【感想・ネタバレ】天才の思考 高畑勲と宮崎駿のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ジブリのプロデューサー鈴木さんが語る、作品のことと二人の天才のこと。
宮崎駿さんは、いつまでも少年みたいな人、高畑勲さんは、人当たりのいい人、というのが読む前のイメージでした。

宮崎さんに関しては、それは大いに当たっていると思います。しかし、思っていた以上にすごい方でした。
自分が思い描いて来た作品も、ぽいっと手放すことができる。
人のよさはよさとして認めることができる。
いつまでも飽くなき探究心をもっている。
建築の才もある。
ジブリ全体のことを考えている。
そして、作品に対する強すぎるほどの想いがある。
宮崎さんに毎日あれこれ言われたら、そりゃあ大変かもなあ…。

そして、高畑さんは宮崎さんでも困ってしまうような頑固者(と一言では言えない方でした)。
働くのがきらい。
まずは否定から入る。
革新的な方法をどんどん取り入れる。

どちらの天才とも私はうまくやっていけないでしょうが、とりわけ高畑さんの方が難しそうです。


お二人の人となりだけでなく、作品の裏話も知ることができて本当に面白かったです。
映画をつくるってことは、とても大変なこともよくわかりました。
こちらは早く新作を、と思ってしまうけれど、いやいや、これだけ手が込んでいるのならば、それは簡単にはいかないよね、と思います。
「君たちはどう生きるか」は2022年公開予定とのこと。(現状を考えると、まだ先になるかな)楽しみです。


キキのリボンは自分を守ってくれる確かなものをもっていない思春期の象徴。
シータもドーラも、宮崎さんのお母さん。ポニョのおトキさんも、その延長線上にいる。
「あなた、来て」が「あなた、生きて」に。

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2020年06月28日

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