【感想・ネタバレ】黄金峡のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2011年06月23日

ダム建設をめぐる問題を描いた小説です。
ダム建設の裏側や人間性がリアルに書かれています。
重たい話題ですが小説なので読みやすい。
かなり考えさせられてお腹いたくなりました。
(芳崎)

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Posted by ブクログ 2010年04月30日

田子倉ダム補償事件が元ネタの小説。人物像が色濃く描かれており、非常に味わいのある内容。ダム建設が地元にどのような影響を与えるのかがよく分かる。

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Posted by ブクログ 2016年04月05日

ダム事業にあたっての用地買収の様子、賛否や補償をめぐる住民とのやり取り等、それがもたらす地域へのインパクトが。生々しく描かれている。その姿は、ひとつのモノサシとして参考になるし勉強にもなる。とくに、現場所長の言動には、住民を軟化させる手法・語り口として上手い(手慣れた)ところが大いに感じられる。

...続きを読む一方、ダム事業において用地・補償という限られた側面のみにスポットをあてられており、そういうことだけではないんだけどなぁとも、感じずにはいられない。そのあたりの、ややオーバーな(単焦点的な)様子は、この作者らしいとも思う(官僚たちの夏でひたすら人事に光を当てたような)。

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Posted by ブクログ 2014年09月21日

【本の内容】
東北の静かな山村に、日本最大のダム建設計画が持ち上がった。

交渉のため村に乗り込む開発側と、先祖伝来の土地に愛着を抱く住人たち。

多額の立ち退き補償を巡り、村は賛成派・反対派に分かれ騒然となる。

ダム建設は、人々に何をもたらすのか。

高度経済成長黎明期の1959年に執筆された傑...続きを読む作社会派小説。

[ 目次 ]


[ POP ]
群馬県・吾妻川流域の八ッ場ダムの建設中止問題で揺れる中、半世紀前に発表された作品がよみがえり、現代を撃つ。

ダム建設で賛否が二分した村が舞台の、城山三郎初期の社会派小説だ。

三つの黄金がすさまじくぶつかり合う。

幾百年守り続けた集落の知恵が、自然の美しさと和みあっている貴重な黄金郷。

そこにダム計画が持ち上がり、立ち木一本、庭石一個、先祖の墓までもが補償金に換算される黄金(ゴールド)ラッシュが到来、村民はカネの魔力に右往左往する。

先祖伝来の土地を守るべく、一部の抵抗派は、「来るでねえ!」と叫び、黄金色に輝く肥桶の糞尿を開発側にぶちまける……。

物語は、村民たちの絆、堆肥で培われた土壌も破壊され、バブルに狂奔した村人が自滅するところで終わる。

ダム建設による産業振興、治水という当時の大義は揺らぎ、「ダムはムダ」に象徴される新しい大義「コンクリートから人へ」が声高に叫ばれる時代になった。

大義とカネに翻弄される住民の苦悩は放置されたままだ。

[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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Posted by ブクログ 2012年03月28日

ダム建設をめぐる開発側と住民側の対立のお話。
ただ、住民側にも反対派と賛成派に分かれ一枚岩になれないのがリアル。

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