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Posted by ブクログ
「どう存在しているか」と捉えると意味がわからなかったが、「我々はどう他者の存在を理解しているか」と捉えるとふんわり理解できた。
人々の理解は認知のバグも含んだものだと思っていて、それを前提にした存在論だとすれば正直なところ同意しづらい点はある。
しかしそうしたバグも許容した上で、「どう合理的に生きるか」を考えると、わからなくもない。
ともあれ、この本としては、「存在と時間」ができるまでの背景からその後の講義の内容まで丁寧に解説した良い本であった。
あえて言えば導入が長くて「早く本題に入って欲しい」と感じたのは否定できない。
ハイデガーの思想としては完全に同意できない点はあったものの、非常に興味深く読むことができた。