あらすじ
春の王者・唯華の巧みな試合運びに、攻撃の糸口を掴めない綾乃はいら立ちを募らせる。一進一退がつづく第2ゲーム、硬直した展開を打破するために、綾乃は温存していた新しいクロスファイアを放つが、その軌道は今までのものとは違っていた。15巻特装版は、連載開始からアニメ化を経て、描き下ろした数々のカラーイラストを収録した全32Pのミニ画集付き!
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特装版ありがとう
はねバドのなかでも1位2位争う傑作の巻がカラーページ復活での復活とか最高です本当にありがとうございます
はねバドファン必携
Posted by ブクログ
クロスファイアを攻略しかけたと思った途端に新技を披露されるなんて、唯華としては困惑させられる展開
だというのに、そうした隠し技を用いたとしても綾乃は唯華を容易には引き離せないのか
唯華って何から何まで相手の思考や癖を読んだバドミントンをしてくるから、彼女を躱す為には思考を越えたプレイングを行うか、唯華の知らない状況を作り出すしか無い。そういった意味では試合終盤で隠し玉を放つ選択は間違いではない
ただ、そんな隠し玉一つで倒せるほど唯華は容易くなく。また、綾乃も完全に我が物と出来ていない技を使用した事で自身のプレイングへの不信感が高まってしまうのか。また、あと少しで決勝へ進む勝者が決まるという段に来て、会場や流れの雰囲気に呑まれるのも意外な展開。良くも悪くも彼女は流れを作る側だと思っていたから
どちらにせよ唯華が不利である事は変わりない。そこで出来るとは思っていなかったジャンピングスマッシュを見せたのは流れを掴み直す一打と言えそうだ。最後にはハルダウン・クロスファイアを分析した上で捉えてみせた
…それでも負けてしまったけど
これ、勝者が曖昧になる決着だな……。唯華としては点数により負けたのだから言い訳なんて出来ない。けど、綾乃は攻略される筈のない技を攻略された事で勝利の悦楽も無い
どちらにせよ、唯華は準決勝の相手に相応しく、そして三強を背負う申し分ない実力者ではありましたよ
凄まじい準決勝を見せられた事もあってか、コニーと路の試合があっさりとした終わりとなったのは切なさを覚えてしまう
路とて三強を背負う者として1年生などに負けられないと吠えていたし、試合前半では彼女の気迫がコニーを呑み込んでいた。なのに、コニーは三強などとは比べ物にならない『史上たった一人の特別な存在』という看板を背負い直す事で路を圧倒するのか…。てか、点差えぐいな……
綾乃は泪と唯華を倒し、コニーはなぎさと路を倒す。三強の打倒どころではない新時代の到来。
そうした果てにあった72話『”Bright(光よ)!!!”』で描かれた羽咲母娘とコニーの心情変化・表現をすぐ様に理解し切るのは難しい
バドミントンが人生の軸に在り過ぎた一家はバドミントンから得られる感情を普通の人よりも強く得てしまう。路の姉が「人生背負ってコートに立てるか?」と否定的に捉えるけど、羽咲母娘はそれが出来てしまったタイプか
有千夏は子育てをする上で元々はそんなつもり無かったろう。しかし、綾乃が生まれながらの才能を見せた事実、これ以上自分が近くに居たら綾乃の才能が陰る可能性、綾乃と生涯を競うライバル・コニーの存在。それらが噛み合った結果、この母娘の人生はバドミントンが占める比重が強くなってしまって
歪みと狂気を自覚した瞬間、きっと有千夏に去来したのは罪悪感かな。なのに綾乃は罪を責める事をこそ責めるのか……
母娘間でまともな会話なんて何年もできていないのに、綾乃が直接有千夏に伝えたのは、限りある命の時間を共有する事でも、目の前からいなくなった過去を責める事でもなく。綾乃はバドミントンを通して得られた祝福に感謝している。それはコニーも同様
綾乃とコニーは有千夏が望んだ天才としてもうすぐ“完成品”を差し出せる段階まで来た。だからこそ、有千夏に謝って欲しい事なんて何もないという事なのかな……。でも、それはエレナが言うように歪んでるよなぁ。もう3人の状況は余人が理解できるものではない
あれ程までの狂気を披露した二人が激突する決勝は果たしてどのようなものになるか?吹っ切れた表情をしながらも内面は歪みに歪んだ二人の打ち合いは気持ち良さと破滅がどのように入り混じるものとなるか?
三強の時代は終わり新時代が到来し、けれどここで行われる一戦は永遠のものとなる事はなく。たった一度しか訪れない高校一年生の夏の極みが遂に始まりますよ!