【感想・ネタバレ】かさねちゃんにきいてみなのレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

現代の子供達ってこんなに語彙が豊富だったり感性が豊かだったりするのだろうか。自分自身が小学生の頃ボーっとしてたから、そう思う。まあ今の情報量の多さや取り入れやすさも影響しているのかなあ。

学年の差や家庭の差、親の関わり具合の差、成長度合い、発達度合い、全てが混ぜこぜになる通学時間の一瞬のお話しだけど、そしてこの状態が大人世界でも通じるようなそんな印象

自分のこと、他人のこと。豊かな時代だけに見えてくるものが多く、複雑だ。それでも関わりを捨てずに考え続けることが必要だと思った。

0
2023年12月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

すごい!
小学生の登校班の朝の登校だけで話が進む。
おまけに、五年生の副班長ユッキーの視点なので、いろいろ説明不足で、わからないことが多いが、どんどん読めてしまう。
すばらしいリーダーのかさねちゃん。
口うるさいけど空気が読めるマユカ。
にぎやかな太郎次郎兄弟。
本人にも家庭にも問題がありそうなリュウセイ。
アリと、カブトムシの幼虫が手をつないでるみたいな一年生のミツと二年生ののんすけ。
太郎と次郎がどなりながらしゃべる様は声が響いてる感じすらある。
ずっと朝の登校シーンなので、終盤のお出かけがとても効いている。班のみんなそれぞれのリュウセイへのプレゼントが良かった。 

0
2022年12月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

目の前に一人一人、個性豊かな子どもたちの様子が目に浮かぶようで、電車の中でにやにや笑いながら読んだ。
「通学班は女尊男卑」って言葉に「そのとーり!」と心の中で叫んでから「そうか、子ども達だってこんなことわかってたんだな」って思った。
他の班でもてあまされてしまった子や、もともとなかなか癖のある子たちが揃っているこの班を、班長のかさねちゃんが上手にまとめている。まとめている、というか、かさねちゃんは一人一人のメンバーのことがすごい好きなんじゃないかな。他のメンバーもかさねちゃんのことが大好きなように。そして、かさねちゃんという人を通してその向こうにいる「同じ通学班」の子たちを「意識しない仲間意識」で想っているんじゃないかなと。
他の班のヤツにリュウセイの悪口をいわれるのはむかつくけど、俺たちがいうのはいいんだ、的な。いや、いじめの構図とかそういうのではなくて、俺たちがリュウセイやほかのメンバーに色々いっても、それには「愛情」があるのだ。本人たちはもちろん「愛情」だとか「仲間意識」だとかそういった形にはしないけど。

世の中の、大変な下級生たちを連れて歩いている「小学生班長」にぜひささげたい。

0
2015年11月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

おもしろかった。
「ちゃんとして」でちゃんとできるのはかさねちゃんの力だし、班のメンバーそれぞれの力なんだろうなと思う。
かさねちゃんの言う「ちゃんとして」には、たぶんほんとうはいろんな意味が含まれているんだろうけど。
でもなんというか、「ちゃんと」がどういうことかわからなくても、今やっちゃったことはよくなかったんだ、っていうそれだけはわかるからちゃんとしなきゃ。
そんな下級生たちの気持ちがうかがえるなと思った。かさねちゃんは言葉の魔術師みたいだ。

リュウセイのところから帰ってくるときにかさねちゃんがユッキーに言った言葉もよかった。彼女は物事の本質をしっかり見ているなって。そしてそれはユッキーもおなじ。
南雲町二班は「アンタイ」です。まちがいない。

0
2015年05月23日

Posted by ブクログ

小学校の登校班の物語。小5の副班長の男の子、ユッキーの目線から班長のかさねちゃんをはじめ、個性的な班員との毎日の記録。
読み始めてすぐに思ったのは、このテンポ、このノリ、団地トモオのテンションに似ている…!ということ(笑)太郎と次郎のやりとりが特に。
登校班という大人になると思い出すことのない記憶が蘇ってきた。黄色い旗もらった時は嬉しかったなぁとか。
会話のやりとりが面白くて一人一人のキャラが可愛い。
リュウセイは結局どういう経緯でおさまったのか、とかミツのお母さんはどんな人なんだ、とか、間宮様とか、子どもらが吸い寄せられる人工芝って…とか、いろいろツッコミどころが多いけど、ユッキーという小5の理解範囲ってこれくらいだよな。と。そういう書き方もとてもうまいと思う。ユッキー以上にツッコミながらくすっと笑いつつ読みました。ユッキーの花言葉にうけた(笑)
忍者に関しては私もよくやってたから一緒にやりたいと思った(笑)
最後に近づくにつれてなぜかページめくるのが慎重になった、不思議な本です。結末を知りたいという気持ちより、読み終わりたくない気持ちが強かった。
リュウセイの感覚の鈍さが切なくて、大人の対応やぎこちなさがすごくよくわかって、なんだかな…。ユッキーを通して感じるリュウセイのほうがすごくまっすぐだと思った。
ミツものんたんも次郎も太郎もマユカもリュウセイもユッキーもかさねちゃんも、みんな可愛くて優しくていい子達!

0
2015年02月23日

Posted by ブクログ

これは良かった!
人からおすすめして貰った本だけど私もおすすめしたい!

小5男子の口語体(書き言葉体?)で書かれた登校班のお話で、エピソード満載だし、あり得ないくらい砕けた文体なのに、やり過ぎ感が無くてとても自然。

一人称ながらあんまり偏った感じがないのがすごいなー。語りべユッキーがいいやつだからかな。かさねちゃんは超人だけど、ユッキーだってなかなかだ。

で、太郎次郎(だけでは無くて他の部分もだけど)の行動についつい笑ってしまいました。
忍者禁止とかなんだそれ!シャチハタでタコとかやりがち!笑

いろんな感情や行動がちゃんと描かれていて、笑えるんだけどじわっとして、透けて見える大人の世界は色々ふくざつで…
でもこの本はあくまで爽やか。
爽やかに登校班を毎日がんばって、モヤッとして、楽しんでる。

これ、ほんとの小学生が読んだらどう思うんだろう。
リアル小学生過ぎてつまらなかったりするのかな。
それともやっぱり面白い?

0
2015年02月01日

Posted by ブクログ

かさねちゃんのすごさは(タイトルから)予想できたけど、特別なエピソードの入らないユッキーがいい子だなぁ、としみじみ。

0
2014年09月10日

Posted by ブクログ

登校班だけど小さな社会。はみ出しものリュウセイにとってもホッとする場所になっている。それはかさねちゃんの存在のお陰?だけじゃない!登校班みんなそれぞれ役割を持っている。

0
2014年05月01日

Posted by ブクログ

登校班で学校に行く間の子供たちのやりとりを、副班長のユッキーの目線で書かれています。
とにかく面白い。

題名のかさねちゃんは班長で、クセのある班の下級生にとても信頼されています。ユッキーは、来年かさねちゃんが卒業した後、この班をまとめる自信がありません。

学校に行くまでの子どもたちの会話には、その子の背景、家庭が見えてきます。突拍子もない行動に出てしまう裏には、抱えている家族の問題があったりするのです。

登校班のメンバーは、個性豊か。
ミツやリュウセイは、すぐに行動に出てしまうし、のんたんは、異常なほどに綺麗好き。太郎、次郎兄弟は、これぞ男子っていうくらい、子どもぽい。それに比べて、4年生のマユカはませている。

そんな、下級生のようすを、冷静に、優しく、時には凛と接するかさねちゃんは、ユッキーじゃなくても、憧れてしまいます。

かさねちゃんに会ってみたいと、つくづく思うのでした。

0
2013年11月20日

Posted by ブクログ

子どもにブッククラブより届いた本。

かさねちゃん!いい大人だけど私もかさねちゃんみたいになりたいよ。

集団登校をしたことがないけど、すごく楽しめる。悩んでいる男の子も素敵。

0
2013年08月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

問題児ばかりの登校班のみんなをみごとにまとめてみせるかさねちゃんとそんな様子をみて自己嫌悪に陥るユッキーの様子に近親感を覚えます。
小学生の日常が垣間見えてくすっと笑えもします。

0
2017年10月29日

Posted by ブクログ

小学校5年生の「オレ」こと孝行(ユッキー)の語りで
登校班「南雲町二班」の、
11月半ばから2学期の終わりまでの1ヶ月ちょっとが描かれる。

その5年生の語りとか、
登校班の1年生から6年生までのメンバーが、
もう見事にリアル!
それぞれ個性的なんだけど、
いるよいるよこういうヤツ、って感じ。

ざかったり、うるさかったり、
おどおどしてたり、潔癖症すぎたり、
乱暴だったり、言葉がたりなかったり、
突拍子なかったり。

唯一、6年生の班長の「かさねちゃん」だけは、
こんなにできた子は、ほんとにいるんだろうか。
(いてほしいけど)って、感じ。

最初は「これって、面白い?」
とビミョーだったんだけど、
だんだんクスッて笑っちゃったりして、
すっかり作品にはまってしまった。

確かに面白かった! 

で、読み終わって思うのは、
面白かったけど、でもこれ、読者は誰?

そんなに大きな事件が起こるわけでもなく、
何かが劇的に解決されるわけでもなく、
でも、日常のちょっとしたことそれ自体が
「ドラマ」と言えば言えるかな、という感じ。
いちおう最後の場面では、さらっとではあるが、
語り手の成長が感じられるように、描かれている。

なんだけど、
小学生や中学生にとっては、ありふれた「リアル」で、
だから何?って感じかもしれない。

と考えると、「面白い!」と思うのは、
きっと「大人」なんだろうな。
親とか、先生とかが読むと、
大人が知らない子どもの世界がうかがえる、のかな?

あれ?
同じような感想を、確か前作「アナザー修学旅行」でも書いたぞ。

この読後感、ひょっとしたら恩田陸に通じるかも。

恩田陸の作品では、もっとドラマチックにいろいろ起こるけど、
物語の最後は突き放した感じで、
終わってないと思うことがママある。
それは「おばさん」の感想で、
その終わってないところが若い人にはいい、と聞いて、
なんじゃそりゃ、と昔思った覚えがある。

この「かさねちゃんにきてみな」も、
ある意味「新しい」「今風」の作品なのかも。

物語として、盛り上がって決着をつけて、
というのじゃなくて、
たんたんと描いてたんたんと終わる。
何か決着なり結論なりを見いだすのは、
それを読んだ読者の心の中。。。なのかしら。

いやいやこの作品が「新しい」んじゃなくて、
単にわたしが「古い」のかもしれないけどね‥‥(-_-;)

0
2014年07月09日

Posted by ブクログ

小学生のころは、集団登校って行為だけで、こんなに色んな思いや出来事があったんだなぁ。
今さら感情移入はできないけど、その年齢の頃にで出会っていたら、夢中で読んでいたと思う。

0
2014年04月06日

Posted by ブクログ

小学生の登校班のお話し
期間もごく短い
それだけといえばそれだけだが、それがおもしろい
5年生の男の子目線で語られる
かさねちゃんは魅力あり過ぎだが、みんなそれぞれ個性的
素の顔がいいな
この著者のデビュー作も読んでみたいと思った
班長がいやだったこと思い出したよ
≪ チビ連れて 安全愉快な 登校班 ≫

0
2013年11月24日

Posted by ブクログ

子どもたちの登校時のお話しだけど、とても笑える。
今の子どもたちもこんなに楽しいおしゃべりしながら登校してるのかな。
その中でも特に後半なんかは大人でも考えさせられる展開があったりする。
あったかい気持ちになれる本だった。

0
2013年09月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

間宮小学校・登校班、南雲町2班、5年のユッキーこと上原孝行はいろんな事に絶望している。
登校班で班長、6年のかさねちゃんこと深町累ちゃんが、もうあと数ヶ月で卒業してしまうからだ。
なんといっても、南雲町2班は、問題児だらけなのだ。元気すぎで先の行動が読めない1年のミツ。ほとんどしゃべらない、汚れているものが嫌いで、道路が汚れていたら動けなくなる潔癖症2年の のんたん、3年2年の太郎次郎兄弟は、忍者の修行をマジでやってはお母さんを困らせる少年だ。4年女子のマユカはアイドルとかドラマとか好きで、女おんなしてる。そしてもうひとりの4年、リュウセイは、4年なのにいろんな事がきちんと出来ない。こだわりが強く、ケンカっぱやい。
こんな賑やかで手に負えない班だけど、かさねちゃんは、ちっともうんざりすることなく、みんなをまとめている。
ユッキーは思う。オレには班長なんて、絶対ムリ!6年になるのがおっくうだ〜・・・と。


11月半ばから2学期いっぱいの、南雲町2班の登校風景がユッキーの目線で語られる。
元気すぎたり、困ったことも多いけど、子どもたちが生き生き描かれていて、ユッキーが(主に心の中での)つっこみを入れながらも、いい班なのだ。
毎朝、学校の近くの間宮様(おじぞうさん)に手を合わせて、ちょっとお願いやらするもの ほほえましい。

ほぼ、登校風景だけを描いているのだが、子どもたちの結束や成長がある。
母が出て行って帰って来なくなっていなってしまったリュウセイだが、ラストにはほっとした。

0
2013年07月24日

Posted by ブクログ

登校班の班長、かさねちゃんはすごい。お調子者の太郎次郎兄弟も、モンダイジのリュウセイも、その他いろいろ大変なことがあっても、かさねちゃんの一言で解決してしまう。かさねちゃんのすごいところは、この班のみんなに、まったくうんざりしていないこと。来年班長になる運命のオレは、このすごいかさねちゃんのようには絶対になれないから絶望している。
登校班の毎日を淡々と語りながら、あやういシグナルが不安を予感させます。そして事件が起こり…。班のメンバーの思いや行動は予想外で感動的です。子どもだけが持つ未来へのベクトルがさわやかなストーリー。

0
2013年07月22日

Posted by ブクログ

小学生の通学様子のみで描いた小説。最初は、小学生特有のすぐに話題があっちこっちに行く感じで、子供ってこんな感じだなと思い出した。その中でも各々の個性を受け止め、一緒にいるからこそ、その人のことを理解し受け止めることが人との関わり方だと教えてくれている。

0
2023年11月11日

Posted by ブクログ

小学生の時に読んだら、私もこうなりたいって思ってたんだろうが現実がこうも美しくいくはずはないので、あり得ないファンタジー プリンセスより遠い幻想
だけど、こーも200p超 子供の話し言葉だけで続けられるって、すごい引き出し力だ

私も通学班のとき、すごく苦労したからわかるなあ

0
2019年09月30日

Posted by ブクログ

かさねちゃんは、6年生。地区の登校班の班長。やんちゃな下級生も、おしゃまな女子も、かさねちゃんには一目をおいている。
5年生のユッキー(上原孝行)も、かさねちゃんはすごいと思っているが、来年は自分が班長になることが不安でならない。
自分は、かさねちゃんみたいにはなれない!

奔放な下級生達に手を焼きながらも、少しずつ最上級生になっていくユッキー、がんばってね!

0
2015年02月05日

Posted by ブクログ

こういうスーパー班長いたなー。頼れる班長。なんでも知ってて賢い班長。かさねちゃん。
かさねちゃんの物語というよりも、語り手のユッキー、そして何かと問題児であるリュウセイがめいん。
まずタイトルが好きだなって思ったのと、デビュー作が割と面白かったのも加えてにとったのですが、これは子供向けではなさすぎる。思いっきりYA。こうやっていろんな面を知って成長していくんだよね、子どもは。

0
2014年12月09日

Posted by ブクログ

面白いといえば面白いけど、物足りないといえば足りない。いったい何歳を対象にしているのか? 文字の開きかたが読みにくい。

0
2014年07月14日

Posted by ブクログ

小学生の登校班の日々の会話と出来事。

小学生って面白い。
自分の小学生時代にも日常に面白いやりとりがたくさんあっただろうに殆ど覚えてないです。
かさねちゃんはいいお姉さんです。

0
2014年01月20日

「児童書」ランキング