規制の斜線制限の適用が除外された(p70、71)

・日本の総住宅数が総世帯数を上回ったのが、1968年、敗戦後25年かかったが、人々の住宅への飢餓感は解消されなかった(p77)

・通常の板状型マンションは施工法が確立されているが、タワマンはゼネコンによって工法は微妙に異なる、また免震や制震の技術は日々進歩している(p90)

・デベロッパーは品確法により、引き渡しから10年を過ぎるとすべての保証を免れる、大規模修繕工事を辞退することも可能、売った後は基本的には区分所有者の責任(p97)

・マンションの管理を行っているのは、基本的には管理組合であり、管理会社はただの業者にすぎない、だから管理会社の業務遂行に不満がある場合には、管理組合を通してそれを伝えるのが正式なやり方である(p99)

・マンションの管理業務の主なものは、清掃とゴミ出しである、管理会社が逃げたマンションはたちまち薄汚れて、ゴミが散乱した状態になる、そして廃墟化への道へ加速する(p119)

・イギリスやEU加盟国では、1991年以降にはほとんど高層住宅が建設されていない、欧州では高層住宅では子供を育てるべきではないと結論した(p179,199)

・タワマンを建設して分譲することでデベロッパーは利益が得らえる、自治体は住民が流入し固定資産が築かれることで税収を増やせる、投資目的に購入して喜ぶ人もいる(p186)

・都心部のタワマン適合僧としては、1)青年単身世帯、2)老人単身世帯、3)子供いない夫婦世帯、4)子供が独立した夫婦世帯等があげられる(p187)

・日本では石造り、レンガ造りの建物はありえない、地震で倒壊するから、なのでより頑丈な鉄筋コンクリートで集合住宅を建設する、しかしこれは鉄とコンクリートでできているので、この物質は経年劣化する、鉄はさびて、コンクリートは中性化(劣化)する(p192)

2019年12月15日作成

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2019年12月15日

Posted by ブクログ

この著者はよっぽどタワマンに恨みがあるのか?と思える印象。確かに書かれていることは正しい。しかも台風19号の武蔵小杉浸水も暗示しているかのよう。さすがに停電のときの対応策は今後の課題が多い。家族と共に住むにはやはりリスクが高いようだ。

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2019年11月06日

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