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Posted by ブクログ
著者の独特な見識・言い回しにより、「三木武夫」という人物の毀誉褒貶を描いている。田中角栄との対比構造も興趣深く、我々日本人としてのナショナリズムを思い起こされる。
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【切って貼って、結局切って】クリーンな政治家像を売り出し、田中角栄の後継として首相に就任した三木武夫。そのイメージとは異なる卓越した政争家としての一面にクローズアップした作品です。著者は、日本近現代史に関する多くの著作を持つ倉山満。
著者の評価軸が非常にはっきりしているため、読んでいて好き嫌いが分かれる作品ではあると感じましたが、あまり類書が多くない三木武夫に関するわかりやすい半生録としてオススメしたい作品。本書を読むと「クリーン」というよりは、「機を見るに敏」という印象を強く受けました。
〜三木武夫は、最大限原理主義者を装った機会主義者と言えます。〜
三木武夫から眺めた日本近現代史という意味でも☆5つ