感情タグBEST3
宇郷さんの抱えるどうしようもない劣等感とか、そんな宇郷さんを閉じ込めておきたい余利くんのエゴや執着。
しょぼくれたおっさんのみっともなさ、綺麗事だけじゃない関係、嫉妬やらなんやら不純物の混じった恋愛を描き切ってくださった雁須磨子先生に感謝です。
最高でした!
Posted by ブクログ
そこそこな漫画家×攻めの元アシで人気漫画家。
クリエイターという職業はつくづく大変だなぁと。攻めがスランプで受けの助言のまま漫画を描いていく姿…おいおいプライドすら残ってないのかよ…と思ってたら案の定攻めが失踪。
失踪中、攻めが受けにしたように、とうとう受けもアシに手を出してしまっているのはいただけない。いや、攻めよりもひどいかも…ということで★減。
下巻で化けた(苦笑)
上巻だけ読んだときは、やや出来上がった感の話の流れ方と、再度申し訳ないが画力の弱さに、「(買うの)しくじったかなぁ?」と思ったけれど、下巻で良い具合に化けてくれた。
上巻でも書いたけれど、間の開け方や台詞、モノローグの交錯具合は面白い。下巻の展開の布石を上巻のストーリーにもう少し打っておいたら、題名も凄く活きたと思う。
諦めず最後まで読んで良かった。
Posted by ブクログ
▼あらすじ
余利計一は健気なほうだ。
先輩作家・宇郷悟が好きだったが、セフレのような扱いに甘んじている。
突然、余利から自分たちの関係がセフレのようだと切り出され、別れの言葉まで告げられた宇郷。
そのつもりはなかった宇郷は混乱し、余利に連絡し倒してしまう。
しかし余利のほうも、別れてやると思ったものの、宇郷の元から気持ちは離れられないでいた。
愛と卑屈のシーソーゲームはそう簡単には終わらない。
しかしそんな折、宇郷はとあるきっかけで漫画の仕事が自力でまったくできなくなり
2人の関係は思ってもみない方向へ一変するーーーー。
***
ストーリーの完全度:普通
トーン:せつない・シリアス
エロ度:低い
萌え度:低い
総合評価:★3.0
(※以下、上下巻まとめてのレビューになります)
初読みの作家さんでしたが、とにかく読み辛い&分かりづらい作品でした…(^^;)
空気感はリアルなんですけど、ストーリーに抑揚が無いから全然盛り上がれないし、全体的に非常〜〜にスローテンポでモダモダしてるんですよね、この作品…。
恋愛に至っては二人の馴れ初めがさらっとしか描かれてない上に宇郷の性格に難があり過ぎて、余利は何でこんな訳分からん男が好きなの…?って感じでした。
まぁ、そうは言っても宇郷のプライドが高くて傷付きやすいところとか、自分よりも才能や環境に恵まれた相手に嫉妬したり相手の成功を素直に喜べなかったりするところとかは私も似たような経験があるので、ちょっと共感したりもしましたが…。
それにしても宇郷という男は何を考えてるのか何がしたいんだか良く分からなくて、彼の魅力とは…??って疑問に思ってしまいました…。ぶっちゃけ、好感すらあんまり持てなかったです…(^^;)
上下巻セットで購入した作品なんですが、上巻のみしか買ってなかったらまず間違いなく下巻は買ってなかったですね。
ぶっちゃけ、上巻を読んだ時点で自分には合わない作品だと思ったので、下巻は読まなくても良いかな〜とか思っちゃったりもしたんですが、評価する以上はと思い一応最後まで読みました。
結果、上巻よりも下巻の方がまだ面白かったです(笑)
特に宇郷が失踪したシーンなんかは印象に残りましたね。失踪期間も1年とかならまだしも4年って…。よくもまぁ、のこのこと余利の前に姿を現せたなと思いました(笑)
結局、最後はハッピーエンドなんですかね?これ。私には振り出しに戻っただけのようにしか見えないのですが…。
ずーーっとモダモダしていた上に4年間も離れてたんだから最後くらいもっと大きく進展してほしかったですし、これだけ引っ張っておいて最後がこれじゃあ…と残念に思いました。
申し訳ないのですが私には萌えどころが分からないのでもう読み返す事はないと思います。まぁ、人にはそれぞれ好みがありますからね…。