【感想・ネタバレ】ハイデガー『存在と時間』入門のレビュー

あらすじ

本書は、、可能な限り日常の日本語で『存在と時間』を理解することを目指します。章立てに従って、原文を忠実に読解した上で平易な日本語で解説して行きますので、翻訳書で『存在と時間』を読むよりもはるかに容易にその内容を理解することができます。また、なぜハイデガーはこの書を完成させることができず、未完のままに終わったのか、その「限界」についても、本書を読み進めていけば、おのずと理解できるでしょう。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

「どう存在しているか」と捉えると意味がわからなかったが、「我々はどう他者の存在を理解しているか」と捉えるとふんわり理解できた。

人々の理解は認知のバグも含んだものだと思っていて、それを前提にした存在論だとすれば正直なところ同意しづらい点はある。
しかしそうしたバグも許容した上で、「どう合理的に生きるか」を考えると、わからなくもない。

ともあれ、この本としては、「存在と時間」ができるまでの背景からその後の講義の内容まで丁寧に解説した良い本であった。
あえて言えば導入が長くて「早く本題に入って欲しい」と感じたのは否定できない。
ハイデガーの思想としては完全に同意できない点はあったものの、非常に興味深く読むことができた。

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2020年01月02日

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