【感想・ネタバレ】フィフティ・ピープルのレビュー

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Posted by ブクログ

大学病院が舞台で病院の近くに居る人も含め50人が登場し物語中ですれ違い交錯する。

哀しみや寂しさがどことなく漂うのは実際に起きた事故や事件をもとにしているからだそう。読んで韓国社会が見えてくる。ほのぼのする話もあってバランスが良い。
人々の交錯具合が巧みでこの人がまたここで登場した!という楽しさがある。
読みやすい文章で、誰かの人生を覗いているような感覚になるのが面白くて心掴まれた。

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2024年06月02日

Posted by ブクログ

読書家だろう会社の方におすすめしてもらった本。非常によかった。映画を見てるみたいだった。登場人物多くて関係図書きそうになったけど、短編なので読みやすく、余韻がじわじわくる。イホ先生とソおじさんがやはりステキ。

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2024年05月03日

Posted by ブクログ

主人公のいない小説が書きたかった。
こうやって多くの人(世にいう普通の人たち)の話を読むと、
みんなそれぞれ物語があって、どこかで誰かと繫がっていて、影響を与えたり、与えていなかったり。


韓国の名前だから、名前覚えにくいな〜と思って読んでいましたが、
他の方の感想で名前が分からなくていい。とありました。

本の中の人たちはお互いの名前なんて知らないし、私達も生きている中で名前知らない人なんて大勢いるなーと思うことができました

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2024年03月27日

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多くの人にとって人生は平凡である。そして平凡な人生とは劇的なものなのだと言うことを強く感じた。
私も愛すべき隣人たちの人生に思いを馳せながら、自分の人生を歩んでいきたいとおもった。

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2024年03月20日

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50人(実際は51人)の登場人物が少しずつ絡み合い、事件でつながり合う、本当に絶妙で面白い連作短編小説です

世の中って、人生って、こうやって一人一人の人生がいろいろな人とつながり合い、触れ合い、すれ違い、影響をしあっていくのだなという姿が切り取られたような感じ。
私がこうして世の中に生きているのも、誰かの人生の一部分につながっているんだと思い、なんだか不思議な気持ちになりました。

物語の中には数々の韓国で事件や社会問題が自然に取り上げられ、入り込んでいて、訳者あとがきの説明を読んで改めて理解を深めたり考えさせられたりしました。

おもしろかったり、楽しいだけでなく、悲しみや苦しみ、つらさ、そんなことも包み隠さず描かれているから、リアルに心に伝わるように思います。

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2024年03月14日

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ネタバレ

ペ・ユンナの章と、ソ・ヒョンジュの章(のイ・ホ先生の言葉)が強く印象に残った。

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 必要なんだよ。ああいう人たちが増えれば増えるほど、それとは違う人が必要になるんだよ。ラッパ手が必要なの。目をそらさない人が必要なの。目をそらさないこと。
 (p.126)

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私たちの仕事は、石を遠くに投げることだと考えてみましょうよ。とにもかくにも、力いっぱい遠くへ。みんな、錯覚しているんですよ。誰もが同じ位置から投げていて、人の能力は似たりよったりだから石が遠くに行かないって。でも実は、同じ位置で投げているんじゃないんです。時代というもの、世代というものがあるからですよ。ソ先生はスタートラインから投げているわけではないんだよ。私の世代や、そして私たちの中間の世代が投げた石が落ちた時点で、それを拾って投げているんです。(・・・)頭のおかしい者が現れて、反対方向に石を投げることもありますよ。でも、ちょっとでも遠くへ投げて、ちょっとでも長いスパンで見ていく機会が運よくソ先生に与えられたらーー例えば40年ぐらい後、私ぐらいの年になって振り返ったら、石は遠くまで来ているでしょう。そして、その石が落ちたやぶを次の人たちが探して、また、それを投げるんです。ソ先生では届かなかった距離までね。
(p.449-450)

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2023年10月09日

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50人のそれぞれが主人公の短編集なんだけど、誰かが主人公の回には前に主人公だった人が誰かの人生の脇役として交差する話。
自分の人生は自分のものだけど、脇役として登場する人にも人生があって自分も誰かの人生の脇役という当たり前のことも改めて作品になると面白いし愛しい

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2023年08月20日

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フィフティまでいくと誰が誰かわかんなくなっちゃうけど、なんとなくよかった!劇的な変化はないけれど、なんとなくいい方向にいってる気がする。

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2023年05月28日

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ネタバレ

いま現在、ちょっともう、この本にとろけている。
なんて愛おしい物語たちなんだ。
とてつもなく大人数の登場人物が入れ替わり立ち替わり、主人公として出てくる。1つの物語はほんの数ページ。しかしいくつか読んでいくうちに、さっきのあの人がここで出てきて、そしたらこの人は実はあそこにいた人で、そしてこの人はあの人の恋人で、と、どんどん、どんどん、繋がっていく。重なっていく。さっきはたったの1行で描かれたシーンが、こちらの人には重大なことだったとわかったり、あっちもこっちも軽くふっとすぎていく時間だったり。
人生も、町も、近所の人たちも、親戚も、こうやってみんなで折り重なり触れ合って、そうやって生きているんだなあと。
韓国の話なので、名前はほとんどが韓国名、ギョンとかスンとか、見分けがつかず全く覚えられない。が、それでいいんだ、覚えなくてもいいんだ。人生、すれ違う人、みんなの名前を覚えるわけではないものね。昔のクラスメイト、時々会う近所のおばさん、みんなそれぞれ、暮らしがあるのだ。疲れている時にこそおすすめ。これは必読。

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2023年03月22日

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たくさんの作品を読んできましたが、最高におもしろい。
主役は不在、みんな脇役。
華々しいエピソードもなし。
が、最後に大きな渦となり一気に流れて行きます。
とにかく素晴らしい。

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2023年03月16日

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同じ作家の他シリーズの登場人物が、作中に少しだけ登場すると、あの人だ!と嬉しくなる人に特にお勧めしたい。それが多発して、しかも最後にまとまってくるんだからびっくりします。
51人もの登場人物ほとんどが韓国人のため、名前に馴染みにくさはありますが、ついている似顔絵がとてもいい仕事をしています(訳者の提案だとか)。

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2023年01月30日

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すごく、おもしろい!!韓国文学好きです。
表現が詩的で情緒があり、ロマンティック。
洋書の翻訳が苦手ですが、韓国のものは翻訳も日本に近い表現かつロマンティック。

医療現場の描写がすごく細かくリアルで、インタビュー取材をかなりされたのだなと労力も見られます。頑張ってほしいなぁという作家。


人と人が交差し、かつ時代背景や歴史的事件も織り交ぜ、色々トリックにうなります。

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2023年01月24日

Posted by ブクログ

分厚くて、ページをめくっているだけで楽しく、読み終わったら達成感を感じる。

おかしいだろーって思うことだらけで世の中に疲弊するけれども、自分にできることを自分にできるところまでやればよいということに勇気づけられた。どんな場面でも、知らない他人でも、そのときとなりにいる人にやさしくありたいなと思いました。

韓国文学を初めて読みましたが、ここからいろいろ読んでみたいとおもいます。

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2022年12月31日

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・素晴らしかった。大好き。
・僕が「小説読みたいな〜」という気分になった時、その時体が(心が?)求めている成分が詰まった小説。「文学」を求めている時?そういう渇きにドンズバで応えてくれる
・韓国小説は読むの初めて。日本と近しいから読み易いと聞いていたけど。その通りだった。国が抱えている問題まで似ているとは。韓国に限った事では無い?世界が標準化されている?
・でも表現活動に関しては、韓国の方が健全な感触を持っている。僕個人の見聞の範囲だけれども。
・国の抱えている問題、ネガティヴな部分を含めて、まさしく「隣人」だと思った。

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2022年12月26日

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『主人公のいない小説を書きたい』全員が主人公で主人公が50人くらいいる話
と思って書き始めたとのこと。

1人が5ページ〜10ページ(500文字〜)で紹介される。

1人目は癌で死期が迫ったお母さんが、猪突猛進的に進める娘の結婚式。当日はお母さんの友達もたくさん美しく着飾って集まり、結婚する本人たちは素敵なお葬式だとそれを眺める。

最後の方で出てきた65歳の男性の話も良かった。病院に寝泊りして働いている遺体搬送人。長期間休みが取れなかったのを、若いバイトの子や絵本に感化されて友人に会いに行くまでの話。
ここに出てくるトカゲの主人公の絵本が気になり韓国語に訳して探してみたけど見つからず。

大学生の女の子2人の話も良かったし、ルールブックを読むのが大好きで真面目なキャディーが、ある顧客と親しくなりうまく行く話
などなどいろいろ印象に残った話があります。
道路が陥没するとか、残虐に(誰でもいい相手として)女性が殺される話など、実際にあった事件を下敷きにしていたりするのですが、どれも公平で正義感あって全てが終わる頃は気持ちいい読後感でした。
全て人の名前がタイトルになっていますが、
ラストの1話は『そして、みんなが』というタイトルで沢山の人が事件に巻き込まれ、それぞれの役割を果たします。
それ以外にも50人(実は51人らしい)はいろんな話に入ってきて、誰が誰と知り合いで、どこで繋がるとかも読んでいて楽しいです。
最後にあとがきで知ったのは、所々に出てくるトカゲの話は実在しないということ。読みたかったんだけど。
そして最後のページに誰がどこに出てくるかメモできる索引がついていたこと。
もう一度メモしながら読みたい本です。

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2022年08月28日

Posted by ブクログ

50人(実は51人だそうだけど)の人たちが出てくる短編集で、ある話では脇役だった人が別の話では主役になり、同じ出来事が別の視点で語られていたりもする。力のある人や目立つ人だけでなく、誰でもみんな一人一人が自分の人生を生きていて、それぞれが同じように大切なんだと思えてくる。ほのぼのとした話もあれば、病院に関わる人たちの話なので怪我や病気、死が絡むものも多く、中には重い内容のものもあるけれど、淡々とした文章で語られている。韓国の社会問題も描かれていて、すべてに解決策が示されるわけではないので物足りなく思う人もいるかもしれないけれど、辛さや痛みをそのまま受け止める、ないふりをしないという姿勢は大切だと思った。

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2022年02月21日

Posted by ブクログ

きれいごとのような話でもない
おそろしいばかりの話でもない
ハッピーエンドでもバッドエンドでもない

人生はこうやって続いていくし
世の中とはこういうふうに成り立っているのだろうなと思う

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2022年01月11日

Posted by ブクログ

ひとつひとつのストーリーも短いながら味わいがあって良いし、それぞれがかすかに絡み合うのが統一世界観のクロスオーバーぽくて楽しかった。喋ったこともないあの人が家でどんな思いをしているか知る由はなく、人生みな尊いという気持ちになる。
一方で、さりげなくたくさん埋め込まれている社会問題はさすが日本にも通じるものばかりで、やるせない気持ちにも。それだけに、最後の研修医君と老先生のやりとりは心に残った。老人の語る言葉をちゃんと聴きたいと思えたのは実は初めてかもしれない。
早速ざっと二周目にはいってみたら確かに拾える手掛かりが多くてやっぱり楽しい。私は素敵なおばさんがキャディさんをスカウトする話が好き…
ボリューム多くて時間かかるけど、一話ずつのんびり読んでたのしい作品だと思う。全員の顔イラストも可愛いし覚えやすい。とても良かった

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2021年11月27日

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チャン・ユラの章
昏睡中の夫の時計を息子ジョンビンに渡す。時計は冷たいと言うジョンビン、持っていれば冷たくなくなるというユラ。
【ジョンビンは時計を時計をしょっちゅうその時計を握りしめていた。時計の温度が手の温度に近くなると、また引き出しにしまう。居間の棚の引き出しの一つがジョンビンの宝物の引き出しで本当に好きなものだけを入れることをユラは知っていた。】
あとダウンの章でユラがダウンのことを気遣って、しかもそれを息子に気づかせないように家の中に入るのもすごく良かった。

チェ・エソン、ソ・ジンゴン、イム・チャンボクの子どもを大切に思う文章

ムン・ウナム、チン・ソンミ夫妻の話が明るくて好き。ヤン・へリョンというキャディーさんの話に出てきた時は嬉しくてラッキー!って思った。

キム・ヒョッキンがユ・チェウォンに恋している話も何だか可愛くて好きだった。

イ・ソラがクールな性格で周りからは付き合いづらいと思われているというような感じの文章で始まっているからどんな人なんだと読み進めていったらとても立派な人だった。イ・ソラのファンです。

イ・ドンヨルやチョ・ヤンソン、ペ・ユナの章みたいに読むと打ちのめされてしまう話もあるけど気遣いや救いもあって読んでよかった。

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2021年10月13日

Posted by ブクログ

五十人全員が主人公。それぞれが独立した物語であるのに、とある病院を中心に、少しずつ、そして最後はかなりの人たちが絡み合う、不思議な感覚に陥る小説。私は初めて、本を読みながら相関図を書いた(途中で諦めたが…)。そして、それぞれの短い物語が、深い。人生の切なさのようなものがところどころ漂っている。2021年の今の時点で、人にオススメしたい1番の小説となった。

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2021年06月30日

Posted by ブクログ

「あ〜あの時の!」が大好きな自分は大好物でした。

登場人物が色々なところで関わり合うので、ページを行ったり来たりしながら、「これもしかしてあの時の…そうだよね!」の連続で、そのせいでいつも以上に読むのに時間がかかるも、その分満足のいく一冊でした。

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2023年08月17日

Posted by ブクログ

YouTubeで、佐久間宣之さんが紹介していたので、読んだ。50人の話が淡々と描かれていた。どんな人でも 50人の中から共感できる人がいるはずで、個人的には、後半の何人かにすごく共感した。面白かった。

特に良かったのは、いろんな考えの人が、淡々と描かれているところだ。考えに対して、いい悪いの判断をしてないのが、好きだ。昔ながらの考えも否定してないのが良かった。

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2023年01月28日

Posted by ブクログ

面白かったです。
著者があとがきに書いていますが、
「主人公がいないと同時に、誰もが主人公である物語」
と言う、変わった作品。
50人全員が主人公で、一人ひとりのストーリーは数ページと、ごく短い。
でも、みんなどこかですれ違っていて、読み進めていくと、
あれ?この人はあの時の?
さっき登場した人かな
と、あちこちに顔を出す。
そんな発見も楽しい。

舞台は韓国の首都圏のどこか、という設定です。
日本との文化のちがい、社会問題なども、ごく普通の町の人々の生活から知ることができ、興味深かったです。

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2022年12月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

一人ひとりの声を。

短い章が次々と現れそれが最後に集まってひとつになる。それぞれの人物を描いた章はどれも読み応えがある。そこに1人の人生があるからだ。悩み、傷付き、戸惑い、それでも明日を見ている。そして少しずつ重なって、また違う章で登場する。些細な関わりも、がっつりした関わりもある。

現代の韓国を反映したそれぞれの登場人物はきっと韓国にこの人がいるのだろうと思わせる。日本にもいそうな人がいる。すぐ好きになれる人もいれば、かみくだくのに時間がかかりそうな人もいる。幼い子どもに降りかかる事件や子どもの頃から苦労している人を見ると痛々しくも思うが、希望は見えるのが救いだ。

恩田陸の『ドミノ』のような感じもあるが、それほどの畳み掛けるようなラストに向けてのスピード感はない。むしろラストにいきなり床が抜けたような、爆発したような、そんな驚きがある。

多くの人を繋ぐ場のひとつが大学病院である。日本でも医療現場の過酷な労働は問題になっているが韓国にも同様の難しい問題があるようだ。また建設にも大きな目が向けられていると思った。自分の足元が崩れた感じがこの物語を貫いている。急に崩れた人も、ずっとぐらぐらしていた人も、最初から足をつける地なんてなかった人もいる。そこがなんとも現代的で、この物語に親近感を抱くひとつの魅力だと思った。

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2022年07月03日

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夢中で一気読みする面白さはないけど、あちこち何度も行きつ戻りつしみじみ良い読書ができた気がするし、また読み返すと思う

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2022年03月11日

Posted by ブクログ

同世代の若者の間でk-popや韓流ドラマ、韓国コスメが流行る一方で、親以上の世代では未だに嫌韓の風潮は根強い。私自身は流行には特に興味はないが、何も知らないで、知ろうともしないで、頭ごなしに韓国を否定する態度はどうなのかとずっと疑問を抱いてきた。悪い情報ばかりに流されて変な偏見が出来上がってしまう前に、韓国を知るために何か自分からアクションを起こそう。
そんな気持ちからこの本に手を伸ばした。

病院を中心としたコミュニティ内での様々なお話が集められている。医療従事者や患者側、いろんな人物一人ひとりに焦点を当てていく。当たり前だが、それぞれの人生にドラマがあって、それぞれが懸命に生きている。そんなことを改めて実感し、素晴らしいことだと思えた。たまに残酷なラストを迎えることもあるけれど。

短編集形式だが、別の章に前の章の登場人物が出てくることもある。前の話を別角度からも見れることによって、あとから点と点が繋がる部分もあり面白かった。でも、伏線が回収されてスッキリするというよりは、一人一人の人物について色んな角度の情報が入るのでどんどん親近感が湧いてくるという感覚。

あとがきには「全員が主人公」「一人一人には淡い色しかついていないけれど、全員が一緒にそれぞれの定位置を探していく、そんな物語」を書こうと思ったとあるが、本当にその通りで、読み進めていくうちに段々と絵の具が塗り重ねられていくみたいに、最初はぼんやりしていた物語の輪郭が徐々にはっきりしていくように感じた。

最後の章では今までの登場人物たちが集結したが、ちまちま読み進めていたため記憶があやふやだったのと韓国の名前に馴染みがなく覚えられなかったので、咄嗟に誰が誰だか思い出せなかった。でも、わからない名前に出会う度にページを巻き戻して読み返すと記憶が鮮明に蘇ってきて、昔の知人に再会したような懐かしい気持ちになれた。

韓国独特の意味がある用語には()で注釈が付いているので、韓国の風習や文化的なことも知ることができた。最後の訳者あとがきで本書に出てきた韓国の様々な社会問題が解説されており、非常に理解が深まった。読んでよかった。

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2022年02月17日

Posted by ブクログ

2016年の韓国ではなく、2022年の日本であることを忘れてしまう程に世の中はまだまだである
慣習や普通をもう一度冷静に見直さなければと改めて思わされる

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2021年12月02日

Posted by ブクログ

少しずつ重なり合う50人の人生(あとがきによると正確には51人)。
作者の視点が優しくて、読み終わった後少しだけ優しい気持ちになれました。
最初はそれぞれの関係性を確認しながら、戻りつつ読んでたんですが、ぜんぜん進まないので途中で諦めました、笑

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2021年11月09日

Posted by ブクログ

面白かった。大学病院を取り巻くコミュニティに多かれ少なかれ関わる51人の物語。がっつり病院で働く人もいれば、外国からその土地を訪れる人もいれば、病院の建っている地域にたまたま住んでいる人もいる。お互いに深く関わっていたり、ささやかにすれ違っているだけだったりする。これぞ誇張していない「コミュニティ」の話だなと思った。
読んでいる途中で、あ、この人少し前に出てきたっけ、、、!と気付いていちいち戻ってその人の視点で情景を切り取り直す作業が面白かった。そこまでしなくてもいっか、と思うような人たちもいて、それが人生そのもので妙にリアルだった。
「あんたはどっちなの?かたづけが上手、料理が上手?両方うまい人っていないんだよ」が腑に落ちすぎて!

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2023年02月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

韓国の大病院で働く人や、その関係者50人の物語の短編集。悲しい話やほっこりする話など、色々なエピソードで韓国の文化や風習なども少しわかる。50人がそれぞれどこかで関わったりすれ違ったりするのが面白い。最後は絶対にみんな出てくるような話があると思っていたらその通りであったが、大事故にならなくてよかった

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2022年03月05日

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