【感想・ネタバレ】最強の経営者 アサヒビールを再生させた男のレビュー

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Posted by ブクログ

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樋口廣太郎さんは、自己肯定感が強く有言実行する人だ。且つ人への気遣いができるので皆んながついてくるし頼られる。受けた仕事は最後までやりきるし後継者の事も考えて人事を全うしている。
ただ今の時代だと厳しいですよね、完全にパワハラですもんね。
印象に残った言葉は、「チャンスは貯金できない」あれこれ考えてるうちに時が過ぎ機会を逃してしまいがち。
感謝を忘れない→先人の碑
良きものを大事にする→美術館、オペラハウス
東京駅から見える玉の意味が分かりました(笑)
小渕首相って立派な方だったんですね。

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2021年05月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

現在はスーパードライなどの製品を筆頭に、ビール業界において圧倒的シェアを誇るアサヒビールにも「夕日ビール」と揶揄され、競合他社に後塵を拝していた時代があった。この低迷期に三井住友銀行副頭取の立場から再建を任され、社長に就任したのが樋口廣太郎である。この小説は樋口に焦点を当てたものである。

樋口は持ち前のリーダーシップと強いこだわりを生かし、時に周りを混乱させながらも改革を断行していく。特に以下の文章は印象に残った。

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【仕事十則】
1.基本に忠実であれ。基本とは、困難に直面した時、志を高く持ち初心を貫くこと。常に他人への思いやりを忘れないこと。
2.口先や頭の中で商売するな。心で商売せよ。
3.生きた金を使え。死に金を使うな。
4.約束は守れ。守れない約束はするな。
5.出来ることと出来ないことをはっきりさせ、YES/NOを明確にせよ。
6.期限のつかない仕事は「仕事」ではない。
7.他人の悪口は言うな。他人の悪口が始まったら耳休めせよ。
8.毎日の仕事をこなしていく時、「いま何をすることが一番大事か」ということを常に考えよ。
9.最後までやり抜けるか否かは、最後の一歩をどう克服するかにかかっている。これは集中力をどれだけ発揮できるかにかかっている。
10.二人で同じ仕事をするな。お互いに相手がやってくれると思うから「抜け」ができる。一人であれば緊張感が高まり、集中力が生まれて良い仕事ができる。

「チャンスは貯金できない」
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まさに骨太な、現在では忌避されるような経営者。しかし、成功の裏には数多もの失敗があったはずである。

それらのリスクを背負いながらも、経営者としてやると決めたことを断行してく姿はまさに昭和の時代を思わせるものであり、現在このような意思決定をできる経営者はどのくらい存在しているのだろう。1つの側面を見て経営者を評するのではなく、改めてその根幹にある思想に思いを馳せることの重要性を痛感した。

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2018年12月01日

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